2020年
4月のつぶやき




4月23日 優一 5歳

 優一が、5歳になった。うちの子供たちは、徐々に成長するというよりは、ある日を境に急に変わることが多い。坂道ではなく階段である。優一の場合、トイレでうんちができるようになって、急激に知能が上がったように思う。サチコとは対照的に、数字に強く、簡単な足し算は理解し、100以上まで数えることができる。勝手にIpadを操作し、地図アプリで色々な場所のことを調べては、私たちの知らないようなマニアックな駅のことを熱心に調べている。

 自転車も、4歳になったころから乗れるようになり、今では姉と一緒に、2kmくらい離れた公園まで一緒についていくことができる。もちろん、安全のため、私が横を伴走しながらである。

 誕生日を迎えて、さらにどのように成長するのか。楽しみである。


4月22日 無題

 世界最大の感染者数と死亡者数を抱えるアメリカにおいて、トランプ氏も早期の経済活動再開のためのガイドラインを示した。経済活動再開を求めるデモが起こっているとも聞く。私はトランプ氏が好きではないが、経済活動を再開したいという思いには一定の理解をする。

 経済活動再開について、日々何百人も亡くなっている状況下で非常識ではないかと思われるかもしれない。しかし、アメリカの外出制限は、日本と違ってほぼ完全に経済活動を止めるものであり、例えば、「経済活動再開」のとらえ方を「せめて今の日本と同程度にしたい」ということであれば、少し意味は変わってくるのではないか。人の死因というのは、ウィルスによる病死だけではない。経済活動の停滞でも、人は死ぬ。現代社会において、働くということは、社会を下支えすることで、ひいては自分の生命を維持し、そして次の世代に繋ぐことに他ならない。これは、あらゆる業種にいえることである。もちろん、医療や食料、インフラ等の業種の優先順位が高いものの、遊興や文化に関する業種が不要かというと、全くそのようなことはない。コロナウィルスと、経済の停滞による影響を勘案し、バランスを取った施策を進めなければならないであろう。

 私は、ウィルスの影響は比較的少ない地域に住み、人々の生活に欠かせないモノづくりに携わる仕事をしている。そのため、幸運なことに、通常通りの勤務ができており、所得が脅かされることも、今のところは無い。こういったときだからこそ、できるだけ普段通りのモノづくりをし、社会に必要とされるものを供給することで、社会に貢献できていることを意識する。いつも通りの仕事を続けることが今の使命である。


4月19日 鬼滅の刃

 「鬼滅の刃」は、今少年ジャンプで人気のマンガである。サチコが、昨年の紅白で歌われていたオープニングテーマ「紅蓮華」を、一度聴いただけで虜になった。マンガもアニメも観たことないのに、歌を全部覚え、Ipadなどでキャラクターを調べて、絵を描き始めた。紅白の歌から入るというのが面白い。

 そのうち、「鬼滅の刃」の人気は高まり、どこの本屋に行っても売り切れという、異常な状態が続いた。今ではマンガは手に入るようになり、我が家には7巻まである。私も妻も少しずつ読んでいるが、一番詳しいのはサチコである。

 「鬼滅の刃」は、ド直球の少年マンガである。大人の視点でもって、ばかばかしいと思いながら読めば、その通りでもあるが、このマンガには、かつて少年時代の私が信じた正義が、間違いなく描かれている。マンガも面白いのだが、何より、サチコが成長して、私たちと同じマンガを読んで、内容を語り合うことができるようになったことが嬉しい。

 サチコの大好きなテーマ曲「紅蓮華」をリコーダーに編曲した。久しぶりの大作であったが、コロナの影響で外出できないので、またとない機会である。じっくりと編曲し、練習して吹いた。サチコは、Youtubeに載せるための絵を描いてくれ、ノリノリで歌ってくれた。よくもこんな難しい歌を歌うものだと、感心した。

「紅蓮華」リコーダー4重奏
https://www.youtube.com/watch?v=RuEP14ZrZFs

「紅蓮華」リコーダー4重奏(サチコの歌ありヴァージョン)
https://www.youtube.com/watch?v=GJmqclnAZHU


4月12日 週末

 今週末は、一歩も外に出ることなく一日中家にいた。今は、大人も子供も家でごろごろしていることが正義とされる。我が家は全員、どちらかといえば引きこもりなので、こういうときはありがたい。子供たちは、一日中絵を描いたり、Youtubeを見たり、タブレットでゲームをしたりして楽しく過ごしている。私も、フルートの練習、リコーダーの編曲、テレビゲームなどをして、だらだらと過ごした。

 今日は、明石に住む父と将棋をした。スマホのアプリで、対戦ができるものがあり、それぞれアプリを入れてやってみたのである。持ち時間が長くて、待ったができるようなものが無いか探してみたが、持ち時間10分で行う等、早指しのものしか見当たらなかった。とりあえず今日は、対戦できることが確認できた。しばらく楽しめるかもしれない。

 といった具合には、我が家はどちらかといえば、この自粛ムードに感じるストレスは少なく、むしろ堂々と引きこもりを楽しんでいる。とはいっても、一日中家でごろごろしていると、逆に体調がおかしくなるような気がする。晴れた日は、子供を連れてサイクリングくらいはしなければ、と思っている。


4月4日 おてつだいロボのテーマ

 新型コロナの影響で、4月に予定されていた吹奏楽の定期演奏会が延期となり、時間ができたので、久しぶりにリコーダーの編曲と多重録音を行った。前からやってみたいと思っていたのが、ピタゴラスイッチの「おてつだいロボのテーマ」であった。子供がある頭文字で始まるお手伝いをした後、流れる歌で、「お母さんを手伝え」みたいな歌詞を、戦隊モノのような軽快なメロディで歌う。

 編曲は、簡単であった。ピアノ楽譜を入手し、2時間くらいでできた。最近、フルートばかり吹いているので、リコーダーが吹けるか心配であったが、手に持てば指の感覚を思い出した。絵をサチコにお願いしたら、のびのびとしたいい絵を驚くべき速さで書いてくれた。

↓ピタゴラスイッチ「おてつだいロボのテーマ」リコーダー4重奏
https://www.youtube.com/watch?v=hnp0wtPkzC4


4月4日 無題

 新型コロナウィルスで、世界が大変なことになっている。日本においては、先日の3連休で、自粛ムードが緩んだことで感染が急増したのではないかといわれているし、あるいはその通りであったかもしれない。その反動か、今は恐怖を煽るような報道が目立つように思える。持病の無い若者や、乳幼児が死亡する例が大きく放送され、実際に感染した人がいかに苦しい思いをしたかを、テレビの前で語っている。感染が他人事で、「自分だけは感染しない」といった思い込みはやめるように、といったことを、ニュースキャスターが呼び掛けている。

 こんな恐怖を煽るような報道姿勢は、ある程度必要かもしれないが、私はこれに乗らないようにしている。現時点での新型コロナによる死者数は、5.9万人という。これだけの死者がいれば、中には例外的に健康な人が亡くなることだってありうるだろう。自分や家族は、感染する可能性は極めて低いし、たとえ感染しても重症化する可能性は更に低いであろう。

 このことは、別に油断しているわけではない。私は、感染しない、させないための対策を行ったうえで、心の持ちようとしては、楽観的であるべきだと思っている。対策というのは、具体的な行動であり、恐怖に駆られて行おうが、粛々と冷静に行おうが、やるべきことは同じである。何かあったときに、パニックになるほうが怖い。

 情報収集を心掛け、やるべきことはやる、しかし心配はしない。それは、ジャカルタでテロが起こった時も、北朝鮮がミサイルを発射した時も、同じであった。そして、常に冷静で最善の行動をしたいと思っている。そして、人に流されない、人を批判しない。こんな状況の中、何が正しいかは、各自が自分で判断するしかないと思っている。



topへ