2026年
4月のつぶやき




4月23日 ボカロP

 インドネシアに行く前、子どもたちに「父ちゃんはインドネシアに行ったら『ボカロP』になるぞ」と宣言した。ボカロPとは、ボーカロイド・プロデューサーの略で、合成音声を使用して楽曲を発表する人たちのことを指す。以前から面白そうだとは思ったいたのだが、今回の赴任に合わせて、初音ミクの音声ライブラリと、ボーカルエディタを入手した。

 インドネシアに着いて、落ち着いてから、隙間時間で少しずつ曲作りを始めた。最初は、曲作りどころではなく、どんなソフトをどう使えばいいかを手探りするところから始まる。いろいろ試行錯誤したのち、私の場合はまず歌声を作り込み、それをDAWソフトに取り込んで伴奏を作り込んでいくのが良さそうだと思った。

 歌声は、音の高さと長さ、そして発音を入れていく。ただ入れるだけでも歌ってくれるが、それだけだと豊かさが出ないので、音量、発音の明瞭さ、音程の揺れなどのパラメータを細かく調整していく。この作業が手間がかかる一方で、修正するたびに歌声が変わっていくのが楽しかった。期限も決めていないので、じっくりと時間をかけて少しずつ取り組めるのが良い。

 歌声ができたら、続けて伴奏を作り込んでいく。使用するDAWソフトは、いくつか試したのち、今までリコーダー多重録音で使ってきた「Ableton Live」が一番使いやすく、これで伴奏を作り込んだ。合成音だけだと、私のアイデンティテイがなくなるような気がしたので、フルートの生音も入れた。

 また、楽曲として発表するには、動画が必要であるが、さすがに絵を描いたりアニメーションを作ったりするスキルは無いので、AIに絵を描いてもらった。これも初めての経験であったが、毎日ログインしたらもらえる無料クレジットを貯めて、無料で描いてもらった。参考画像をもとに、どんな絵が欲しいかを文章で指示したら、期待以上の絵が出てきて驚いた。

 そんなこんなで出来た、初めてのボカロ曲が以下である。

庄原の田楽より

「供養唄」
https://youtu.be/FYsXSoHJ3jw

「田植唄」
https://youtu.be/YCHLUuh_3Hc


4月18日 オンライン合奏

 ジャカルタに来て驚いたことのひとつが、母とのオンライン合奏練習が普通にできたことである。ジャカルタと東京の距離は、およそ6千kmである。原理的に、情報の伝わる速さは、光の速さである30万km/秒が限界である。私が発したフルートの音が、光の速さで一直線に母の自宅に届くとしても、6千q÷30万q/秒=0.02秒=20ミリ秒かかる計算である。

 実際には、私が発したフルートの音は、マイクを通じてオーディオインターフェースに入り、デジタル信号に変換されたのち、無線LANを経由して私の住むアパートから出発、太平洋の海底に敷設された光ファイバーケーブルを通して日本に到達し、母のパソコンにつながっているオーディオインターフェイスでアナログ信号に変換され、母のヘッドホンから出力される。母は、それを聴いてギターを弾き、その音は逆順で私のイヤホンに伝わる。その間、わずか70ミリ秒(0.07秒)である。合奏に適しているのは、40ミリ秒以下と言われるが、私たちアマチュアにとっては、ほぼ問題なく合わせることができる。

 すごい世の中になったものだと感じる。デジタル技術の発達のおかげで、日本との距離をあまり感じずに済んでいる。


4月12日 柔道練習

 今日は、ジャカルタジャパンクラブの柔道部の練習に参加した。柔道をすること自体が8年ぶりである。セーブしながらやらないと、体調を崩すと思った。

 久しぶりの柔道は、めちゃくちゃ疲れた。準備運動で前転や後転をするだけで、ふらふらする。たしかに、日常生活で回転運動をすることは、まずない。打ち込み練習、乱取り練習と続けて、へろへろになった。

 その後、メンバーと昼食を食べ、日本食スーパーで買い物をし、洗濯および一週間分の食料を調理して、今にいたる。今日は良く眠れそうである。


4月12日 けん玉

 日本に住む家族と、毎日ライン通話をしている。その中で、ルーティンでやっているのが、優一とのけん玉である。私は、単身生活をするにあたり、暇になるだろうと思い、けん玉を買って持ってきていた。優一は、最近けん玉にハマり、どんどん上達している。ラインのビデオ通話で、お互いをみながら、けん玉をして遊んでいるのである。

 最近、毎日のようにやっているのが「灯台シンクロチャレンジ」である。灯台(球を持った状態で剣を振り上げ、剣の中皿を乗せて静止させる技)を「せーの」の掛け声で同時に決めるだけの内容ながら、毎日やっていると灯台を決めるのが上手くなった。

 けん玉を持ってきてよかったと思った。


4月6日 引越荷物が届く

 今日は、引越荷物の受取日である。日本から、段ボール5箱を送っており、税関を通過して自宅に届くまで、一週間と少しかかった。主な中身は、衣服、調理器具、楽器である。

 最も待ち望んでいたのが、調理器具であった。特に重要なのが、根菜を煮るための圧力鍋と、広島焼きを作るための鉄板その他の備品である。単身赴任生活を送るにあたっての私の目当ては、酢タマネギや根菜を食べまくって、コレステロールおよび血糖値を下げるとともに、大好きな広島焼きを思う存分作って食べることである。

 開梱が終わったら、さっそくタマネギを切って酢タマネギを作り、タッパーに入れた。続いてニンジン、大根、ゴボウを切って圧力鍋に放り込んで圧力をかけた。さらに、BASSOと呼ばれるエビ肉団子が安かったので、これを放り込んで味噌で味付けをした。実に簡単に、一週間分程度の根菜の煮物ができた。

 夜は、いよいよ広島焼きを作った。鉄板と平底のフライパンを駆使して、広島焼きが完成した。思い通りに広島焼きが作れれば、私はどこでも生きていけると思った。インドネシアで食べる広島焼きは、キャベツが少し硬かった。もう少し、焼く時間を長くしよう。このように、広島焼きと対話しながら作り上げていくのが楽しくてたまらない。


4月5日 インドネシアでの一週間

 インドネシアに来て、まる一週間を過ごした。今週の金曜日は、インドネシアの祝日であり、三連休である。また、月曜日は引越荷物が届くため、休暇をもらっており、4連休となる。

・インドネシア語
 インドネシア語については、ほぼ完璧に思い出した。こちらに来て数日は、頭で思い描いた通りに発音できず、活舌が悪くなっていたが、今は特に問題なくなった。8年のブランクはあまり関係ないらしく、仕事、生活ともに全く不自由しない。

・公共交通機関
 以前に住んでいた時よりも、はるかに使いやすくなった。新しくできた地下鉄(MRT)は非常に快適で、頻繁に使用している。タクシーは、アプリで呼んで乗れば、事前にアプリで指定した場所まで連れて行ってくれた。支払いもアプリ上で済ませられるので、現金のやり取りは無い。バスも使ってみたが、地下鉄と同じく、SUICAのようなタッチするカードで乗れた。以前は、会社の運転手に休日出勤してもらって移動していたが、一人ということもあり、ほとんどその必要はなさそうである。

・インドネシア料理
 この連休で、家から歩いて行ける美味しいインドネシア料理屋を見つけた。WARUNG MJSは、「地球の歩き方」をパラパラめくっていて、アパートのすぐ近くにあることを知り、ぶらぶらと歩いて出かけた。店に入ると、名前を訊かれ、案内された。ここが何を食べても美味しくて、3日連続でここで昼食を食べている。金曜日はナシゴレン(焼き飯)、土曜日はココナツライスと骨付き牛肉スープにもやし炒め、日曜日はミーゴレン(焼きそば)を食べた。毎日通っているので、顔も覚えられた。店に入ったところには、さまざまな料理が並んでおり、それらを選んで食べることができる。家の近くに良い店を見つけられてよかった。

・吹奏楽団
 日曜日は、ジャカルタで活動しているOTJJに参加させてもらった。前回の赴任中に結成された吹奏楽団で、当時コンサートを聴いて楽しかった記憶があった。初めて参加させてもらい、久しぶりの合奏は、楽しかった。さっそく入団を決めた。単身赴任での週末に、少し活気が出た気がした。さらに、柔道部にも顔を出そうと思っているので、忙しくなりそうだ。疲れすぎないように気を付けなければならない。

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