郷愁


2001年6月作曲




遠く古い記憶をたどって

そして生まれたひとかけら

お前の町を訪ねてみる

お前の歩いた道をたどってみる

お前の好きなうたを歌ってみる

お前の優しさみつけるため

お前の悲しみみつけるため



雪がちらほらちらほらちらほら

雪がちらほら降ってくる

なにを思って暮らすのでしょう

なにを思って生きるのでしょう

白銀の世界に息をひそめて

ひっそりと暮らすつよきあこがれ

とどかぬ私のつよきあこがれ





この曲は私が大学四年のときに発表した曲です。メロディーと歌詞は二年くらい前に作ったものです。この曲には、民研で色々な音楽に触れて曲想をふくらました時の思いが込められています。特に一年生のときの印象が強く、その時歌ったロシア民謡や富山三曲など、北国へはせる思いを歌いました。民謡のいいところは、私の知らない人が、私の知らない場所で、私の知らない時代に歌っていたであろう歌を歌うことによって、その人、場所、時代に思いを馳せることが出来ることだと思います。北国生まれの人には分からないと思うのですが、北国という響きは、雪と縁のない暮らしをしているものにとってある種のあこがれを感じさせるものです。冬中雪に埋もれた生活というものが、不便で辛いものだと頭では分かっていつつも、なぜかそんな生活に憧れを抱くのです。この曲では、そんな思いを歌詞とメロディーにしました。この曲を聴いてそんな思いを共有していただけたら嬉しいです。ピアノはサエチャンに弾いてもらいました。テンポと拍子が頻繁に変わるので意外と難しいはずなのですが、いい演奏をしてくれました。最初のピアノの前奏で雪がしんしんと降ってくる様子を表したつもりです。最後の早いメロディーはリコーダーのアドリブ演奏なのですが、MIDI演奏では分かりづらいと思います。この曲を作ってみて感じたのは、私は歌詞を作るのが下手だということです。

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