2016年
4月のつぶやき




4月23日 優一、1歳

 今日は、優一の1歳の誕生日であった。もう一年か、と思うと早いものである。私が優一と初めて会ったのは、彼が生まれて3ヶ月のころであった。そのときは、すでに首が据わっていたが、それでも頼りない感じであった。今は、高速でハイハイし、高いところに登りたがり、何でも口に入れたがる、元気な赤ちゃんである。少し前までは、父は「知らないオジサン」扱いであったが、最近は父と認識しているのか、愛想を振りまき、仕事に行くときは手を振って送り出してくれる。

 誕生日は、お手伝いさんがナシクニン(インドネシアの祝い飯)を作ってくれた。妻が切り餅を買ってきて、一生餅として担がせるなどのイベントも行った。ナシクニンは子供たちに口には合わず、いきなり重いものを担がされた優一には、何のことか分からないであろう。

 ともあれ優一の成長に感謝し、これからの健康を祈る。


4月20日 部活について

 高校時代の部活というのは、レベルが高いと思う。高校野球は日本中が注目するほどのイベントとなるし、合唱日本一の高校のCDは、プロの音楽家のものと同じような値段で売られている。決して、子供の遊びレベルではなく、大人も感心するほどのパフォーマンスを発揮する。もしかしたら、世界的にも特殊な文化なのかもしれない。

 とにかく、練習量が圧倒的である。私は、決して強豪とは言えない高校の柔道部にいたが、それでも夏休みほとんどなく毎日練習していた。日本一ともなれば、毎日朝練、昼練も当たり前の世界である。

 なぜそんなことを思い出したかと言うと、リコーダークラブのメンバーから、「ちはやふる」という映画の主題歌をリコーダーで吹いてみたいとの要望があり、映画の映像を観たからであった。「ちはやふる」は、競技かるた部を舞台とした映画である。その映像を観たとき、上記のようなことを思い出した。

 競技かるたというのは、あまり有名ではないが「畳の上の格闘技」と呼ばれるほど激しい競技らしく、指の怪我などは当たり前らしい。畳の上の格闘技といえば、文字通り柔道ではないかと思うが、もしかしたら柔道よりも消耗するかもしれない。

 映画の広告映像しか観ていないが、それでもいい映画だろうな、と思った。部活のいいところは「何のためにやるか」を考えないことである。就職に有利だとか、手に職をつけるとか、そんなことを全く考えず、ただやりたいからとことんやる、映像からはそんな思いが伝わってくる。

 曲のほうだが、聴いてみるとかっこいい曲だと思ったが、実際に編曲してみると、同じコードの繰り返しばかりで、若干退屈な演奏となってしまった。使うコードや曲の構成自体も、なんとなく工夫が足りず、「ちょっと手抜いて作ったんじゃないの?」と疑いたくなるような曲である。中田ヤスタカさんの曲でも昔の「レーザービーム」や「にんじゃりばんばん」あたりのようなワクワクする感じが足りないと思った。

 それでも、PVのかるたをハイスピードカメラで撮った映像は、かるたがこんな面白い映像になるのかという、新しい驚きを感じさせる。

映画『ちはやふる』主題歌「FLASH」(Perfume)PV
https://www.youtube.com/watch?v=CUNS2RX5olk

リコーダー6重奏
https://www.youtube.com/watch?v=lwbkfLmhDUI


4月18日 熊本地震を受けて

 熊本が、大変なことになっている。NHKで繰り返し流される報道を見ていると、ジャカルタに来る直前に、福島で被災したことを思い出す。テレビで緊急地震速報が流れ、携帯電話が鳴り、地震が来る。あの日は、常に地面が揺れ続けていた。私も、テレビに映された、倒壊したアパートに似たような住まいに住んでいたが、幸い倒壊しなかった。

 今回の地震の報道を見ながら思ったのは、地震予測の難しさである。南海トラフ地震や、私が物心ついた頃から言われ続けている、東京直下型地震など、いつ来てもおかしくないと言われている地震は未だ来ず、地震は常に意外なところで発生する。

 テレビに出演する地震の専門家の方々の解説も、一様に歯切れが悪い。地震は収束に向かうと思われるが、いつ大きな地震が来てもおかしくない、阿蘇山の噴火との因果関係はなんとも言えない、南海トラフとの関係は無いと思われるが、あるかも知れない、等々、要は地震について、何も分かっていないのである。いざ地震が発生すると、後付けのように理屈が表れる。そのうち、「前から熊本が危ないと思っていた」と、後だしじゃんけんのように言う人も現れるだろう。

 私は、地震学者を非難しているわけではない。地震の予測が、それだけ難しいと言うことである。学生時代に、関連する研究室にいたから、それは何となく分かる。数百年に一度表れるかどうかの現象が、明日来るか、来年来るか、20年後に来るか、その精度を上げるのは至難のわざであろう。それでも、今後の研究が少しずつ進んで、地震予知が天気予報くらいの精度でできることを願う。

 一日も早い復興を願う。


4月2日 金的攻撃

 最近、サチコにキ○タマの蹴り方を教えている。有効性は分からないが、いざというときの、ひとつの対応として、知っておいて損は無い。

 教えながら思ったのは、私たち男性の、金的攻撃に対する無防備さである。男性にとって、一番の急所のひとつであるキ○タマだが、これに対する対策は何ひとつしていない。こんな重要な部分が、体の中央前面に配置されてしまったのは、二足歩行により手に入れた両手の自由に対する引き換えであろう。

 現在ポピュラーな武道の多くも、金的攻撃を禁じている。危険だから禁じるのは当然だが、そのぶん、防御の技術もそれほど重視されていない。

 街角における男どうしのケンカでも、いきなり金的を狙ったということはあまりないように思える。いくらガチンコのケンカでも、男が相手のキ○タマを狙うのは、倫理的に気が引けるのかもしれない。

 サチコは楽しく練習している。精度よく蹴れなければ意味がないどころか、逆に危ない。教えながら、私もここの防御については、再考させられた。

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