2022年
9月のつぶやき




9月25日 キャンプ

 今週末は、私と子供たちだけでキャンプに行った。先月キャンプに行った直後、子供たちは「次はいつキャンプに行くんだ」と訊いてきたので、そんなにキャンプが好きなら、暖かいうちにもう一度行っておこうと思ったのである。妻は、そこまでキャンプが好きなわけでもなく、家でのんびりしたいとのことで、3人でキャンプ場に向かった。

 テントの設営や、ご飯の準備などはみんなでやるが、それ以外は勝手に好きなものを食べて、好きなことをしていいと言ってあった。すると、テントの設営を終えた瞬間、テント内はまるで我が家の子供部屋のごとく散らかりまくり、その中で引きこもり始めた。ウチの子供たちは、テントでごろごろするのが大好きで、インドアだかアウトドアだか分からないキャンプとなる。それでも、キャンプは本当に大好きらしく、テントで過ごすのがいいらしい。


散らかり放題のテントでごろごろする人たち

 夕食はバーベキューである。下ごしらえとして、焼き芋の準備とピーマンを洗って切る作業だけを残してきた。子供たちにやってもらったところ、意外に上手にこなしてくれた。そのほか、食器洗いも、サチコが優一にやり方を教えながら行うなど、思った以上に頼もしい一面を見せてくれる。


野菜を洗う人たち


姉の指導を受けながら食器を洗う優一(翌日の朝の風景)

 夜は、バーベキューをしてからの花火という、いつものコースである。子供たちが好きなゲームや音楽の話、学校のことなどを話して大いに盛り上がった。今回は、サチコ用(建前は我が家のサブ機)としてスマホを持たせてあり、バーベキューをしながらLINEでメッセージを送ったり、ビデオ通話をしたりして、楽しんでいた。夜は、修学旅行の夜の如く、恋話などもしたが、優一が先に眠った。サチコは元気で、ふたりでしばらく話をしていたが、私が眠くなり先に眠ってしまった。


妻とLINEでやりとりしているサチコ


花火に興じる優一

 次の日、焚き火を囲んでホットサンドとココアの朝食となった。朝は少々冷えるので、焚き火の暖かさが心地よい。私にとっては、最高の二日間であった。子供たちは、思ったよりも頼もしい。また行きたいと思った。


朝食風景(サチコ撮影)


楽しい二日間でした




9月19日 ゲームプログラミング

 最近、優一がニンテンドースイッチの「ナビつき!つくってわかる はじめてゲームプログラミング」にハマっている。自分でゲームを一から作ることのできるソフトで、「ナビつきレッスン」を行うことで、プログラミングの考え方を理解しながら、ゲームの作り方を学ぶことができる。

 本ソフトでは、ゲームを構成する因子を「ノードン」と呼び、ゲームの裏側で働く不思議な生き物として描かれている。それらを設定し、つなげることで、コントローラーで主人公を動かしたり、ゲーム中の障害物を形作ったり、球が発射されたり、壊れたりする。

 優一は、「ナビつきレッスン」をすごい早さで終え、ああでもないこうでもないと言いながら、ゲームを作っている。今は、「太鼓の達人」を作ると言って、それらしいものができつつある。右から青と赤の球が飛んできて、四角い枠に入ったタイミングでボタンを押すと、球を壊すことができ、壊した数がカウンターで増えていく。失敗して球が左に流れてしまうと、カウンターがゼロに戻る仕組みである。こんなに高尚な遊びをしているのを見ると、我が息子は天才ではないかと、勘違いをしてしまいそうである。

 元プログラマーの妻は、優一の組んだプログラムを見ながら、ああだこうだと口を出している。プログラムにも美しさのようなものがあるらしく、プロの目から見ると、「ダサい」らしい。


9月18日 クマムシ

 クマムシは、「最強生物」と言われる。絶対零度(-273℃)や沸騰水(100℃)にも耐え、真空状態や、逆に超高圧状態でも生き、放射線にはヒトの1万倍強いと言われる。宇宙空間では10日間耐えたという。

 そんなクマムシの体長は1mm以下。道端の端に生えたコケ等を食べて生きているという。そんなクマムシを、学研のおもちゃの顕微鏡で、サチコと観察して遊んだ。クマムシは、アスファルトの端に生えているコケの中でも、灰色に干からびて見えるところに多いらしく、それらを採取し、水でふやかした。その水を、スポイトで採ってスライドガラスに乗せ、クマムシがいるかどうかを確認するのである。

 結構根気のいる作業だが、10回くらいやったところでクマムシを発見した。サチコは、顕微鏡を覗いて「カワイイ!」と絶叫した。ずんぐりした胴体に、短い脚があり、その先端には3本のかぎ爪のようなものがある。確かに、クマに見えなくもない。体長は0.2o程度であろうか。顕微鏡付属の解説書を参照すると、「トゲクマムシ」という種類だと思われる。

 しばらく、スライドガラスをそのままにしていたら、水分が蒸発して干からびてしまった。クマムシは、過酷な環境になると「たる状態」になって例の最強防御モードになるらしい。水を垂らせば復活するであろう。身近なところに、不思議な生物がいるものである。


最強生物クマムシ




9月11日 勇者の挑戦

 最近、図書館で借りて読んだ「ゲーム音楽史」(岩崎祐之助著)で、ドラゴンクエストVの「勇者の挑戦」について書かれていた。「勇者の挑戦」は、本作のラスボス「ゾーマ」との戦闘で流れるBGMで、シンプルな絵と文字だけの画面ながら、当時小学生だった私は、夢中でプレイをした。この曲を聴いて、胸が高鳴ったのを覚えている。

 当時のファミコンは、一度に3音しか発音することできず、「矩形波」と「三角波」という、極めてシンプルな波形の音(いわゆる「ピコピコ音」)しか使えない中、本作の音楽は実に多様であった。堀井雄二氏は、作曲するときからフルオーケストラをイメージしていて、それをどう3音の中に入れ込むかを工夫したという。だからこそ、オーケストラによる演奏のイメージは、ピコピコ音だったころのそれとぴったりはまる。

 ラスボス戦「勇者の挑戦」については、これまでのボス戦が敵の邪悪さや不気味さを描いた音楽が主流であったのに対し、その敵に立ち向かう勇者の内面を描いたという点で画期的だった、といった意味のことが書かれていた。この一文を読んで、それをすんなりと理解することができた。当時の私たちは、すっかり勇者になりきってゲームを楽しんでいたから、この音楽で胸躍らせたのである。

 「勇者の挑戦」を演奏するには、中盤の運指が難しすぎてリコーダーでは限界がある。フルートとリコーダーの混成アンサンブルで多重録音をした。

↓ドラクエV「勇者の挑戦」リコーダー&フルートアンサンブル
https://www.youtube.com/watch?v=B5mxCqSzkzw

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