ポールシュカポーレ
愛すべき我等が野原よ
ロシア民謡
作曲 クニッペル
ポールシュカポーレ 愛すべき我等が野原よ
我等は行く仲間とともに
ああ乙女よ 悲しい別れがやってきた
われ等が進むこの道は どこまでも続くのだ
大空には勇ましき戦闘機 海には無敵の潜水艦
そして我等が司令官ヴォロシーロフ
ああ乙女よ 涙を拭いておくれ
われ等の歌声はあくまでも勇ましく
ポールシュカポーレ 愛すべき我等が野原よ
この曲はロシア革命後に起こった国内戦争を歌った歌です。ロシア革命で誕生したソヴィエト政権に不安を感じた各列強国は反革命勢力を援助してソヴィエト政府に干渉を始めました。これに対してソヴィエト政府は農民、労働者から徴兵して赤軍を創設し、これに対抗しました。結果は赤軍の圧倒的勝利に終わり、各国は撤退しました。
ポールシュカポーレは、前線に向かう赤軍の騎兵隊と村娘との交流が描かれた歌で、馬の蹄の音を模した打楽器のリズムに乗って、たった8小節のメロディーを延々と繰り返します。そのメロディーと歌詞には、祖国と自分の大切な人を守りたいという、強い想いが込められています。当時の農民や労働者が誕生したばかりのソヴィエトを支持し、戦い、ついには列強国をも退けたというエネルギーは大変なものだと思います。この曲を聴いていると、共産主義が正しかったかどうかという議論は別にして、当時を生きたロシア民衆の団結力と、エネルギーは輝かしいものだったのではないかというような気がします。
今回のポールシュカポーレの編曲は私のオリジナルです。ポールシュカポーレの編曲は、ピアニシモで始まりピアニシモで終わり、テンポは一定というのが一般的なのですが、今回の編曲では途中でテンポアップし、打楽器も途中から入るという構成にしました。なかなか変化のある面白い編曲になったと自負しております。
実はこの曲をアップした日は、偶然にもサッカーワールドカップの対ロシア戦の日でした。
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