２０１５年
３月のつぶやき
３月２８日 マッサン、プリキュア
マッサンが今日で最終回となった。最後の一週間は、会社に行く前にマッサンを観て、毎日泣きながら朝飯を食うのが日課になっていた。最初は少年アニメのような、青臭い雰囲気（それも良かったが）で始まったが、最後の１週間はまるで古い名作映画のような美しい映像で幕を閉じた。特に、エリーが雪の川辺で歌を歌っているシーンは、私の中では名シーンとして記憶しつづけるだろう。
エリー役のシャーロット・ケイト・フォックスさんは、日本語も全然出来ない状態で連れてこられ、日本一過酷と言われる朝ドラの現場で役を演じきった。最初はつたない日本語であったのが、どんどん上達して、日本女性を演じるようになるのは、単なる演技だけではないだろう。
エマが、ずいぶん顔が変わったなぁと思ったら、役者が変わっていた。通常は、子供時代と大人時代で分ける程度なのに、変だなぁと思ったら、エマ役の優希美青が体調を崩していたようであった。
今日は、サチコの好きな「プリンセスプリキュア」のエンディングテーマをリコーダー編曲して、録音して遊んでいた。妻によると「プリンセスプリキュア」はお姫様のイメージらしく、通常の変身のほかに、お姫様衣装という、２段階の変身があるらしく、サチコがずいぶんはまっているという。こないだスカイプで話をしていたら、機嫌よく踊っていた。
曲を聴いて驚いた。前奏は6/8拍子の管弦楽器を使ったワルツで始まっておきながら、すぐに４拍子のポップ調の曲になり、その後、変ロ長調からへ長調へ転調、最後はまた6/8のワルツに戻り「ごきげんよう♪」を連発して終わる。たった１分半の曲によくこれだけ詰め込んだものだと思う。まるで別の曲を３つか４つ、繋げたような曲である。
編曲はしたものの、結構難しくなってしまい、完成度は低いものの、アップすることにした。
https://www.youtube.com/watch?v=Q1Tm9i91jXw
３月１５日 曽野綾子氏のコラムについて
少し前の話だが、2月11日の産経新聞のコラムで曽野綾子氏がアパルトヘイトを支持するような内容を書いたということで、問題になった。
曽野綾子氏の本は、大学の受験勉強をしていた頃、図書館で勉強する傍ら、何冊か読んだ。その内容は、当時の甘ったれた世界観を持っていた私にとっては衝撃的で、嫌な気分になりながら読んだのを覚えている。しかしそれは、知るべきことだろうと思い、恐る恐る最後まで読んだ。本の題名も内容も忘れてしまったのだが、そこに書いてあったことは、今の私の人格形成に一役買っていることだろう。私は、読んだ本の内容は、読み終えた瞬間から忘れてしまう。そうでない人が羨ましいが、忘れたからと言って、本を読んだこと自体が無駄だとは思いたくない。内容は忘れてしまったので、ここに書けないのが残念だが、あの頃、曽野綾子氏の本に触れたことは、貴重な体験だったと思っている。
そんな風に、遠い昔に触れた本の著者の名前が久しぶりに出てきた。よく、前後の文脈を読まず、問題となる部分だけが異常にフォーカスされて騒がれるケースもあるだろうと思い、ネットで探してコラムの全文を読んでみた。
結果は、残念ながらどうしようもない内容のコラムであった。言いたい内容は全くまとまっておらず、問題となった部分以外も読むに値しない。前半部には、高齢者を介護するための移民は、語学力も衛生の知識も必要なく、「優しければそれでいい」と書いている。あまりに乱暴な言い方であろう。問題となった「居住区だけは、白人、アジア人、黒人というふう分けて住む方がいい」という点についても、なぜこの３種類に分けるのが最適なのか、分からない。文化や習慣の違いであれば、更に細かい違いもあるだろうし、それが肌の色の違いで明確に分かれるとも限らない。
内田樹氏は自身のブログで「曽野綾子の知性が不調」と書いている。的を得た表現だと思った。このコラムからは、危険な思想を持っているとか、過激で扇動的とかではなく、「知性が不調」という表現が当てはまる。
ちなみに、うちのアパートにも、日本人の他、インドネシア人、韓国人、ロシア人もいるが、別に問題ない。
３月１１日 ３．１１
今日で、震災から４年である。震災の日のことは忘れないであろう。当時、私は福島に住んでおり、次の日がインドネシアに向けて出発するための引越しであった。
携帯電話の緊急地震速報のアラームが鳴ったと思ったら、地震が来た。ずいぶん大きいなと妻と話していたら、揺れはどんどん大きくなった。私は食器棚が倒れないように押さえつけ、妻はサチコを抱いてちゃぶ台の下に潜り込んだ。地震防止に取り付けていた食器棚のつっかえ棒は、いとも簡単にはじき飛び、冷蔵庫は２ｍくらい移動し、あたりはぐちゃぐちゃになった。
その夜、引越し前のためほとんど食糧は残っていなかったが、スーパーもコンビニも、自販機さえも使えなかった。残っていた米を炊き、するめをかじって夕食にした。米を炊いた直後、断水した。夜中、テレビをつけたまま寝た。余震が何度も来たが、あまり驚かなくなった。
次の日、なんと引越し屋が普通にやってきて、荷物を積み込んで出発していった。しかし、残された私たちはどうやって福岡まで移動すればよいのか。新幹線も在来線も高速バスも機能していない。会社の後輩に車で神奈川まで送ってもらうことにした。途中、地震速報が来たが、全く気にすることなく、走り続けた。ガソリンもスタンドを何件も回ってなんとか確保できた。ラジオを聴きながら後輩が「原発が心配なんすよね。。。」と言ったのを覚えている。当時のラジオは、原発は安全で問題ないとの放送ばかりであったのに、いい感覚をしていると思った。
その後、無事に福岡と兵庫の実家を巡り、インドネシアに出発したが、こんな日本を残して出国することに、なんとなく後ろめたい思いをいだいたことを覚えている。
３月１０日 寄生虫なき病
「寄生虫なき病」（モイセズ・ベラスケス＝マノフ著、文芸春秋）を読み始めた。分厚い本のまだはじめだが、面白い。公衆衛生の向上により、寄生虫や感染症などを撲滅または激減させた反面、花粉症などのアレルギー症状や、自己免疫疾患が増えている事実について、明らかにした本である。そして、自分自身も自己免疫疾患を持つ著者は、自ら寄生虫を体内に宿す治療法を試すことにする。
本書によれば、現代でも石器時代と同じような生活を送っている少数民族は、自己免疫疾患の患者がほとんど見られないという。また、かつて疫学者は、「免疫関連疾患は緯度が高くなるにつれて増加する」と予測した。これは当時は当たっていたが、現在は新興国など緯度の低い地域でも、発展した都市部では患者が増加している。
少しずつだが、読み進めるのが楽しみである。
ここから浮かび上がってくるのは、人体というのは、一個の個体ではなく、バクテリアや寄生虫も含め多様な生物の集合体だと言うことである。数週間前のNHKスペシャルで「腸内フローラ」についてやっていた。番組によれば、腸内細菌の世界と言うのは、善玉菌・悪玉菌といった単純な世界ではなく、非常に複雑な生態系と言っても良いようなシステムが形作られているという。その中には、腸の調子を整えるだけでなく、糖尿病などの生活習慣病から、うつ病など、心の作用をすることまで分かっているという。
食物繊維は、腸内フローラの栄養分となるため、ごぼうなどを食べると良いらしい。これを観てから、ヨーグルトの他に、ごぼうを毎週のように買って食べている。
３月８日 ワクワクジャパン
最近、我が家のテレビはNHKのほかに、「ワクワクジャパン」という放送が視聴できるようになった。「ワクワクジャパン」は、色々な日本の民放番組をインドネシア語字幕を付けて発信している。
今朝、朝食を食べながら何気なくかけてみると、日本を紹介する番組が放送されていた。日本のことだから、当然知っていることばかりだろうと思っていたら、大間違いであった。
ダルマの起源はインド人の僧侶「Dharma」が座禅を組んでいる姿をかたどったものだとか、キユーピーのマヨネーズ製造工場では１分間に600個の速度で卵を割る「自動割卵機」なるものがあるとか、新幹線には「ATC」(Auto Train Control)という、自動で速度を調整するシステムが組まれているとか、初めて知ることばかりであった。
なかなか面白そうである。ちょこちょこ観てみようと思った。「探偵ナイトスクープ」も放送していると聞いたのだが、番組表を見ても見当たらないのが残念である。
３月７日 大学同窓会、リコーダー編曲
久々の更新となる。やはり、一人暮らしは単調である。しかし、体調を徐々に整えていく段階にある今の私にとっては、うきうきするようなイベントも無く、単調で規則正しい生活は有難い。
そんな中、今日は、珍しくイベントがあった。ジャカルタでの大学の同窓会である。学長、副学長などご一行が来イしたため、大学のOB、元留学生などが集まった。私は、こういう集まりは昔から苦手であったが、顔を出すことも重要だと思い、参加した。日本人学校の校長先生やじゃかるた新聞の編集長など、大学のOBや関係者は多いのだと思った。仕事で関わりのある同年代の人も数名いて、意外に自分の出身大学の人はいるものだと思った。
同窓会に行く前後は、例によってリコーダーを吹いていた。今回は、Perfumeの「Cling Cling」という曲である。昨年の紅白歌合戦で少し聴いたのが初めてであったが、妙に印象に残った。
改めて聴いたところ、リコーダーに編曲したら面白そうだと思い、６重奏に編曲してみた。
https://www.youtube.com/watch?v=zY1ktGFRsrs
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