2024年
10月のつぶやき
10月27日 父とキャンプ
この週末は、明石に住む父と子供たちでキャンプに行った。新幹線で来た父と駅で合流し、北山キャンプ場に向かった。ここは昨年リニューアルされたキャンプ場で、設備もきれいで快適なので、最近はここばかり来ている。事前の予報が雨だったので、心配していたが、結局雨に降られることはなく、気温もちょうどよく、快適なキャンプとなった
テントの設営を終えたら、将棋を始めた。基本的に、ボードゲームばかりをしているキャンプであった。父と優一、私で将棋、どうぶつしょうぎ、オセロ、五目並べ、チェスなどで次々と遊んだ。サチコはテントの中で絵を描いたり、スマホいじりをしたりした後、昼寝をした。全然アウトドアを満喫していないように思われるかもしれないが、これはこれで全員が大満足なのである。

どうぶつしょうぎをする父と優一
夕食は、我が家定番の「まきまきパン」を作って、焚き火で焼いた。今回はあまり上手にパンのようにならなかったが、焚き火の良い場所を取り合ったり、父と優一が邪魔しあったりと、ワイワイ言いながら食べた。また、妹に会った時に勧められた「岩塩プレート」を使って、肉を焼いたところ、塩味が付いた美味しい肉になった。
また、サチコとは今回のキャンプのテーマと話していた、DCMダイキの投げ込み調理器で焚き火料理を作ってみた。中に食材を入れて、焚き火に放り込むと、料理ができるらしい。まずは、エリンギに塩コショウを振って焚き火に入れてみると、いい具合に焼けた。焦げた場所もあれば、生焼けの場所もあり、焼きムラがあるのが良い。密封するので、蒸し焼きみたいになり、風味も良かった。続いて、昼食に父が買ったが食べきれなかったコンビニおにぎりを入れたところ、これもまたいい具合に「焼きおにぎり」になった。アイデアで色々遊べそうだ。

まきまきパンを焼く
その後、光る棒を投げたり、太鼓のバチに見立てて振り回したりした後、テントに入ってからもさらに五目並べをして寝た。五目並べは、父が意外に強く、自信満々の優一を負かし、優一が悔しがっているのが印象的であった。
光る棒を振り回す子供たち

ヘッドライトの光で五目並べをする父と優一
次の日は、父と私が早起きした。大自然のなか、コーヒーを飲みながら父のインシュリン注射を見学するなど、穏やかな時間を過ごしていると、優一が起きてきた。米を炊きながら将棋をしていると、サチコも起きてきた。いつもは遅くまで起きているのに、珍しい。サチコの希望により、ご飯、さばのみりん干し、味噌汁という和風の朝食を食べて、撤収した。その後、近くの温泉でのんびりごろごろし、蕎麦を食べて帰路についた。


朝の風景

片付け後も五目並べをする父と優一

楽しいひとときでした
10月14日 読書の秋
下に買いた「ゴールデンカムイ」を読んでいると、ずっと前に図書館で予約した本の準備ができたとのメールが入った。人気の本は、予約してから半年くらい待つことになるので、忘れたころに読めるようになるのである。あまり時間をかけて読むと、「ゴールデンカムイ」の流れを忘れてしまいそうなので、一気に読んだ。
「赤と青のガウン」(彬子女王著)は、女性皇族でェ仁親王の長女である著者が、オックスフォード大学に留学した際のエピソードを記したものである。物心ついた時から、どこに行くにも警衛に守られながらであった著者にとって、初めてひとりで外を歩いたのはオックスフォードの町であった。皇族という立場でありながら、等身大の女性として未知の世界に飛び込み、時に楽しみ、時にもがきながら博士号を取得するまでの道のりを、清々しい気持ちで読めた。
「死んだ山田と教室」(金子玲介著)は、その題名から学園ミステリーを連想させる。実際は、酔っ払い運転の車に轢かれて死んだ男子高校生の「山田」が、どういう訳か教室のスピーカーに憑依し、クラスメイトと延々とバカ話をしながら展開していくという、他に類をみない物語である。山田は、話をしたり聞いたりすることはできるが、見たり触ったりすることはできない。山田がスピーカーに憑依していることを、クラス内だけの秘密にするため、山田が話をしてもよいことを表明するための合言葉が「おちんちん体操第二」である。男子校のバカバカしいノリで、シリアスな話が展開していくのが面白い。
10月13日 優一とAI
優一には、いちおう自分用のノートパソコンを与えており、タイピングゲームや、プログラミングで遊べるようにしている。それを使って、太鼓の達人やら、マインクラフトやらで遊んでいる。
妻によれば、優一のノートパソコンには、初期設定でAIと会話できる機能があり、優一がそれを使ってAIにマインクラフトのレアキャラを出現させるためのプログラムを訊いたところ、正確な答えが返ってきたらしい。それにより、優一のAIに対する信頼性は爆上がりし、色々AIに教えてもらうようになった。
妻が、自分が知りたいことを教えてもらうのはいいけど、宿題をやってもらうとかは駄目だよという話をした後、デジタルネイティブはすごいなぁ、と言った。これから、どのような時代になるのであろうか。
10月8日 ゴールデンカムイ
漫画「ゴールデンカムイ」を会社で借りて読んでいる。「ゴールデンカムイ」は、明治時代の北海道を舞台にした、網走監獄の囚人に彫られた刺青の暗号により金塊のありかをさぐる、冒険あり、笑いあり、グルメあり、ホラー、グロあり、文化あり、シリアスからギャグまでなんでも詰め込んだ、ジャンル不明の物語である。会社の総務に言えば、5巻ずつ貸してくれる。なぜ会社で「ゴールデンカムイ」を買って貸し出しているかと言うと、「ゴールデンカムイ」は多様な考え方を尊重する我が社の風土に合っているかららしい。確かに、漫画では多様な人々が登場するが、容赦なく殺しあっているし、尊重しているかどうかは疑わしい。
漫画自体は、面白い。絵はうっとりするほど美しく、特に動植物の描き方が上手く、いつまでも眺めていたくなるようである。アイヌ独特の文化の紹介の仕方も面白く、特にアイヌ文化をリスペクトしているわけでもない、ニュートラルな視点が良い。そして、最近の人気漫画に共通していると思うのが、独特の笑いのセンスである。もっと簡単に言うと、変態的である。常人に思いつかないような、独特の感性があり、共感はできないながらも、クスッとしてしまうような描写が随所にある。
そして話はどんどん複雑になっていき、各論を面白く読んでいるうちに、誰と誰がどんな関係か、そもそもこの旅の目的は何だったかなど、大義の方を忘れそうになりながら、なんとか読み進めている。
10月6日 スカボローフェア
子供の時から、サイモン&ガーファンクルの「スカボローフェア」が好きであった。イギリスの民謡を元にした、ミステリアスなメロディと歌詞は、私の琴線に響き、カセットテープに録音して何度も聴いた。私が生まれる前の古い曲に魅了されるのは、サチコがファミコンのピコピコした音源が好きなのに似ているのかもしれない。
最近になって、歌詞に、ベトナム戦争への反戦の意味が込められていることを知った。メインメロディの裏で、オリジナルの民謡には無いメロディが対位的に歌われる。一見すれば全く意味のなさない二つの歌詞が交錯しながら歌に深みを与えている。その解釈はさまざまで、ネットで調べればいまだに多くの解説がみつかる。こんな歌は他に類を見ない。世界がきな臭くなっている今こそ、歌われるべき歌かもしれない。以下は、曲の終盤の歌詞。
Generals order their soldiers to kill, And to fight for a cause they've long ago forgotten
(将軍は、兵士たちに殺せと、そして遠い昔に忘れ去られた大義のために戦えと命じる)
母とのオンライン合奏の中で、「スカボローフェア」をやってみようと提案し、母がギター弾き語りの楽譜を見つけてくれて練習した。フルートは3重奏に編曲し、ギターと合わせて演奏した。曲とは全く関係の無い、屋久島の縄文杉ツアーの際の写真と合わせて公開した。
スカボローフェア フルート&ギター合奏
https://www.youtube.com/watch?v=hTowJ38DFK8
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