先週末は、インドネシアでは珍しい4連休であった。せっかくなので、1泊2日でジャカルタ近郊の避暑地ボゴールへ小旅行に行った。1日目はインドネシアのサファリパーク、「Taman Safari」へ、2日目はうなぎの養殖をしている「Sindang Reret Unagi Farm」へ行ってみた。
1日目
Taman Safariは、今回で3回目であったが、何度来ても面白いし、インドネシアの奥深さを感じさせる。
まず驚くのは、かなりの山奥にも拘わらず、イルカショーが観られることである。どうやって運んできたのであろうか、想像もつかない。そしてそのイルカが、なんと15までの足し算、引き算を理解するである。観客に算数の問題を出してもらい、その答えを、水面を叩く数で答えるというショーをやっていた。

山奥のイルカショー
次に、前回ミヤザキ一家とも観た、カウボーイショーである。内容はよく分からないが、どにかく終始ドタバタしている。そこで驚くべきは、ネコやネズミまでが決められた動きをしていることであった。どうやってネコやネズミを思い通りに動かすのか、不思議でならない。
今回初めて観たのは、バードショーであった。タカやフクロウを使ったショーなのだが、登場の仕方が凄い。呼ばれた鳥たちは、近くの檻から出てくるのではなく、まるで山奥の森から呼ばれてきましたという風に、颯爽と表れるのである。こういった演出は、非常に洗練されている。
あと、ゾウに対する人間の絶大な信頼もここでは垣間見れる。あらゆる動物の中で、ゾウだけは、全く人間と同じ高さにいる。ゾウがその気になれば、人間を踏み潰せる位置にいるのである。そんなゾウの足元では飼育員が携帯をいじっているし、ゾウに乗るコーナーは、専用のコースではなく、人間も普通に立ち入れる場所である。
そんなゾウに初めてサチコと乗ってみた。乗って、圧倒的な力の差を感じた。古代人は、よくこんな屈強な動物に粗末な石器のみで立ち向かったものである。

初めてゾウに乗った!
最後に、サチコが「ダーウィンが来た」のビデオを何度も観て大ファンのヒクイドリに会うことが出来た。サチコは他のどのアトラクションよりも感激し、ずっとヒクイドリに見入っていた。そして、「ヒクイドリになりたい」とまで言い出した。ちなみに、「ダーウィンが来た」によれば、ヒクイドリは世界最大の鳥で、縄張り争いのために、強烈なキックを繰り出すという、凶暴な鳥である。特にメスの方が凶暴で、ボスのメスが若いオスをキックで追い払う姿が放送されていた。

左:ヒクイドリに見入るサチコ 右:ヒクイドリキックするサチコ
2日目
2日目は、ウナギ釣りができると言う、「Sindang Reret Unagi Farm」へ向かった。このうなぎ養殖場は、ボゴール市内から更に南に下った山村にある。行けば、田中さんというオジサンが迎えてくれた。田中さんによれば、釣ったウナギは購入することになり、1キロあたり30万ルピア(約2500円)となる。ここのウナギは日本にも輸出されており、1キロ5千円くらいで取引されているから、相当割安ですよ、とのことであった。
サチコは、前日からウナギ釣りを楽しみにしており、田中さんに手ほどきを受けながらウナギ釣りを始めた。ウナギ釣りと言っても、入れ食い状態であり、すぐに釣れる。予想はしていたが、ウナギが釣れた瞬間、サチコは驚いて逃げ出した。

ウナギ釣りをするサチコ。次の瞬間、竿を投げ出して逃げ出す。
結局、計6尾、およそ1.4キロ釣り、白焼きにして真空パック詰めしてもらうのを待ちながら、昼食を頂いた。ウナギの蒲焼にうな肝の串焼き、骨煎餅など、どれも美味しい。そして、自由に庭で遊んだり、東屋でごろごろしたり、巨大ナマズを釣り上げたり、ニワトリを追い回したりできる。昨日の混雑した動物園とは対照的な楽しみ方である。

左:昼食の鰻づくし 右:ナマズも釣れる(キャッチ&リリース)

左:アヒルに見入る優一 右:ニワトリから逃げるサチコ
5月1日 紙を50回折ったら