今日は、インドネシアで皆既日食が観測できる日であった。ジャカルタでは皆既日食ではないが、最大88%もの部分日食となるらしい。偶然、バリヒンドゥーの祝日とも重なったため、家族で日食を楽しんだ。
最大の部分日食となるのは、朝7時20分。その前から、いつもよりも薄暗く、涼しい。日食用のメガネは持っていないため、前日に工場から蒸着フィルムを少しもらって透かして見た。これで見たところ、光透過性はちょうど良く、くっきり欠けた太陽が確認された。

蒸着フィルムを通して撮った部分日食の写真

観測する人
日食のピークとなったときは、夜明けくらいまで暗くなり、かなり涼しくなった。太陽の力というのは凄い。確かに、日食のメカニズムを知らずにいきなりこんな現象に遭遇した昔の人は、この世の終わりだとかの不安を抱いたであろう。
日食を肌で感じた後は、テレビをつけて皆既日食が観測されているところの生中継を観ていた。皆既日食となる瞬間の映像を観て再度日食を楽しんだ。

少しずつ欠けていき

もう残り僅か

ついに皆既日食になった!

感動してテレビの写真を撮る人と、全く興味のない人
サチコも日食は楽しかったらしく、日食の絵をたくさん描いていた。しかし、何度あれは太陽だと教えても、「おつきさま」と呼んでしまうのがほほ笑ましい。そのうち、「おつきさま太陽」と呼び始めて、それはそれで正しいと思った。そして、日食が起こる仕組みを図で説明してあげると、「いじわるおつきさま」と「いじわるされて困っている太陽」の絵が描かれた。
日食の図を描きながら、改めて不思議な現象だと思った。よくもまあ、太陽と月の見かけのサイズが、ほぼ同じになるくらいの偶然があったものだと思った。月がもう少しでも小さかったら、ここまで面白い天体ショーにはならない。

左下は日食を見るサチコ、その上にはあらゆる形状の日食、
右上にいじわるお月様と困った太陽
それにしても貴重な体験であった。皆既日食を見に遠出することも考えたが、子供が小さいために諦めた。ちなみに、私は皆既日食といえば、中学生のころ、夢中で遊んだ「ロマンシング・サガ」というゲームを思い出す。ラスボスとの対決の舞台背景が皆既日食を中心に据えた映像で、明るさが徐々に変わる様子がとても好きであった。

邪神と皆既日食という組み合わせが好きであった
3月4日 坊っちゃん