「ふるさとの 訛なつかし 停車場に
ひとごみのなかに そを聞きにゆく」
これはJRの上野駅にある石川啄木の句です。上野駅はかつては北の玄関口であり、東北・奥羽・上越・信州方面への長距離列車のほとんどがこの駅を起終点としていました。ふるさとを離れ、上京する人たちにとって上野駅は「心の駅」として、特別な想いを持っていたそうです。時代は変わり、今では上野駅は北の玄関口としての機能はほとんど失われましたが、東京発の東北新幹線が、必ずわざわざ上野駅に止まることを思えば、上野駅に対する特別な想いは根強いのでしょう。
この曲は、上野駅の俳句を見たときに浮かんだメロディを元に作りました。絵は彼女(※今の嫁)が書いてくれました。今回、初めてリアルタイム入力という方法で曲を作っていきました。キーボードとパソコンをつなぎ、キーボードで弾いた音をそのままリアルタイムで音にしていくというやり方です。この方が曲がより人間味を持つ分、ピアノの下手さが露呈する形ともなりました。
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