2018年
4月のつぶやき
4月30日 時間と時刻
昨日、サチコが算数の宿題でハマっていた。時間と時刻の概念の違いが分からないという。
私は、「時刻」は時計を見てわかること、「時間」はストップウォッチを見てわかることだ、と教えてみた。それでなんとなく分かったようだった。次なる課題は、それらを組み合わせた問題である。7時35分の@1時間後、A1時間前、B30分後、C30分前 を答える問題であった。
特に迷ったのが、Bである。時計の盤面を示して、針を実際に動かして教えるべきなのか、それとも数学的に35+30-60=5とすべきなのか。このような計算は、小学2年生には難しい。Cの30分前についても、針を30分戻してみようと、時計を与えたが、1分ずつ細かい目盛を戻して30分ぶん戻そうとしており、そのうちこんがらがってしまう。
夜も遅くなり、サチコも煮詰まってきたようだったので、風呂に入った。風呂で5,10,15,20・・・と、5トバシの呪文を教えてあげたら、それは知っているという。それを知っているなら話は早いと思い、風呂から上がって、夕食を食べてから宿題の続きをして、なんとか終わった。
宿題を切り上げて風呂に入る前、サチコは悔し泣きをしていた。これなら大丈夫だ、と思った。
4月30日 いびき対策
朝起きたら、妻が怒っている。私のいびきのせいで眠れず、優一も起きてしまうという。私のいびきはうるさいらしい。一方私も、いきなり夜中に妻に強い力で押され、目を覚ますことがある。私の体の向きを変えて、いびきを軽減しようとしているらしい。
私は、申し訳ない、と謝ったが、妻は納得しない。身にに覚えが無いので、私の謝り方はかなり胡散臭かったのである。妻の怒りは更にエスカレートし、自分のいびきを減らすために何が出来るのか、何か努力したのか、何か調べたのか、と詰め寄られた。そして、私と子供たちは別の部屋で寝る、と布団を移動させた。
かくして、私たちは私のいびきを減らすためにアクションを起こすことにした。近所のショッピングモールに、枕専門店があり、いびき軽減にも枕が関係するとのことであった。家族で自転車に乗って、向かった。
店員に相談すると、ベッドに寝かされ、最適な頭の傾き加減を教えてくれた。そして、枕の高さを最適化することでいびきを軽減できる、という。そのまま枕を買うのかと思ったら、「家で色々試してみてください」ということで、カウンセリングは終わった。もっとオススメ枕をどんどん紹介されると思っていたので、この商売気の無い対応が意外であったが、好感が持てた。
次に、ドラッグストアに行って、対策グッズを物色した。サプリメントから、喉にスプレーするタイプまで色々ある。妻が欲しがっていたのは、口に貼るテープであった。テープで口を塞ぐことで鼻呼吸を促し、いびきが軽減するという。私はそのような非人道的なグッズは嫌だと思ったが、朝のやりとりがあるので、従うことにした。
かくして、昨夜、枕の高さを低くし、口にテープを貼って就寝した。思ったよりは普通に寝られる。しばらく試してみようと思う。
4月30日 ゲゲゲの鬼太郎
帰国してテレビを買い、はじめに驚いたのは、「ゲゲゲの鬼太郎」をテレビアニメでやっていたことであった。それも、再放送ではなく、完全な新作のようである。妖怪の封印を解くのが、アホなユーチューバーであったり、初めてスマホを見た目玉オヤジが「最近のテレビは小さくなったもんじゃのう」などと話したりしている。ネコ娘が現代アニメの美少女になっている。
その根底に流れるテーマというのは、見えるものが全てではない、ということで、物質主義に流れ、自然崇拝を忘れた人間への警鐘、というような感じがする。最近あまり見なくなったが、こういったテーマは、私が子供の頃はよくあった。そういう意味では、懐かしい。
サチコも、最初は怖がっていたが最近は楽しみに見ている。優一は「ゲッ・ゲッ・ゲゲゲゲゲー」と歌っている。
4月23日 船便到着、優一、3歳
この日は、船便が到着した。74箱のダンボールが一気に届いた。本帰国してから、割と普通に生活出来ていただけに、「74箱は全てがらくたなんじゃないか?」などと妻と話していた。
搬入作業中に優一がいると面倒だということで、私は有給を取り、優一を自転車の後ろに乗せて、近くのモールに出かけた。そこで優一を遊ばせて、昼過ぎに家に帰れば、ダンボールの山が出来ていた。妻は「圧力鍋が見当たらない」と力なくつぶやいた。
開梱作業をすれば、その多くが緩衝材だということが分かってきた。ダンボールの中身の半分は緩衝材だったりするので、開梱が終わると、我が家は緩衝材の紙くずだらけとなった。
結局、圧力鍋は次の日に別のダンボールから発見され、事なきを得た。しばらくは、ダンボールと紙くずの山で過ごすことになる。
この日は、優一の誕生日でもあった。お祝いは前日に行っていた。
子供と言うのは、誕生日を境に急に知能がアップするように思える。3歳になった優一は、私たちにも分かる言葉を使うようになった。漫画版「風の谷のナウシカ」で、ナウシカが巨神兵に名前を与える場面を思い出す。それまでは、子供の様に「ママ、ママ」と呼んで簡単な言葉しか喋らなかった巨神兵が、「オーマ」という名前を与えられた瞬間、「わが名はオーマ、光輪を帯びし調停者にして戦士なり」と、急に知能が上がる。子供の成長というのは、非連続的で、あることをきっかけに急に変わってみえることは、よくある。
ともあれ、優一が言っていることは分かるし、私たちが何か言っても理解しているように思える。成長が嬉しい。
4月20日 福岡の実家へ
先週末は、レンタカーを借りて、家族で妻の実家に行ってきた。帰国の挨拶と、置かせてもらっていた荷物を持って帰るためである。赴任中は、郵便物なども受け取ってもらっていたし、一時帰国時には滞在させてもらい、本当にお世話になっていた。
サチコは、何日も前から楽しみにしていた。私も小さい頃、神戸の母の実家に行くのが楽しみであったので、その気持ちはよく分かる。
日本の高速道路は、走りやすいと思った。道は平らで、穴も開いていない。そして、自分で運転して好きなところに行ける感覚は、とても嬉しい。
実家に着いたら、子供たちはすぐにおもちゃで遊び始め、あたりは足の踏み場もないほどになった。大人はお寿司をご馳走になり、日本の味を堪能した。義父がドローンを飛ばしてくれた。7〜8センチ四方程度の小さなドローンで、これが空中にいるのがなんとも不思議な感じで、ラジコンヘリともまた違う趣であった。
家から一時間程度、実家が近いのは嬉しい。
4月13日 半分、青い
久しぶりに、NHKの朝ドラ「半分、青い」を欠かさず見ている。理由は何と言っても、ヒロインが片耳を失聴したことに共感するからである。
私は、2013年にメニエール病を発症して以来、右耳が難聴となった。今ではめまいはなくなったが、難聴・耳鳴りが「残ってしまった」という感じである。先週の人間ドックの聴音検査では、右耳は「ピーピー」の音がほとんど聴き取れなかった。常にセミの鳴き声のような耳鳴りがして、雑音のある環境での人の声が聴きづらく、特に右側の声は聴き取りづらい。
ヒロインの鈴愛が、「耳の中で小人が騒いでいる」という感覚や、めまいでバランスを崩す感じも、実感としてよくわかる。私は、耳鳴りに慣れるのに3年を要した。耳鳴り・難聴を受け入れ、諦めるまで苦しみは続く。
そんな中、友人の律に「そっちから話しかけられると聴こえづらい」とはっきり言って、場所を交代するところが印象的であった。また、律がわざわざ聴こえるほうの耳の側に移動して話をするしぐさも良い。私は、初対面の人などに耳のことがなかなか言えず、聴こえるふりをして適当に相槌を打つことがあったが、このようにはっきり言おうと思った。
4月12日 小倉高校野球部
昨日、夕食を食べながらテレビのニュースを見ていたら、地域のニュースで「小倉高校野球部が威圧的指導により九州大会を辞退」を報道していた。なんでも、2年生の部員が、入学前の新1年生の部員を2時間にわたって整列させ、「中学生気分が抜けていない」などと、威圧的な態度で指導をしていたことが、問題視されたらしい。
私は、台所仕事をしている本校OGの妻に、「君の母校が問題起こしているよ」と声をかけたら、テレビの前にやってきて、「あ〜あ、やっちゃったねぇ」と言った。本校の文化からすれば、何も珍しいことではないのだろう。
おそらく、当の2年生部員も「えっ、そういうのダメなんスか?全然普通なんスけど」という感じであろう。このように、これまで問題ない、むしろ正しい行いとされていたことが、ある日突然間違いだと言われることは、昔も、これからもいくらでも起こりうる。
妻によれば、福岡の高校は、こういった体育会系の風土を色濃く残しているところが多いという。その割には、福岡で出会う人たちは、のんびりとして穏やかな人が多いように思えるのは、どうしたことであろうか。
4月6日 ドコモ解約
今日、ドコモの携帯電話を解約した。PHSからドコモに変更したのは、2002年1月の「つぶやき」に書いてあるから、約16年間である。社会人になる直前のことであり、「つぶやき」によると、変更した理由は、妹が「社会人ならドコモだ」と言ったかららしい。
インドネシアから帰ってきて、ドコモのサービスが異常に悪いと感じたのである。住所変更や、インドネシアで使っていたスマホへの変更をしたいと、ドコモショップを訪れたら、それほど混んでいないのに1時間待ちと言われ、他のドコモショップでも同様であった。昔ならすぐに対応してくれたことである。
インターネットで予約をしてドコモショップに行き、インドネシアで買ったスマホで使うためにSIMカードの形状変更、およびプランの変更をしたいと言ったところ、ドコモのスマホ以外での動作保証は出来ないとのこと。スマホの場合は基本通話料が高くなる、ドコモのスマホじゃないと、データ通信をした際の料金がどうなるかは分からないと言われた。要は、ドコモで契約するならドコモの携帯を使いなさい、ということらしい。
仕方ないので、SIMカードの形状変更だけを3千円払ってしてもらい、インドネシアで買ったスマホに入れたところ、なんと電波が立たない。しかし、ドコモのスマホ以外の動作保証は出来ないとのことであった。
インドネシアでは、SIMカードとスマホは別々に購入するのが普通である。機種変更をしたければ、スマホを買って、自分でSIMカードを入れる。機種を選ぶSIMカードというのは、ありえない。
形状変更してしまったので、元のガラケーに戻すことも出来ない。元に戻すにはまた3千円払わなければならない、と言う。仕方なく、元々のSIMカードを新しいSIMカードの形にカッターで切り抜き、切り抜いたところに新しいSIMカードを入れて、元のガラケーに入れて事なきを得た。
3千円は無駄遣いであったが、これでドコモと縁を切る決心がついた。料金は割高で、かつサービスも悪い。私は、OCNが提供しているサービスに変更した。電話は、電話しなければ基本料金無料、データ通信は、3GBまでで千円程度である。
かつてのドコモは、良かった。私が使っているガラケーも、実によく出来ているし、未だにスマホに引けを取らない使い勝手だと思う。しかし、格安スマホが入ってきて、新たな通信事業者の参入などの時代の波には乗れていない。
ちなみに、MNPを使用したので、電話番号はそのままである。docomoメールは使えなくなる。
4月1日 花見
今日は、福岡に来て初めての週末であった。ずっと新居での準備に忙しくしていたが、桜の季節真っ只中であり、少しだけ花見に出かけた。
早速、買った自転車で家族で出かけた。私が優一を乗せ、妻は私の通勤用の自転車を使用、サチコは自分の自転車である。妻は、久々の自転車運転に自信が無いとのことで、事前に練習をしにアパートの周りで練習していた。
自転車で20分くらい行った公園は、屋台が出て賑わっていた。早速、串焼き、たこ焼き、かき氷などの店屋物を買って、その辺に座って食べながらのんびり桜を眺めた。こういう感覚は、本当に久しぶりである。外で堂々と酒を飲んで騒げる国というのは、なかなか無いと思う。
その後は、芝生の広場で鬼ごっこをしたりして過ごし、帰宅した。サチコは自転車でのお出かけが楽しかったらしく、また行きたいと言っていた。
自転車を買う
昨日は、サチコに自転車を買ってあげた。ついでに、優一を乗せられる椅子の付いた自転車も買おうと思っていた。バスでサチコと優一を連れて自転車屋まで行ってきた。
自転車屋では、サチコの自転車、普通のママチャリ+優一用椅子、子供用のヘルメットを購入した。帰りは、早速自転車に乗って帰宅することにした。優一にヘルメットをかぶせて後部座席に乗せ、サチコも早速買った自転車に乗った。サチコは、これまでジャカルタのアパートの周りをぐるぐる回ったことしかなく、公道を走るのは初めてである。
サチコは、ドキドキしている様子であったが、楽しそうであった。自転車に乗って遠くまで行けるのが楽しいらしい。優一も、後部座席でゴキゲンであった。これで、大人用自転車2台、サチコ用自転車1台となり、家族でのお出かけも出来そうである。
インドネシア語検定
本帰国前に受験した、インドネシア語検定の結果が通知され、無事A級に合格した。
私は、心から嬉しかった。A級は、過去52回の検定において、計100人程度しか合格者がいない、狭き門である。各検定ごとの合格者を見ていても、1人か2人しか合格していない。前回は2次試験の面接で不合格だったため、今回こそはと思って試験に臨んだ。前回も、かなり自信がある中での不合格だったので、結果に自信が無かった。
これでようやく、7年のインドネシア生活に区切りが付いた気がする。次は苦手な英語も少しずつ勉強しておこうと思う。
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