先週の土曜日は、会社の人の誘いで、昆虫採集ツアーに行った。夜の部ということで、夕方5時半にボゴールのプンチャックと言う、ジャカルタの南にある山に集合である。合計7家族が集まり、「博士」と呼ばれる昆虫の専門家に連れて行ってもらう。ちなみに、我が家は昆虫は好きだが、飼うのは面倒と言うことで、キャチ&リリースである。
土曜日夕方は、プンチャックへの山道は、ジャカルタ方面の一方通行になるため、午後3時には到着して、ヒマを潰していた。全7世帯が集合し、「博士」の話を聞く。「博士」によると、集合場所から更に奥地に30分くらい車で行ったところでライトトラップをしており、光に集まる虫を捕まえるのだそうだ。それにしても、インドネシアにも色々な日本人がいるものだと、「博士」の話を聞きながら思った。「博士」はここで虫の専門家として生計を立てているようだ。
ガタガタの道を進むと、あたりは一面の茶畑である。ひと気の無い奥地まで行くと、白い布にライトが当てられたライトトラップと、休憩用のテントが用意されていた。ここで、サテ(串焼き)や焼きとうもろこしを食べながらビールを飲んで、虫が集まるのを待っていた。
暗くなると、ライトトラップに大量の虫が集まり始めた。ほとんどはハネアリや蛾だが、蛾もとてつもなく大きく、見応えがある。そして、この光に誘われて、カブトムシも近づいてきているらしい。博士のアドバイスに従い、ライトトラップの近くの茶畑を、懐中電灯を使って探し始めた。
しばらくすると、あちらこちらから「見つけた!」という声が上がった。コーカサスオオカブトなど、日本ではまず見ることのできないカブトムシが見つかる。私も、サチコと一緒に茶畑を捜索したが、見つからない。妻と優一は、ライトトラップの近くにおり、妻は蛾の写真を撮って堪能していた。
しばらくは、子供たちが率先してカブトムシを探していたのだが、そのうち親父たちが血眼になって茶畑を探し回る光景となった。なかなかカブトムシを見つけられない親父たちが、意地になって探しているのである。私もそのひとりとなっていたが、諦めて戻ってきて、ふと目をやると、目の前の茶畑にコーカサスオオカブトが乗っかっている。これを捕まえて写真を撮り、サチコとしばらく観察してから、まだカブトムシを捕まえていない子にあげた。
夜の8時過ぎに解散となり、帰り道に、このあたりの名物の焼き芋を買って帰った。帰宅したのは夜の11時ごろであった。

左:待ち合わせ場所にて、シャボン玉を買って暇つぶし 右:茶畑を歩いて、採集場所へ向かう

左:妻が撮った巨大な蛾の写真 右:カブトムシを捕まえた人
topへ