2021年
3月のつぶやき
3月27日 花見をする
今日は、家族で花見をした。先週は雨模様、明日も雨の予報ということで、桜が満開で晴れ予報の今日しか、花見をする機会はなさそうである。自転車にテントやテーブルを括りつけて、筑後川沿いの桜並木を目指した。
着けば、桜が満開であった。満開を少し過ぎて、桜吹雪が舞う、最も美しい時期であった。天気は良く、風は若干強め、暑くも寒くもなく、桜を観るには最高の日である。レジャーシートを敷いて、スーパーで買ったおにぎりや唐揚げを食べながら、桜をのんびりと眺めた。その後、川の近くまで散歩をして、凧揚げをした。
幸せだなぁと、しみじみ思った。
左:桜並木と優一 中:焼きおにぎりを食べる優一 右:草原のサチコ
3月19日 日田風やきそば
このあたりには、
「想夫恋」
という焼きそば専門のチェーン店があり、ここの焼きそばが実に美味しい。大分県の日田を発祥とする、「日田やきそば」は、具は豚肉ともやしとねぎだけという、シンプルでありながら、麺は焦げてカリカリになった部分ともっちりした部分が混在し、絶妙の味わいである。
ところが、日田焼きそばは、高い。想夫恋の焼きそばは、トッピングなしても一人前950円もするので、なかなか気軽に食べるという感じではない。鉄製フライパンを買ったので、何とか日田焼きそばを自宅で再現できないかと、検討を行ってきた。
想夫恋で、自宅で調理するためのお持ち帰りセットを買ってみた。これだと、2人前で680円なので、だいぶ割安である。実際に作ってみたところ、店で食べるほど、カリっとした焦げ目はつけられなかった。
色々試してみたところ、一番それっぽい仕上がりとなったのは、以下の方法であった。
1.スパゲッティを茹でる
2.茹でながら、焼きそばソース、オイスターソース、しょうゆ、料理酒等を、適当に混ぜ合わせてソースを作る。少しシャバシャバなくらいが炒めやすい。
3.ゆであがったスパゲッティを、多めの油で熱したフライパンで焼く。炒めるのではなく、お好み焼きの様に広げて、両面に焦げ目をつける。焼けたらいったん皿にあげる
4.豚肉を炒め、続いてもやし、ねぎを軽く炒める。
5.焼いた焼きそばを投入し、ソースをかけ、一気に混ぜ合わせる。
市販の焼きそばよりも、スパゲッティのほうが、ソースをかけた後も焦げ目のカリカリ感が失われず、美味しかった。これなら、かなり割安で日田風焼きそばが自宅で味わえる。土曜の昼の定番になりそうだ。
3月14日 バーベキューをする
今日は、春らしい気候になってきたので、レンタカーを借りてバーベキューをしに行った。車で30分くらいのところにある、だだっ広い川沿いの公園にバーベキュー広場があり、500円で場所を借りられる。
テントを張り、コンロをセットし、肉を焼いて食べた。子供たちは、前々から楽しみにしていたのだが、肉を数枚食べれば満足した。妻は、「幸せのしきい値が低い」という表現をした。別につまらないということではなく、すぐに幸せになれるのである。これはこれで良いことだと思った。
デザートは、マシュマロを焼いた。マシュマロは、炭火で焼くと外はカリッ、中はクリーミーな独特の味わいとなり、いつしか我が家のバーベキューの定番となった。ついでに、綿菓子も焼いてみたところ、どんどん小さくなり、飴になった。
その後は、だだっ広い広場で遊んだ。ちょうど、
シャボン玉を大量に飛ばしているオジサン
に出会った。独特の道具を使って、見たことがないほどの量のシャボン玉や、超巨大なシャボン玉を飛ばしている。シャボン玉液は、20Lくらいのポリ容器に準備され、衣装ケースのような容器に注いで、独特の道具でシャボン玉を生成している。当然、子供たちが群がり、狂喜乱舞している。サチコと優一もそれに加わった。
おそらく、好きでやっているのであろう。子供を喜ばせるのが好きで、自分で道具やシャボン玉液の作り方を研究し、披露していると思われる。こういう人を見ると、いいなぁ、と思う。
その後、凧揚げをした。以前の様に、スマホを括りつけて空中撮影をしたかった。今回は、括り方を工夫して、映像がぶれにくいように準備しておいた。ところが、風がほとんどなく、凧はなかなか揚がらない。ダメもとで、スマホを括りつけた凧を持って思いっきり走ったところ、空中映像を撮影することができた。走るのをやめて、自然落下しているところでカメラが安定し、
なかなかよい空中映像
を撮ることができた。
妻は、スマホゲームの「ドラクエウォーク」で、「温泉スライム」が倒せたと、喜んでいる。みんなが満足できた、良い一日であった。
3月9日 ハルジオン
サチコは最近「YOASOBI」というアーティストの歌が気に入っており、YOUTUBEで観ては熱唱している。前回の「怪物」に続き、今度のリクエストは「ハルジオン」であった。
曲は難しかった。転調前が♭x3で、転調後が♯x4となり、私にとってはリコーダーでの演奏での限界であった。リズムもなかなか難しく、なかなか吹けなかった。
新しく入れたソフトは優秀で、もう一度吹きたいところだけを録音しなおすこともできるし、リズムがずれたところも修正できる。更には、指使いの難しいところはテンポを落として録音し、録音後にもとのテンポにすることや、指使いの易しい調で録音した後に転調することまでできるらしいが、さすがに卑怯な感じがして、使っていない。
良いのは、リバーブなどをリアルタイムで効かせることができ、演奏しながら残響音を味わうことができるので、吹いていて楽しい。多重録音後、サチコにマイクを付け、スピーカーで聴きながら歌ってもらったところ、まるでカラオケボックスにいるような雰囲気となった。
とりあえず、破れかぶれだが演奏は終え、youtubeにアップロードした。そのうちサチコの歌入りヴァージョンもできるかもしれない。
YOASOBI「ハルジオン」リコーダー5重奏
https://www.youtube.com/watch?v=iM9MjRGjhPo
3月4日 時には昔の話を
駅から職場まで歩く途中、これまで畑だったところに建築資材が置かれ、なんらかの建物が建てられようとしている。何ができるのかは分からないが、工事現場での建築資材を見ると、学生時代を思い出してしまう。
大学時代に所属していた
民謡研究会合唱団
では、毎年の大学祭の最終日に、自作の神輿を担ぐ習慣があった。当時の大学祭は、三日三晩ぶっ通しで行われていた。メイン通りに出店を出しているテントなどは、11月の夜中でも過ごせるよう、壁面に段ボールを貼り付け、さながらホームレスの集合住宅の様相を呈していた。そんな中で、暇な学生たちがごろごろしているのである。
我が民謡研究会合唱団は、広島風お好み焼きを売っていた。今思えば、特に美味しいわけでもないのに、どういうわけか評判で、ひっきりなしに客が訪れ、時には行列ができた。当時の衛生管理体制が万全なわけはなく、もやしは若干痛み気味であったし、キャベツがなくなれば、誰かが近くの畑から失敬してくる、といった状況であった。なんとなくシフトを作り、24時間営業でお好み焼きを売りまくり、来る12月の発表会の資金にしていたように記憶している。
そんな今ではあり得ない大学祭の最終日には、もっとあり得ないイベントがあった。私たちは、自作の神輿を作って大学中を練り歩くのである。発表会の成功を祈念して、執行委員長に酒を飲ませ、ふんどし姿にして神輿に乗せるのであるから、正確には「神輿」ではなく、ただの「輿」である。男子は神輿を担ぎ、女子は一升瓶を担いで男子の口に突っ込む。酔っ払い、大騒ぎをしながら、大学門を守る守衛さんのところへ行き、感謝の思いを込めて和太鼓曲を披露する。そして最後は、大学中央にある屋外ステージにて十八番の「八木節」を全員で踊って終了する、といった流れであった。
私たちが神輿を担ぎ騒ぎ出すと、たいてい大学祭の実行委員が駆けつけ、即刻やめるよう警告してきた。彼らとの駆け引きの内容はよく覚えていないが、警告する実行委員たちも、恒例の高揚感に浸っていたように記憶している。
当然であるが、神輿を作るためには材料がなければならない。今だから言えるが、そのための木材は、付近の建築現場から失敬していた。さすがに、構造物の一部になるような資材を盗るわけでなく、資材の下敷きとして使っていて、少し脇に捨て置かれているような木材を、昼間に目星をつけて、夜中に数人で出かけて失敬した。それらを組み合わせて、人を乗せるには大いにリスクのある神輿ができた。驚くにはあたらないが、執行委員長を乗せて激しく揉んでいるうちに、神輿は破損し、執行委員長は危険にさらされるが、彼も事前に相当飲まされているので、そういったリスクには気付かず、訳の分からない盛り上がりを見せた。
そんなことを、通勤途中の建築現場を見ながら思い出していた。道徳的な良し悪しはともかく、若いころに思いっきり発散できるような経験ができたことは、良かったと思う。今では、母校の大学祭も24時間開放ではなくなった聞く。当然であろう。学生は勉強が本分である。私たちのようなモラトリアムは許されない。そう思いながらも、少し寂しくも思う。
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