2019年
7月のつぶやき




7月26日 父が来る

 昨日、今日と父夫妻がやってきた。福岡のB級グルメを食べ尽くしたい、ということで、ほぼ食べ歩きの旅となった。事前に父から送られてきたリクエストは、@久留米の丸星ラーメン、A柳川の鰻、B鳥栖駅のかしわ弁当、C博多のむっちゃん饅頭、Dその他おまかせ、であった。

 7月25日

 11時ごろ、レンタカーで迎えに行き、 天ぷらまきに向かった。揚げたての天ぷらを一品ずつ出してくれる人気の店で、美味しい天ぷらをリーズナブルに楽しめる。店構えは冴えないが、行列の出来る店である。ここで定職を食べれば、いきなり皆満腹になってしまった。

 その後、成田山の巨大観音様などの観光をして、宿泊先である湯の坂久留米温泉にチェックインした。ここは、市街地にありながら、源泉かけ流しの本格的なアルカリ泉が楽しめる温泉である。ここで、名物のちゃんぽんのほか、久留米の焼き鳥、 想夫恋の焼きそばをテイクアウトして夕食にした。そして、恒例の将棋対決を行い、私の3戦3勝となった。前回負けたので、雪辱を晴らした形となる。

 7月26日

 次の日は、国道沿いにある丸星中華そばセンターで朝食を取った。ここは、24時間営業のラーメン屋で、NHKの「ドキュメント72時間」で登場したことがある。番組の終盤で、ブリジストンの工員さんが語る場面が印象的で、父はこれを見るたびに感涙していた。恐らく、父はこの旅でここに一番来たかったのではないかと思う。連れてくることができて良かった。一杯400円のラーメンを食べて、柳川に向かった。

 柳川では、川下りを楽しんだ後、鰻の名店、若松屋で昼食を食べる、オーソドックスな観光ルートを辿った。川下りでは、今年一番の猛暑日でかなり暑かったことと、船頭さんがかなりテンパっていて、常にハイテンションで香港、台湾、そして私たち日本人に、よく分からない言語で案内をしていたのが面白かったが、のんびり風情を楽しむのとは程遠い雰囲気の川下りであった。

 その後は、鳥栖駅に行き、鳥栖のかしわめしを購入して、別れた。父はその後、博多で途中下車してむっちゃん饅頭を買って帰るという。

 楽しい二日間であった。父には、こちらがアテンドしておきながら、何から何までお世話になる旅であった。今年引退した父は、かなり退屈な日々を送っているとのことであった。私にとっては、定年退職は羨ましい限りだが、父によると、いざ時間が無尽蔵にあると、逆にやる気が失われるらしい。逆説的だが、限られた時間だからこそ、趣味等に打ち込めるようである。父が何かしらの生きがいを見つけ、充実した人生を送ることを願っている。




7月22日 小倉祇園祭

 日曜日は、レンタカーを借りて小倉祇園祭を観に行った。この日はちょうど台風5号の影響で、大雨が降っており、高速道路は閉鎖され、国道は大渋滞であった。私たちは、迂回路を通って向かったが、筑後川は堤防の上のほうまで水が来ており、途中通った田んぼは水没していた。

 小倉に着いたのは夕方の4時ごろで、まずは埼玉から観に来たシゲオと、続いて例年旦那が太鼓を叩いている、エグチ一家と合流した。シゲオは、これまでヒマだったので、八坂神社で神楽を観ていたらしい。八坂神社の神楽は、 2008年7月のつぶやきに書いたとおり、悪ノリが酷くて面白かったのだが、「今年はあまり面白くなかった」という。エグチ家の長男、カケル君は、優一よりもほぼ一年遅れで生まれてきておきながら、体格は優一よりも大きく、すでにトイレも一人で行けるスーパーボーイであった。

 続いて、鍛治町に合流して参加している、関東無法松会のメンバーにもばったり会った。会長のハセガワさん、メンバーのサナエさんには、太鼓の叩き方から教わり、一緒に神輿に参加したりと、お世話になった。彼らは、今年400周年ということで、東京から来て祭りに参加しているという。

 今年は、例年に増して警察が多いと思った。今年、小倉祇園太鼓は400周年を迎え、国重要無形民俗文化財に指定されたらしい。「県」から「国」の格上げに伴い、締め付けが厳しくなっているのであろう。もしかしたら、神楽が面白くなくなったのも、関係があるのかもしれない。

 初めて小倉祇園太鼓を観に行った時の驚きは、その多様性であった。正直言って、競演会や廻り祇園など、公式HP等で告知されるイベントは、退屈である。一方で、アーケードや公園などで演奏している太鼓は、実に面白い。町内会がいると思えば、趣味でやっていると思われる人々、ヤンキーの集まりで悪ノリをしている若者、覆面で太鼓を叩くオヤジ等々。元々ハチャメチャだったお祭が、妙にお行儀よくなってしまって、勢いを失っている感覚は、去年久々に行った時から感じていた。

 夜の9時ごろ、アーケードで盛り上がっている人たちを観ていた。祭の最後ということで、皆それぞれに盛り上がっている。他人に見せるためではなく、自分たちが楽しむためにやっているのが良い。祭りは元々そういうものである。

 と思ったら、すぐ隣でだらだらしていたヤンキー連が突然盛り上がって太鼓を叩き始めた。衣装も黒尽くめで、太鼓を足場にして山車に登り、旗を振り回している。衣装も雰囲気も、町内会を「白」とすれば、彼らはまさに「黒」である。酔っ払って、ぐでんぐでんの人もいる。町内会とヤンキー。同じ祭とは思えないくらい雰囲気の違う彼らだが、普通に共存している。

 私は、嬉しくなった。小倉祇園太鼓は健在であった。


左:町内会で盛り上がる人たち      右:ヤンキー軍団




7月15日 パプリカ

 NHKの2020応援ソング「パプリカ」を、サチコが気に入っている。私のリコーダーで歌いたいという。私はこの歌の存在を、吹奏楽の練習で初めて知ったのだが、子供の間では人気らしく、サチコも優一も知っている。先日の吹奏楽のステージで吹いたら、踊りだす子供までいた。

 サチコにリクエストされてから完成までは、我ながら凄いスピードであった。リクエストされたのが土曜日の午後、その後一晩で編曲を終え、日曜日の午前中にはリコーダーの練習をして、多重録音を終えた。単純な曲だと思っていたが、16部音符でスィングしているため、8部音符のみで編曲すると、バラード調になってしまう。スィング感を出すために、難しいリズムをいれたため、予想していたよりも難曲となってしまった。日曜日の午後は下記の通り忙しく過ごし、今日、サチコの歌を録音して完成した。サチコは、私がリコーダーをやっている裏で、歌詞カードを作り、動画を観ながら歌を練習していた。

 サチコは、歌も上手くなっており、これまで何度も録っていいとこ取りをしたり、細工をしていたが、今回は2回歌って十分であった。試しに優一にも歌わせてみたが、まだまだ早すぎるようであった。

パプリカ リコーダー4重奏
https://www.youtube.com/watch?v=ZhHD3-CQVuI

パプリカ リコーダー4重奏(歌、歌詞カードあり)
https://www.youtube.com/watch?v=XaZfvJAtHn8


7月14日 日曜日の出来事

フルートを買う

 今日は、フルートを買った。吹奏楽を始めてから、フルートを新調したいと思っていたのである。今持っているフルートは、知らぬ間に実家にあったもので、「家にフルートがあるから吹いてみた」というのが、私のフルートとの出会いであった。品番を調べると、今は廃番となったヤマハの初級モデルである。今通っているフルート教室の先生によれば、状態はあまり良くないらしく、「よくこれで吹いていますね」という感じらしい。

 楽器選びには、先生も一緒に来てくださり、福岡の天神にある楽器店を何件かはしごした。楽器を出してもらって吹いてみたり、先生に吹いてもらったりして自分の気に入った楽器を探していくのだが、正直違いが分からない。自分が吹いても、息の使い方で音色が変わるし、何よりも先生が吹くと、全く別の楽器になったかの如く、次元の違う音になる。

 そんな中手探りで色々吹いていると、自分は明るい音色が好みだということが分かってきた。また、高いフルートは、息を強く入れたときにそれに応じた音色が出るのに対し、安いものは限界がある。

 私は、三響の「エチュード」というフルートを買うことに決めた。価格は20万6千円。ひとつ上の「シルバーソニック」(33万円)と比較すれば、こちらのほうが良いが、私には10万円以上の開きがある音色の違いには思えなかった。

 電話で妻の了解を得た後、私はATMへ走った。クレジットカード払いだと、手数料がかかるのである。最寄のATMは、なんとビルごと閉まっていたため使えず、コンビニで下ろして急ぎ戻った。

 良い買い物をしたと思った。そして、これで楽器のせいには出来ない。自分の技術を磨いていきたいと思った。フルート選びに付き合ってくれ、適切なアドバイスを下さった先生に感謝!である。

太鼓を叩く

 上記で、「ATMへ走った」と書いたが、文字通り私は走っていた。フルートを買った後は、17:09発の急行に乗って、夏祭りの太鼓ステージに出なければならない。フルートの購入を決めたのが16:10。それからATMに行き、コンビニで金を下ろし、支払いをしてフルートを受け取って、すぐに電車に乗った。

 家族と駅で待ち合わせて、集合場所の中学校体育館へ向かった。着替えを終えて、車で会場に移動した。着けば、実に良い雰囲気である。住宅街の最寄り駅から車で5分程度走っただけなのに、「山あいの集落」のような風景となり、小さな公民館でこじんまりとした、アットホームな祭りが始まろうとしている。その開幕として、太鼓をやらせていただくのである。

 私は、嫌な予感がしていた。太鼓を叩いている最中にバチを落とす気がしていた。人前で太鼓を叩くのは、10年ぶりくらいである。

 と思っていたら、案の定、演奏中にバチを落とした。民研時代、バチを落としてもそのまま叩くフリをするよう教わってきたので、そのまま「エア太鼓」で叩き続けた。しかし、私は今ソロで叩いている。このままではまずいと思っていると、飛んでいったバチが足元に戻ってきたので、体を沈めたタイミングで拾って事なきを得た。5秒くらいの出来事であったが、濃密な時間であった。これを機に、予備バチ(落としたときのために用意しておくバチ)を作ろうと思った

 ステージが終わり、屋台で少し飲み食いして、帰った。妻には、バチを落としたところもばっちり見られ、動画も撮っていた。動画を見れば、バチを落としたことはともかく、全体的に自分が思っていたよりも格好悪い。腰が高く、動きも小さい。もっと練習しなければならない。


7月6日 近況

 優一は、自転車に乗れるようになってから、大好きになり、毎日の様に自転車に乗りたいと言っている。だいたい、家の前の公園や、すぐ近くの生涯学習センターに行き、そのまわりをぐるぐる回るが、最近はちょっと遠出をさせてあげたりもしている。サチコも一緒に来ることが多いので、サチコの後ろをついていく優一の姿はとても可愛らしい。ちなみに私は、小走りでついていくことになり、私にとっても良い運動になっている。

 一方サチコは、毎週の様にブックオフに連れて行ってくれ、という。ブックオフは遠く、自転車で30分くらい行ったところにあるが、それでも行きたいらしい。いつも、私が後ろに優一を乗せ、サチコと自転車で行く。先週は、予報が雨だったのに、どうしても行きたいと言うので、レインコートを持って行った。

 ブックオフは、100円の本が多く、サチコの小遣い(月300円)でも買える。こういった本を探しては、満足そうにしている。自分で本を探して買う、ということ自体は良いことだと思うし、小遣いを本でほぼ消費する、というのも良い使い方だと思うので、出来るだけ連れて行ってやりたいと思っている。


7月6日 めまいの一週間

 今週は、久しぶりにめまいの症状が出て、フラフラする一週間であった。立っていられないというほどの酷い状態ではなく、大型客船に乗っているような、ちょっとした揺れを感じる状態である。過去にメニエール病を発症して、このような症状が出たことがあったが、ここしばらくは安定していた。

 あまり心配はしなかった。経験上、心配して気にし始めると、逆に病気に食われて、余計に酷くなる。たまにはこういうこともあるだろうと、気楽に構えることにした。思い当たる原因としては、酒量が多くなっていたこと、仕事で気になることがあったこと、趣味を色々始めたが、特にフルートが上手く吹けず、根つめて練習したこと、趣味で色々な人と知り合ったこと(自分は初対面が苦手) 、などで、これらが複合要因となった可能性が高い。

 ふらつきにより、船酔いのような状態になって吐き気がしてきたので、サチコが使っている酔い止めを飲むことにした。そして、この一週間、晩酌をやめ、以前貰った自律神経の薬を飲んで早寝を心がけたところ、症状は少しずつ治まってきた。



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