2022年
4月のつぶやき




4月30日 山歩きをする

 今日は、子供たちを連れて山歩きをした。自転車で40分くらい行ったところにある高良山で、今回はいつも行く高良大社ではなく、そこから山道を歩いて奥宮、さらにはつつじ公園に行くルートである。

 行きの自転車は基本的に登り坂だが、優一はしっかりとついてきた。「これが一年生パワーだ!!」と絶叫している。私は、「すごい!」「ヤバイ!」と誉め言葉を連発してあげた。

 初めて行く山道は、左側は山、右側は崖であった。崖と言っても、大した勾配は無く、道幅も十分にあり、普段着でも十分に歩ける程度であったが、サチコは怖がっていた。優一は、早くも飽きたらしく「早く帰りてぇ」「あと何分で帰れるんだ」とぶつぶつ言いながら、気持ちの良い山道を歩いた。また、森の匂いが苦手らしく、臭い臭いと騒いでいた。一刻も早く帰ってテレビゲームがしたいらしい。

 奥宮でお参りをして、つつじ公園でレジャーシートを敷き、パンやらおやつやらアイスを食べてのんびりした。のんびりしていると、チョウチョが飛んでいる。優一が捕まえたいと言い出し、虫取り網で蝶を追い回した。サチコ、優一、私の順でそれぞれ蝶を捕まえ、籠に入れて観察した後、放してあげた。

 帰りは、子どもたちは山道は怖いと言うので、車道を歩いて自転車を置いたところまで戻った。帰りは、基本的に下り坂なので楽である。途中、インドカレー屋で子どもたちが大好物のナンカレーを食べて帰宅した。幸せな一日であった。


山道を歩く子供たち。森の中で気持ちが良い


つつじ公園で蝶を探す優一


捕まえたツマグロヒョウモン




4月29日 優一と電卓

 優一は、数字が好きである。足し算や掛け算に興味を持ち、小学生にありがちな「グーゴル」(1の後ろにゼロが100個並んだ数。グーグルの語源といわれる)とか、「無量大数」など、桁数の大きな数も大好きである。

 先日、仕事を終えて家に帰ると、優一が電卓を持って現れた。数字好きな優一のために、妻が電卓を買い与えたらしい。優一は電卓を使って四則演算を楽しんでいる。私に、何か難しい問題を出して、と言い、私が出した問題を優一が電卓で解いて答える、という遊びを延々と繰り返した。

 そのうち、10÷9をすると 1.11111111… となったりする等の発見があるなど、優一なりに楽しんでいる。気付けば、桁数の多い数同士の足し算のひっ算もできるようになっており、「好き」の原動力は凄いと思った。

 それにしても、電卓を優一に与えるという、妻の発想も素晴らしいと思った。ただの電卓ではなく、計算式も表示されるようなタイプで、優一も飽きずに遊んでいる。


4月23日 優一7歳

 今日、優一が7歳になった。ついこないだまで赤ちゃんだった子が、小学生になっているというのは、不思議な感じがする。ともあれ順調に成長してくれて、うれしい。

 誕生日の食事は、優一の希望で私の手作りあんまんであった。子供たちは、私が作る料理を喜んでくれる。あんまんだけでは夕食になり得ないので、肉まん、あんまん、高菜まんの三種類を作った。皮はベーキングパウダーを使うことで発酵させず、蒸さずにホットプレートで餃子を焼くように作るスタイルである。長野名物の「おやき」に近い。

 誕生日会は、いつものようにサチコの司会により仕切られ、ろうそくの火を消し、食事が始まった。基本的に小食な子供たちが、がっつくように食べてくれたのは嬉しかった。肉まん、あんまんを食べた後は、妻が用意してくれたケーキを食べ、サチコの司会によりプレゼント贈呈が始まった。

 宝探しのような暗号を読み解いて、母が用意してくれたブロックのおもちゃを発見して、優一は嬉しそうであった。さっそく、色々な造形を作って楽しんでいた。

 小学校に入ったばかりで、勉強に意欲のある優一。特に数字が好きで、サチコに教わり足し算のひっ算もやっている。「どうぶつしょうぎ」の腕もどんどん上げ、論理的思考を好むあたりは私に似ているのかもしれない。これからどんな風に成長するのか、楽しみである。


4月12日 宇宙際タイヒミュラー理論

 先週日曜日のNHKスペシャル「数学者は宇宙をつなげるか?abc予想証明をめぐる数奇な物語」を観た。久しぶりに、NHKスペシャルが数学をテーマにしてくれた。ここしばらくは、コロナとウクライナばかりで、少しうんざりしていた。

 本番組が取り上げているのは、京都大学の望月新一教授が提唱した、「宇宙際タイヒミュラー理論」である。abc予想を証明していると言われるが、その内容には賛否両論ある。私は、数年前、この理論に関する一般書を読んだが、あまりに内容が奇妙で胡散臭く、一度読んで古本屋に売ってしまった。当時は、この理論がここまで注目されるとは思ってもいなかった。

 番組では、この理論の主だったポイントを、美しい映像とともに分かりやすく解説してくれた。もっとも、この理論を理解できる人は、世界に10人くらいしかいないと言われるくらいだから、この理論の入り口にすら立っていないのであろう。

 初めて、地動説を聞いた時、初めて相対性理論を聞いた時、初めて量子力学を聞いた時、人々は懐疑的であっただろう。これらは直感的に、奇妙に感じるからである。点の星々が動いているのではなく、私たちが高速で移動している。静止している人も、移動している人も、光の速さは同じに見える。光子がある点からある点に移動するルートは、確定することができない。いずれも、現実世界とは異なることのように思えるが、真実である。

 宇宙際タイヒミュラー理論が、将来、どのように検証されていくのか、興味がある。


4月11日 優一入学式

 今日は、優一の入学式であった。私は有休を取って参列することにした。サチコは休みのため、一人で家で留守番である。優一は、妻がレンタルした衣装を着て、ランドセルを背負えば、ピカピカの小学生になった。その横にいるサチコは、パジャマのままぼさぼさの髪であり、ハレとケを同時に見た気がした。サチコに、今日は誰にも文句を言われることもなくYoutubeを見放題だな、と言ったら、ニヤリと笑った。

 優一のクラスを確認したところ、ガールフレンドのミハルちゃんと同じクラスであった。ミハルちゃんのご両親とも、同じクラスで良かったですね、などと話をしながら、親は会場である体育館へ向かった。

 入学式は、かなり離れていたこともあり、優一の姿はほとんど確認できなかった。コロナもあり、短縮ヴァージョンで終わり、クラス毎での説明や写真撮影をして、入学式は終わった。  家に帰ると、サチコはちゃんと着替えていた。Ipadしてたの、と訊いたら、うん、と答えた。

 その後、優一と一緒にNIMOCA(交通ICカード)を作りに行ったり、夕食の買い物をしたりしに行った。今日の夕食は、優一のリクエストでお好み焼きであった。優一の好物を入れてほしいといことで、オクラ、納豆、とうもろこしを入れることにした。優一の好みに合わせると、かなりヘルシーになる。

 夕食の時間になると、サチコが準備していた優一の入学祝いラッシュが始まった。プレゼント贈呈、くじ引き大会、シルエット当てクイズなど、イベントが盛りだくさんであった。サチコは、留守番の間、買い物に行き、紙粘土でプレゼントを作り、冊子を作り、大忙しだったようだ。一日Youtubeをしてだらだら過ごすように見せかけたのは、フェイクだったらしい。

 子供の成長は早い。家族で楽しめるうちを精一杯楽しんでおこうと思った。


4月9日 公園へ

 今日は、自転車に乗って、子どもたちと公園に遊びに行った。

 公園に行く前に、ワークマンに寄った。キャンプにも外遊びにも着ていけるようなウェアを買おうと思ったのである。私とサチコは、虫が寄り付きにくくなるというパーカー、優一は、超撥水性があり、突然の雨にも対応しているだけでなく、飲食物をこぼしてもふき取るだけできれいになるジャンパーを買った。おしゃれで、高機能で安い。

 公園では、早速買ってきたウェアを着て、テントの中でごろごろした。ダイソーで買ったおやつやパンを食べながら、各自好きなことをした。本を読んだり、スマホを眺めたり、絵を描いたり、やっていることは家と変わらないが、テントでやると楽しい。


テントでごろごろする

 その後は、外で遊んだ。優一は、蝶を捕まえようと奮闘していた。蝶を捕まえたいのだが、怖いらしく、自分のほうに近づいてくると逃げ出してしまうのがほほえましい。蝶を捕まえるのに飽きたら、遊具で遊び、広い公園を冒険し、心行くまで楽しんだ。

 夕方、サチコがフリスビーで遊びたいというので、グラウンドのほうに行くと、犬がいた。フリスビーを持つこちらを、物欲しげな顔で見ている。フリスビーを投げてやると、走って取りに行った。

 優一は、「ワンコとあそべる!」とテンションが上がり、フリスビーを投げては一緒に取りに行き、走り回っていた。優一は、犬が好きらしい。それ以来、犬を見るたびに、「ワンコと遊びたい」とぼやいている。


犬と戯れる優一

 犬と飼い主が帰った後は、フリスビーをして遊び、帰宅した。のどが渇いた、というので、水飲み場で水を飲んでいると、珍事が発生した。詳細は以下を参照されたい。


水飲み場での珍事

良い一日であった。幸せだなぁ、と思う。こうした日に、ふと我に返ると、その光景が夢のように美しく感じるのである。


帰り道の優一 なかなかカッコいい



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