先週は、学生時代の友人、ミヤザキ一家がインドネシアに遊びに来た。夫婦とも民研の後輩であり、家族ぐるみの付き合いである。旦那ミヤザキと妻ショウコが、娘のチヨコ(3)チカコ(1)を連れてやってきた。
と思ったら、来る前日、突然旦那が来れなくなりそうだとのメールが入った。どうやら、インドネシアに入国するには、パスポートの残存期間が6ヶ月以上ないといけないらしいのだが、ミヤザキのパスポートはそれを下回っていたという。
かくして、ショウコが反抗期真っ盛りのチヨコと、まだ日本語を解さないチカコを連れてジャカルタにやってきた。さぞかし大変な旅であったろうと察するが、ショウコは元気そうである。強い母である。しかも、いきなりドリアンを食べたいということで、家に行く前にドリアン専門店に寄った。ちなみに、ミヤザキは、超特急でパスポートを再発行することにより、途中から合流できることになった。
10/29
インドネシアのサファリパーク、Taman safari へ。妻は身ごもっているため、参加せず、私とサチコ、ショウコ、チヨコ、チカコで出かけた。このメンバーだと、どう見ても3人子供のいる夫婦にしか見えない。ショウコは何度か訊かれて、「いや、ヒーイズマイフレンドで、、ノットハズバンド」みたいなことを答えていた。
ここの特徴は、とにかくルールが緩いことである。サファリに入る寸前の道は、にんじん売りが並び、これを買って動物に与えるのである。平日のためか、動物も腹が減っているらしく、道までせり出してきてにんじんを求めて寄ってきた。

左:にんじんを求めて近くまでやってくる動物たち。 右:動物に道を阻まれる車。平日なので飢えているようだ。
サファリを過ぎると、園内を走る列車に乗って、スマトラトラショー、カウボーイショーを観た。ネコ科のトラがここまで人に慣れてショーをしているのは、初めて観た。カウボーイショーは、子供向けのちょっとしたものかと思いきや、映画のような迫力のショーで驚いた。
・撃たれて高いところから落ちるなど、スタントマンのような演技
・なぜかネコやネズミまで演技をする(インドネシアの奥深さを感じる)
・ダイナマイトの爆発が半端なく、熱風が観客席まで届く
上記のド迫力のショーに、チヨコは怖くなったらしく、終始母の背中に顔を隠していた。

左:スマトラトラショー。ネコ科とは思えない従順ぶり、インドネシア凄い。 右:映画さながらのカウボーイショー。
10/30
上記と同じメンバーでバリ島へ行った。この日の夜に、ミヤザキと合流できることになっている。3泊の予定だが、ホテル以外は何も決めず、その場の状況で予定を組もうということになっていた。ウブドのホテルに着いて、この日はホテルのプールで子供たちと泳いで過ごした。
プールに行けば、リゾートを楽しんでる欧米人がいた。「リゾートとは、上質な空間に身を置き、そこで何もしないこと」ということを、父の友人のタカギさんから教わったことがある。彼ら欧米人は、プールサイドに寝っ転がってココナッツを飲みつつ本を読んだりしている。そんな中、私たちは子供の求めに応じてプールを行ったり来たりした。その夜、無事ミヤザキと合流した。
10/31
プールに行きたいと騒ぐチヨコを無視して、棚田を見に行った。徒歩30分くらいの距離を、各大人が子供をひとりずつ抱っこして棚田へ。棚田のど真ん中にある、テント状の食堂で、昼食を食べた。メニューを見ると、「Chirashizushi」「Butakakuni」「Shiraae」「Warabimochi」などのメニューが。これは怪しい日本料理が食べられると、嬉々として注文したところ、かなり本格的な和食が出てきて驚いた。店員に訊くと、オーナーが日本人らしい。
午後は、チヨコの希望通り、プールで泳いだ。

上質の空間に身を置き、何もしない人たち。これぞリゾートだ。
11/1
この日は、海のホテルへ移動した。移動ついでに、別の棚田と、お寺に寄った。棚田は、それぞれの大人がそれぞれひとりずつ子供を抱っこして棚田の下まで降り、かつ上がるという、筋トレのようなことをした。お寺は、世界遺産ということだが、暑い印象だけが残った。
海のホテルについて驚いたのは、やはり欧米人のリゾートぶりである。灼熱のビーチで寝っ転がってじっとしている欧米人は、何が楽しいのであろうか。私には、何か修行でもしているように見えた。ここでも、海で少し泳いだ後、子供に付き合ってひたすらプール。

灼熱地獄のような環境で、リゾートをする欧米人たち。気が知れない。
11/2
最終日も、やはりメインはプールであった。特にチヨコはプールが大好きらしく、ずっとはしゃいでいた。一方、サチコは顔に水がかかるのが嫌いらしく、それに慣れさせようとわざと水をかけると、泣きだした。
初めて母親無しでの3泊の旅であったが、サチコは特にぐずるわけでもなく、問題なく旅が出来た。疲れたが、充実した旅であった。わざわざ来てくれたミヤザキ一家に感謝である。

左:棚田の絶景 右:子供はプールが大好き。