2017年
12月のつぶやき




12月31日 2017年最後のつぶやき

 今日で、2017年も終わる。今年の年末年始も、昨年に引き続き特に何の予定も入れず、のんびりしている。予定といえば、今夜行われる、柔道部の年越し稽古くらいである。

 のんびりどころか、廃人のごとくごろごろだらだらしている。下に書いたロマサガ2をスマホで一日中やって、時々ご飯を食べたり、子供と庭で遊んだりといった感じであった。たまには、自分を徹底的に甘やかすのも良いだろうと思ってやっている。

 今年は、インドネシアに来て7年目となる。良い意味でも、悪い意味でも慣れてきた。目新しいことというのは少なくなり、仕事でも日常生活でも、すでに経験済みのことがほとんどとなった。

 そんな中でも、いくつか新しいことはあった。レバランの旅行は、初めてロンボク島のギリトラワンガンに行った。山里好きな我が家にとって、海辺への旅行というのは珍しい。また、今年は通勤の渋滞が更に酷くなったことを利用して、車の中でインドネシア語の勉強を徹底的に行い、インドネシア語検定B級を取得した。来年は、A級を取りたい。

 子供たちが、健康で育ってくれているのが嬉しい。サチコは、学校で算数や漢字を習い、とりあえずは楽しく勉強しているようである。優一は、下にも書いたとおり、面白可愛さの絶頂期であり、日々良く分からない言語で、ああでもないこうでもないと言っている。

 妻は、昨日サチコとトランポリンで遊んでいて、誤って手の指を骨折した。病院でレントゲンを撮ったら、折れていたらしい。折れたといっても、ポッキリ折れた感じではなく、ヒビが入ったような感じのようだ。腫れも酷くなく、ちょっと酷い突き指といった感じである。詳細は省くが、妻は当時の状況を実演してくれ、「誰のせいにも出来ない、マヌケな事件であった」と、落ち込んでいる。まあ、ケガの状態を見ても、私だったら病院に行かず放っておくくらいなので、経験上、一週間もすればだいぶましになるだろう。

 来年もよろしくお願いします。


12月25日 温泉へ

 今回は、クリスマスもあり3連休ということで、近場の温泉宿で一泊してきた。クリスマスの朝を宿で過ごすため、サンタクロースにはイブの夜、そちらに寄ってもらう必要があり、クリスマスツリーには、宿泊先の住所を書いて吊るしてきた。

 今回宿泊する温泉宿は、「Tirta Arsanta」(ティルタアルサンタ)という名前の宿で、今年出来たばかりらしい。これまで川を挟んで向かいにある「Giri Tirta」(ギリティルタ)というところには、何度も行っているが、妻としては、若干湿った布団と、大声で鳴くヤモリが苦手ということで、新しい宿を試してみた。

 施設は新しく、のんびりできた。部屋には専用の露天風呂があり、源泉かけ流しのお湯をいつでも楽しめる。大人には少し物足りない程度の熱さだが、いつまでも入っていられるし、子供もプール感覚で楽しめる。食事は、川向かいの「Giri Tirta」よりは粗末だが、とくにこだわらない我が家にとっては大きな問題ではない。

 宿の人によると、「Tirta Arsanta」は「Giri Tirta」で働いていた人たちが独立して作ったらしい。道理で雰囲気もそっくりである。かといって商売敵という訳でもなく、満室の場合は互いに融通するなど、うまくやっているそうだ。まだ4室しかないとのことだが、まだ工事中の場所もあり、これから拡張するようである。

 ここで私たち家族は徹底的にのんびりした。風呂につかっては、スマホゲームをしたり、本を読んだり、散歩したり、私は昼からビールを好きなだけ飲んでごろごろした。

 次の日、サンタは無事プレゼントを置いていった。サチコには喋るイルカ、優一にはアンパンマンのおもちゃ、そして、父母にはアーモンドやカシューナッツなどの菓子が与えられた。

 帰りの車の中で、朝ナシゴレンを食べ過ぎた優一が吐くというトラブルもあったものの、気軽にのんびりできた週末であった。


左:部屋の前に専用露天風呂があり、入り放題    中:ベッドでごろごろする人    右:川を渡って向こう側へ。




12月18日 子供たちもろもろ

 昨日の柔道の練習で、他の先生から「サチコは柔道に向いてますね」と言われた。何でも、乱取りの相手をしていたら、なかなかの闘争心をもって挑んできたという。

 私は、意外であった。サチコは、お姫様とお絵かきが大好きな、かなりのインドア派女子で、活発とは程遠い。自ら運動するタイプではないため、なかば運動不測解消のために連れてきている。柔道の練習は、特に嫌がることもなくついて来るが、大好きということはないだろう。それでも、その人によると、「火が付くと熱中するタイプ」とのことで、意外な一面を知った。


 昨日の夜、サチコがけん玉を持ってきて練習し始めた。今年の夏休みに一時帰国した際に、買ってきたものである。サチコは、まだ、大皿にも一度も入れたことが無く、あまり興味もなさそうだったのだが、学校の授業でやったらしく、久しぶりに練習していた。学校では、

「いーち にー さんまのしっぽ ごりらのむすこ なっぱ はっぱ くさったとうふ」と唱えてからけん玉をやるらしく、そのように練習していた。そんな長い呪文を唱えていたら、練習の効率が悪いと思いながら、黙ってみていた。

 と思ったら、上記の呪文を唱えたら、玉はすぽっと大皿に乗っかった。サチコは狂喜し、私もせっかくの機会だから、大げさに大声をあげて褒めて抱きかかえてあげた。褒められて嬉しかったらしく、サチコはどんどん練習し、その後30回も大皿に入れ、更に小皿にも乗せていた。

 すこしずつ成長している。


 優一が面白い。可愛さレベルで言えば、この3歳前の時期と言うのは、人生の絶頂期であろう。以下、優一語録

 魚・・・「みょんみょんななな」(「ななな」がさかならしい、「みょんみょん」は意味不明)
 車・・・「でんわ」(いくら教えても直らない)
 これは車です・・・「これは でんわ でいえ」
 おとうさん、携帯のアラームが鳴っています・・・「これは とうちゃん でんわ でいえ」
 パパ、ママ、姉ちゃん、ぼく・・・「ぱぱ、まま、ねえね、じゅじゅ」(じゅじゅは無声音)


 最近の優一の趣味は、積み木やプラレールの箱をひっくり返して部屋を汚すことである。片付けると、また箱をひっくり返して散らかす。散らかしたからと言って、積極的に遊ぶわけでもない。妻は、「三途の川で石を積んでる気分だ」と嘆いている。おそらく、彼にとっては、散らかっている状態の方が「あるべき姿」なのであろう。「せっかく散らかしてあげたのに、なぜまた片付けるのか」という気持ちであると思われ、これはもう、価値観の違いとしか言いようが無い。


12月16日 OTJJクリスマスコンサート

 今日は、OTJJ(ジャカルタジャパン吹奏楽団)のクリスマスコンサートを聴きに、家族で出かけた。じゃかるた新聞の広告を見て気になっており、リコーダークラブと掛け持ちしているメンバーも出演するため、応援も兼ねて聴きに行こうと思っていた。

 演奏は、素晴らしかった。ほとんどが社会人で、30人ものメンバーが集まれる機会は限られている。限られた時間で仕上げたとしては、驚きの演奏であった。学生時代に相当打ち込んでおられたのであろう。中学・高校の音楽部は過酷である。そうした基礎を持っているからこそ、限られた時間でも仕上げることが出来、大人になっても音楽を楽しめるのだと思った。

 コンサートの構成も、楽しませる工夫が随所にみられた。敢えて、高音部、中音部、低音部ごとに演奏して、吹奏楽の楽しさを伝えたり、観客の子供に指揮者をやらせてあげたり、サンタの格好で子供たちにお菓子をばらまいたりと、飽きることなく鑑賞できた。

 ところで、告白するが、私はフルートを吹く女性の姿が好きである。横笛を吹く姿は美しいが、縦笛を吹く姿は不細工だと、かつてリコーダーの師匠が言っていたが、その通りだと思う。特に、リコーダーを吹く姿の正面図は、全く絵にならない。真横から見れば、それほど悪くないが、横を向いて演奏するわけにもいかないであろう。横笛の場合、吹いている姿が非対称となり、特に女性の場合、その姿が美しいと思う。

 帰りのタクシーで、そのような話を妻にしたところ、私はフルートはたしなまないと釘を刺された後、コンサートで3人いたフルート奏者のうちどれがいいのか、みたいな話になったので、あくまで一般論として述べただけだと言っておいた。

 そんなこともあり、OTJJをYoutubeで検索して聴いていたら、この演奏が非常に気になった。最初は、上記のフルートの件で見始めたのだが、それよりも気になったのは、この曲である。演奏前の司会では、「曲名も曲自体も初めて聴く方が多いと思う」と言っているが、私はこの曲を知っているし、この曲が好きである。しかし、何の曲だったかが思い出せない。そして、動画では曲名を言っている場面が出てこない。とたんに私はモヤモヤした。

 映画の曲だったか、NHKのドラマであったか、それとも昔集めた「Image」や「Pure」などの癒し系CDに収録されていた曲かなど、考えたが思い当たらない。子供達が寝た後、パソコンで何かヒントは無いか調べて、ふと机の横を見ると、「LIBERA」のCD「VISION」があり、これはLIBERAの合唱曲ではないかと思い当たった。「LIBERA」は、イギリスの少年合唱団で、彼らの歌うオリジナル曲は、独特の和声を持つ。

 私は、CDの曲をひとつひとつ調べたが、私の持っているCDには入っていなかった。次は、ヤマハが提供している弾いちゃお検索で特徴的なメロディの一部を入れたところ、ようやく曲が判明した。

 この曲は「LIBERA」の「Far Away (光の彼方へ)」という曲であった。もともと聖歌隊から始まったとのことだが、今の彼らの歌う曲の和声は現代的で、そのメロディは希望に満ちている。とりあえず、曲が分かってスッキリした。

 それにしても、メロディから題名が分かるとは、技術は進歩したものだ。


12月15日 無題

 この「つぶやき」を始めて16年が経つ。大学4年生のときに書き始めて以来、社会人となり、結婚し、子供が生まれ、インドネシアに行き、今にいたる。今、昔に書いたことを読み返せば、当時の私は、今とずいぶん違っていたことを感じる。

 養老孟司の「バカの壁」だったかと思うが、人の細胞は絶えず入れ替わっており、数年前の「私」と、今の「私」を構成するものは、ほぼ全て入れ替わっているというようなことが書いてあった。「ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」ということである。そんな中で、自分の意識が変わらないということは無い。性格も変われば、考え方も変わって当然である。

 昔の私は、今よりも酒が好きで、飲み会やカラオケも積極的に参加し、人付き合いも多かったようである。これは、読み返してちょっと意外であった。自分は、昔から内向的で、人づきあいが苦手だと思っていた。

 4年前にメニエール病を発症して以来、大酒を飲むと眠れなくなり、疲れもとれなくなるので、酒の量はずいぶん減った。難聴のため、賑やかな飲み会では、話している声が聞き取りづらく、会話に参加するのも億劫なため、足が遠のくようになった。人と話すのも、苦手になった。昔ほど音楽を聴かなくなり、代わりに本を読むことが多くなった。

 一方で、子供が日々成長するのを実感するのが、何よりの楽しみとなった。週末は、特に新しいことをしたいとは思わなくなり、いつも通りの週末を子供たちと過ごすのが楽しい。

 もう少し、昔の自分を取り戻せないか。もちろん、独身時代のような生活スタイルに戻ろうとは思わないが、今のままの私では良くない。間を取ったような、バランスの良いスタイルはどのあたりか、模索しなければならない。


12月11日 ロマンシング・サガ2

 リコーダーで、昔のスーパーファミコンゲーム、「ロマンシング・サガ」の四天王戦ラストバトル を多重録音して公開しているが、これをサチコが大変気に入り、何度もずっと聴いて、更には鼻歌を歌っている。Youtubeで、ゲームの動画を見せると、それもまた楽しいらしく、楽しんでみている。一緒に見ていると、こちらも懐かしくなり、スマホで「ロマンシング・サガ2」が遊べるということで、購入した。

 ロマンシング・サガは、私が中学生くらいのときに流行ったRPGだが、他のRPGと決定的に違うのは、フリーシナリオシステムというのを採用しており、決まったストーリーが存在しないことであった。正義の主人公にもなれるし、反対に悪行の限りをつくしても、それはそれで死神に会って強い武器が手に入り、クリアすることも出来る。イベントはやってもやらなくてもいいし、その際の選択肢の選び方でストーリーが変わる。そして何よりも、音楽が格好良かった。

 次に発売された、「ロマンシング・サガ2」は、前作に比べると、見劣りするものの、楽しめた。フリーシナリオではあるものの、明らかに有利な選択肢があることが多く、前作ほどの自由度はないよう思えた。それでも、本当に良く遊んだ記憶がある。

 本当は、初代ロマサガをやりたかったが、スマホアプリで配信されているのは、「ロマサガ2」のみであり、こちらをダウンロードしてプレイしている。週末になると、サチコが「ロマサガ見たい」と言ってやってきて、のんびり遊んでいる。それにしても、改めてプレイするとずいぶんと大変なゲームである。ダンジョンに入ると、大量の敵が襲い掛かってきて、ひたすら戦いに明け暮れることとなる。少し強い敵だと、あっという間に全滅するので、一回戦うごとにセーブして進んでいる。ストーリーは、それほど感動的な展開は無く、とにかくひたすら戦う、ストイックなゲームであることを思い知らされている。


12月10日 バリダンス発表会

 昨日は、サチコのバリダンス発表会であった。昨年に続き、2回目である。週に1回、習いに行っており、練習の成果を披露する。

 先週は、近くのヒンドゥー寺院でリハーサルがあったのだが、どうやらあまり覚えていないらしく、周りをきょろきょろしながら踊っていたということで、家に帰っても、妻に言われてビデオを観ながら練習させられていた。確かに、10分くらいの長い曲で、見ているかぎり繰り返しもなさそうなので、覚えるのは大変であろう。そして何より、「踊りで表現する」ということ自体が、あまり分かっていないようである。それも、小学校1年生では普通のことだろう。しかし、その後、発表会のパンフレットを見ながら描いた絵は、活き活きとして本当に上手いと思った。人には向き、不向きがあるということ、好きこそものの上手なれというのは本当だというのは、サチコを見ていると良く分かる。

 本番は開演が2時だが、10時に集合して、着替え、メイクをする。これに時間がかかり、更に本番の衣装は胸が圧迫されて苦しいらしく、サチコのテンションは低めであった。

 それでも、本番はよくがんばっていた。結構難しい踊りなのか、6人で踊っていたが、見ていてもどれが正しい踊りなのか良く分からない。それでも、なんとなく踊り、なんとなく終わった。

 去年も書いたが、やっぱりガムランの演奏のおっちゃんたちは凄かった。町内会のお囃子を更に凄くしたような感じで、20人くらいで演奏しているにもかかわらず、一切の乱れが無く、激しいテンポのアップダウンも、まるでひとつの生き物のように自在に変化する。

 それでも、10曲くらい聴いていると、そのうちどれも同じに聴こえてきてしまった。


左:衣装を着て化粧バッチリサチコ    右:パンフレットを見ながら描いた絵



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