芋売り唄

 

 

素朴さの中にある力強さ

激しい時代の流れにも呑まれず続いてきたという風格

今を生きる稀有の日本民謡である










 真冬のある夜、家に帰る途中で聞いた石焼き芋を売る唄の声にとても感動して創りました。 哀愁ただようメロディーと温かみのある声。 民謡は民衆の中から生まれた音楽だといいながらも今の私たちには関係のないものだと 思っていたのですが、こんなにも身近にあるとは。そう思って聞くと 石焼き芋の唄がとても新鮮に思えてきました。曲のテーマとして「戦後日本の成長」 を掲げました。一応自分の中では曲に中にここが戦後2年目とかここでバブルがはじけるとか あるのですが多分僕の自己満足だと思うので割愛します。曲自体はかなり複雑な和声を使って 創りました。とはいっても相変わらず無知なのでフィーリングですが。実際はラッパのような音が 合唱でなんだかあやふやな感じの音がリコーダーです。本当は最後の盛り上がりの部分に 「ほっかほかのおいもですよ。おいしいおいし〜いおいもですよ。さあいらっしゃい」という ソロというかセリフが入ります。 余談ですが、当時偶然ポップソングで石焼き芋をテーマにした歌が登場して焦りました。 たしか石焼き芋を通じたラヴソングのようなものだったと思います。「俺が先だぞ!」と 大人気なく主張しました。

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