2012年
6月のつぶやき
6月24日 バリウムの恐怖
昨日は健康診断を受けに行った。バリウムを飲むのは、赴任前の健康診断で初めて飲んで、今回が二回目である。
初めてバリウムを飲んだとき、下剤を飲んでもなかなか便が出なくて、非常に不安になった記憶がある。初めてなこともあって、余計に心配したのもあるのだろう。ネットなどで調べると、バリウムが腸で固まると大変なことになると書かれており、不安な気持ちでその日を過ごしたものであった。
家に帰って上記の話をすると、妻が心配してくれ、オレンジを出してくれた。牛乳も出してくれた。うっかりオレンジを床に落とした時も、「洗わないで食べた方が帰ってよいのではないか」と言った。更に、ヨーグルトを出すときは、「逆にお腹の調子を整えてしまうから良くないかも。あ、でもちょっと古くなってるからちょうどいいかも」と言いながら出してくれた。私も、食べ物を床にこすり付けてから食べたらいいのかとか、外のカキリマ(移動屋台)の食べ物を片っ端から食べればいいのかとか、悪乗りして妻と議論をした。
しかし、下剤を飲むという行為と、意図的にお腹を壊す行為は、違うのであろうか?
更に、別の心配があった。この日は、午後からジャカルタリコーダークラブの練習であった。不安の一つ目は、移動中の車内で便意をもよおすこと、二つ目は練習会場のお宅で便意をもよおすことであった。二つ目については、補足説明が要る。
生まれて初めて、バリウムを飲んだ夜、大便をしたのだが、これが比重が重過ぎていくら水を流しても流れなかったのである。まあ金属だから当然であろう。そのときは、自宅のトイレであり、仕方なく便を拾い上げ、ビニール袋に包んで捨てた。そのときの感触が、ずっしりと重かったのをよく覚えている。この事態がリコーダー練習のお宅で発生したらどうしようか、不安であった。
「あのー、大変申し上げにくいのですが、大便が流れなくて・・・」と言ったセリフを頭の中でいくつか用意したが、なかなか良い言い回しが思いつかない。かと言って、何も言わずに帰るのも失礼である。妻に相談したところ、サチコ用のビニール袋を用意してくれた。こっそり持ち帰って捨てるか。
結局、練習中も何度かトイレを借りたものの、問題なく流れ、一安心した。
6月16日 JJS体育祭
今日は、家族でジャカルタ日本人学校(JJS)の体育祭を見に行った。周りの人から結構面白いよ、と言われていた。小学校、中学校の合同体育祭である。
最初、心配していたのが、中に入れるかどうかであった。許可証がないと、車も入れないという。でも何とかなるんじゃない?と言われたので、とりあえず行ってみることにした。入り口では、「今日はもう誰も入ることが出来ません」という意味の貼り紙があったが、警備員に、友達がいるから入りたいということを伝えると、何の問題もなく入れた。
中では、話では聞いていたが、屋台が並んでおり、たこ焼きやかき氷のほか、ビールまで買える。保護者は、ビールを飲みながら子どもの応援を出来るのである。私たちは、丁度昼休みに来て、柔道部のオザキさん一家のシートに座らせてもらった。
思ったよりも、面白い。結構真面目に練習しているようで、応援合戦なども見応えがあった。それに、知り合いの小中学生は殆どみんなここに通っているため、見ていると知ってる子どもがちらほら見えるのも楽しい。
そして、オザキさんが言うには、JJS体育祭の名物は、中学生男子による組体操らしい。確かに凄かった。7段ピラミッドや、4段タワーなど、普通ではやらないような演技をやって、会場を沸かせていた。
ここに長く勤務すれば、サチコも経験するかもしれない。面白そうだなぁと思った。
6月15日 トラックアンギン
昨日、体調が悪くなった。朝は多少熱があったものの、休む程ではなかったので普通に出勤した。仕事中、どんどん体調が悪くなり、熱が上がってきた。夕方、帰りにコンビニで「トラックアンギン」(TOLAK ANGIN)を買ってみた。一袋1400ルピア(約12円)であった。
トラックアンギンは、インドネシアの伝統薬ジャムゥの入った小袋で、インドネシア人は風邪をひいたらこれを飲むらしい。海外旅行の常備薬として持っていくという。インドネシア生活の長い日本人も、これを飲めば治る、という。とりあえずものは試しだと思い、家に帰って飲んでみた。その時、体温は39.1℃まで上がっていた。
味は、異常にまずい。これまで飲んだどんな薬よりもまずかった。しかし、いかにも色々な成分が入っていて、効きそうな感じでもあった。
次の日、体温は37.1℃まで下がり、だいぶ楽になった。トラックアンギンは効くなぁと思った。裏の説明書きを見ると、風邪のほか、腹痛や下痢、頭痛にも効くらしい。また、特に病気でなくても、健康増進のために毎日飲んでもいいようだ。
面白い薬だなぁと思った。
6月6日 無題
今夜のニュースによれば、アメリカは、アルカイダのナンバー2であるアブヤヒヤ・リビ幹部を無人機による攻撃で殺害したという。
このニュースを聞いて、私は生理的嫌悪感を感じた。無人機は、およそ二日に一回やってくるという。アメリカでは、空調の聞いたオフィスのような場所で、まるでテレビゲームでもするように無人機を操作し、殺害したであろう。一方、パキスタンでは、不気味なラジコンがやってきて爆弾を落としいくという恐怖と戦っているであろう。
私は別にアルカイダの支持者でもない。また、アメリカ兵がパキスタンに乗り込んでいって、血みどろの戦いをしたほうがいいと考えているわけでもない。しかし、こんなことを繰り返しても、憎悪の連鎖は終わらない気がしてならない。
6月2日 散歩
今日は、家族で近所のスーパーまで散歩に行った。近所と言っても徒歩30分くらいで、いい運動である。目的は、スーパーの脇にあるカキリマ(移動屋台)のサテアヤム(インドネシア風焼き鳥)である。アパートの人が美味しいと教えてくれたので、早速試してみようと思ったのである。
カキリマのものを食べるのは初めてである。なんとなく不衛生な感じがするし、勇気が湧かなかったのだが、今回初めて挑戦してみた。注文したら、ピーナッツソースの付いた焼き鳥を炭火で焼いてくれる。ピーナッツソースがもくもくと煙を出して、いい匂いがした。出来たサテは、バワンゴレン(揚げニンニク)をまぶし、バナナの葉に包んだ上から更に紙で包装し、ビニール袋に入れて渡してくれた。値段は10本で12,000ルピア(100円)。一本当たり10円である。家に帰る前に一本食べてみたが実に美味しい。これから定期的に我が家の夕食に並びそうである。
帰りは、道端で椰子の実を売っているのを見つけ、椰子の実ジュースを買った。椰子の実を叩き割り、中の汁をビニール袋に移し変えた後、実の内壁についているココナッツもこそげ落として一緒に入れてくれた。これも値段は椰子の実まるまる一個分で7000ルピア(約60円)と安い。
帰り道、妻とエキゾチックだなぁと言いながら歩いた。インドネシアにいれば、家から少し外に出ただけで、まるでアジア旅行に来たような体験が出来る。せっかく海外にいるのだから、楽しまなければ損である。
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