今日は、有給休暇であった。働き方改革の一環で、特に用事がなくとも事前に決めた日に休むことになる。用事といえば、妻が登校時の交差点での旗振り役をやるということで、私がサチコと優一の相手をしたくらいである。
子供たちを幼稚園、小学校に送り出した後は、妻と自転車でスリランカ料理店へ昼食を食べに行った。妻がアパートの知り合いに、教えてもらった店らしい。県を超え、自転車で一時間くらいかかる距離ではあるが、運動も兼ねて行くことにした。
妻とふたりで出かけるのは、久しぶりである。自転車で出かければ、風が強いが涼しくて気持ちよい。大きな川をふたつ渡り、土手を自転車で走れば、至福のひとときであった。土手では、低い位置に作られた、不思議な橋があったので、渡ってみたりした。佐賀の国道は、歩行者や自転車のためには作られておらず、草ぼうぼうの歩道を自転車で走り、目当ての店に到着した。
スリランカのカレーは、インドのそれとはずいぶん異なる。インドカレーよりも辛く、スープカレーのようである。ナンよりもご飯が合うと思った。そして、その味付けにココナッツミルクを使っていて、インドネシア料理に似ていると思った。インドネシアに駐在していた頃、時々パダン料理屋でテイクアウトをしていたが、そのときに食べた味にそっくりである。ひとくち食べて、まず「懐かしい」という感覚があった。まあ、パダン料理屋よりも遥かにおしゃれで、値も張るのだが、パダン料理屋を日本でやったら流行るかもしれない、というような話を妻とした。
帰りは、国道沿いに見つけた荒れた墓地の脇に、ビワの木が実をたわわに付けていたのを妻が見つけ、採れるだけ採った。殆どは、すでに時期を過ぎて干からびたり、虫食いになったりしていたが、ちょうど熟した実は、甘くて美味しかった。食べられそうな実を採って、かばんに詰めた。果物は、腐る寸前が一番美味しい。
帰りは、優一を幼稚園に迎えに行き、家に帰ってしばらくするとサチコが帰って来た。そして、いつも通りの子供のいる我が家に戻った。

左:低い位置に作られた簡便な橋 右:墓地に生えていた巨大なビワの木
6月6日 吹奏楽を始める