2013年
6月のつぶやき




6月30日 久しぶりの更新

 久しぶりの更新となる。ここのところ仕事がやや忙しく、家に帰っても何もすることなくご飯だけ食べて寝てしまう生活が続いていた。気付けば2週間も更新しておらず、6月も終わりそうになっている。

 忙しいときに思い出すのは「四日間の奇蹟」という小説の一文である。

 「忙しくて忙しくて、それでもまだすることが山積みというのは、幸せのひとつの形」

 基本的には、読んだ本の内容はすぐに忘れてしまうたちだが、たまにこういう言葉をいつまでも覚えていることがある。そして、それが自分を救ってくれることがある。

 それにしても、そんなことを感じるのは日本人くらいであろう。インドネシア人も、今仕事をしているドイツ人も、そんなことは考えもつかないに違いない。


 ここのところ、サチコにみんけん発表会のビデオを見せている。懐かしいなと思いながら親も見ている。サチコは、ハイヤと八木節が気に入ったらしく、ハイヤは2番までは結構上手に唄えるし、八木節も1番までは歌えるようになった。平山の動きが好きらしく、絵本を手にして平山の動きを真似している。

 八木節でふと思ったのは、後奏がなくなったなぁということである。これまで総踊りが終わったあと、舞踊部のみによる後奏があったのだが、私が4年生のときに「全員で終わりたい」ということで後奏がなくなった。その後、復活するかと思いきや、最近のyoutubeなどの演奏を見ていても、見当たらない。

 こうやって伝統は少しずつ変わるのだということを感じる。


6月15日 運動会、食事

 今日は、ジャカルタ日本人学校の体育祭であった。去年と同様、まだ子供は入学していないが、遊びに行った。ここでは山奥の村の学校のようなもので、知り合いの子供はほぼ全て同じ学校に通っている。「ジャカルタ村」である。

 ここの体育祭は見応えがある。応援合戦もダンスも組み体操も、相当気合が入っており、普通に見ても面白い。会社の先輩や柔道部の仲間など、色々な子供が出ているので、楽しめる。おまけに、売店が出ており、つまみやビールが買えるのも素晴らしい。日本ではありえないだろう。

 柔道部の人や、会社の先輩のシートにお邪魔して、色々楽しませてもらった。

 その夜は、家族で外食した。「ジャカ飯」を見ながら、バタック(北スマトラ)料理のレストランへ。店の雰囲気は、ローカル色満載で、怪しい雰囲気であった。そこで、豚バラの炙り焼きや豚の血のソースで煮込んだ豚肉とかを食べた。サチコはここのご飯が好きらしく、沢山食べていた。

 その後、食べ足りないと思い、隣の店でカリマンタン地方のスープとヤギの串焼きを買って帰り、家で更にビールを飲みながら妻と食べた。いずれも美味い。

 久々にローカル料理を満喫した。


6月14日 3Dプリンター

 3Dプリンターのニュースをよく見かける。プリンターで出力する要領で、三次元の形状を形成できるという。次世代のものづくりの革新的技術になりそうな気がする。

 私は、こういうのを見ると、では3Dプリンターで作れない形状はどのようなものか、ということを考えてしまう。こういうことは、もちろん、その業界の人にとっては当然のことなのだろうが、頭の体操をしてみたくなるのである。

 例えば、鳥居の形状は普通に作れるだろう。ただし、鳥居からつららが伸びていたとすれば、それはつくれない。なぜなら、つららの先端をプリントアウトした瞬間、それは支えるものが無いために落下してしまうからである。

 しかし、鳥居を横向きにすれば、その問題は解消される。では更に、鳥居の柱に矢が刺さっていたらどうであろうか。それがある方向であれば問題ないが、あらゆる方向から刺さっていたら、つららと同様、重力の影響で落下してしまうのではないか。

 以上から考えて、金平糖やウニのような形状は3Dプリンターでは再現できないと考えられる。なぜなら、下向きの棘が形成されないために、金平糖およびウニの下半分の棘はなくなってしまうと思われる。

 当然、そういう課題も、すでに解決している研究があるのだろうが。あと、3Dプリンターの話を聞くたびに、マンガ「七夕の国」(岩明均著)で、地図の等高線に従って切り抜いて厚紙を貼り、地形の立体模型を作るエピソードを思い出すのである。知ってる人はあまりいないと思うが。


6月13日 春ちゃん

 トップページの写真に載せたのは「春ちゃん」のポスターである。ジャカルタのブロックM縁日祭に行ったときに売られていたのを買ったのである。インドネシア人フォトグラファーにより撮影されたらしい。実によく撮れている。何より、インドネシアで「春ちゃん」に出会ったことが驚きである。

 「春ちゃん」はNHKの9時からのニュースの後半、天気予報のコーナーで登場するキャラクターである。その他、「秋ちゃん」「冬将軍」などもいる。平井さんが天気予報を担当していたとき、生真面目そうな男性天気予報士と、可愛らしいキャラクターのアンバランス、そして青山アナウンサーの厳しいツッコミが面白くて、妻と毎日楽しみに見ていた。今は天気予報士も女性となり、かつての異様な雰囲気が無いので、若干残念である。

 このつぶやきを書くため、Wikipediaで春ちゃんを調べたところ、「暖かさとすがすがしさを運んでくるギリシャ神話の春の女神(ペルセポネー)からヒントを得て」おり、古代ローマ調の服装を身にまとっているとのことであった。そんな設定があったとは。

 このポスターを居間に貼りたい、と妻に言ったら、却下された。


6月6日 桜よ

 だいぶ昔のじゃかるた新聞に紹介されていた歌。いい歌だと思う。敢えてそれ以上は書かないことにする。

桜よ↓
http://www.youtube.com/watch?v=OZGnr5BM8sI




6月4日 ワンピース

 最近、漫画「ワンピース」を読み返している。福島に住んでいた頃、ステツの友人、きぶさんからワンピースの面白さを何度も聞かされ、一度読んでみたことがあるのだが、あまり面白いと思えなかった。国民的人気と言っていいくらい、有名な漫画だし、著名人まで絶賛しているのに、面白く感じないのは、私の感性が変なのだろうかと思ったものである。

 その後、インドネシア赴任が決まり、単身赴任中はヒマであろうと、ワンピースを持っていって読んでいたが、やはり面白くない。最後のほうは、どんどん人物が複雑になっていって、誰が誰だか分からないままページをめくっているだけという、どうしようもない感じで読んでいた。

 そして、今回、再々度読み返している。今回は、割と面白い。たぶん、ワンピースの知名度から、とんでもない名作だと思って読んでいたのが間違いであったようである。荒唐無稽な漫画として読めば、面白い。そして、少年マンガ独特の、圧倒的なプラスのエネルギーを感じるのである。


6月1日 縁日祭、リコーダーコンサート、民研発表会

 先週は、ブロックMという日本人商店街の縁日祭を見に行った。たこ焼きや焼き鳥などの屋台に加え、現地人コスプレイヤーが沢山いるのが特徴である。今回で3回目だが、年々人が増えている気がする。山車や神輿も出て、夕方は大いに盛り上がっていた。同じアパートの子供が学校の太鼓部に所属しており、山車の中で太鼓を叩いていた。サチコは太鼓が気に入ったらしく、自分で適当に作った「太鼓の歌」を歌っていた。

 そして今日は、私も所属する、ジャカルタリコーダークラブのチャリティーコンサートであった。ゴスペルサークルとフルートサークルとの合同演奏会であり、それらも聴くことができた。ゴスペルでは、「ジェリコの戦い」を歌っており、学生時代に歌ったなぁと、懐かしく思った。

 そんなこともあって、色々懐かしくなって、学生時代の発表会のビデオをサチコに見せつつ、久しぶりに見た。1999年のクリスマスイブである。サチコは太鼓が好きらしく、「太鼓どんどんしてるよ」と騒いでは体を動かしていた。

 また、妻は曲の解説や阿波踊りのよしこの節のソロなどで出ていたので、「あれは母ちゃんだよ」とサチコに教えたら、「母ちゃんがいるよ」と食事を作っている妻のところまで走って教えに行っていた。

 それにしても、懐かしい。今では、身内だけで小さなコンサートを開くだけで精一杯だが、あの時は、500人も入るホールを借りて、それに向けて全力で演奏を作り上げていた。今思えば贅沢な体験である。そういうことは、今ではやりたくでもなかなか出来るものではない。

 あと、昔の創作合唱曲「つばさ」は、今聴くとなかなか素晴らしい曲だと思った。これを一学生が作ったというのは、凄い。

topへ