2026年
6月のつぶやき




6月28日 空色心経

 久しぶりに、凄い作品に出合ってしまったと思った。こうの史代さんの漫画「空色心経」である。こうの史代さんは、妻も私も大好きで、自宅にはほぼ全てが揃っている。「空色心経」は、今回電子書籍で購入した。かなり前に、気になる本としてマークしていたまま、忘れていた。

 こうの史代さんの作風は、素朴な絵柄ながらも常に新たな表現に挑んでいて、新たな作品に出合うたびに驚かされる。速読するのではなく、じっくりと味わいながら読んで、その後何度読み返しても新しい発見があるような作品が多い。「空色心経」は、青と黒の二色刷りで構成された漫画で、それぞれの色がお釈迦様の時代と、コロナ禍の現代を描いている。スーパーのパート店員である主人公が持っている、般若心経の書かれたタオルをめぐって、ふたつの時代が交互に描かれ、やがて融合してゆく。

 こうの史代さんは、常に妥協しない。難解なテーマに挑み、苦しみながら、絞り出すように作品を描いたことが、作品から伝わってくる。その表現技法は、斬新でありながらも奇をてらったものではなく、作品のあるべき形として見事に収まっている。

 特に、明確な結論があるわけではない。読後「あれは何だったんだろう」と思いながらも、凄い読書体験をしたと感じさせる力を持った本であった。しばらくはこれで楽しめる。


6月28日 バンドゥンへ

 土曜日は、吹奏楽団の本番で、バンドゥンに遠征した。バンドゥンは、ジャカルタからバスで4時間くらいのところにある町であり、ショッピングモールのイベントであった。朝7時半に集合して皆でバスに乗って出発し、ジャカルタに帰ってきたのは、夜中の11時であった。

 下にも書いたが、吹奏楽団での本番演奏は本当に楽しい。ショッピングモールのイベントでありながら、買い物客が足を止めてくれ、曲が終わるたびに、大歓声と拍手をくれる。あまり日本ではないような盛り上がり方をしてくれる。演奏しながら、ちょっと感動してしまった。

 良い経験をさせてもらっていて、メンバーに感謝である。


6月20日 吹奏楽の一日

 今日は、朝から吹奏楽の本番があった。入団して初めての本番である。普段、練習場所を提供してくれている幼稚園のイベントがあり、その一環で演奏の機会をいただいた。

 吹奏楽団として舞台に上がる経験はほとんどなかったが、非常に楽しかった。特に、インドネシア人の観客はテンションが高く、非常に盛り上がってくれる。中でも、最前列にいるインドネシア人の保母さんたちが非常に盛り上げてくれ、リラックスして演奏できた。

 午後から練習があったのだが、それまで中途半端な時間があったので、同時期に入団したフルートメンバと、インドネシア人団員3名とともにモールで食事をし、私の家で休憩した。私の家では、けん玉やらコマ回しをして暇をつぶし、さらには我が家にあるリコーダー、尺八、篠笛などを吹いてのんびりした。みんな楽器が好きで、飽きることなくいろいろな楽器を吹いていた。

 練習後は、打ち上げがあった。吹奏楽以外にも、和太鼓をやっている人、ケルト音楽をやっている人などもあり、私の興味はあっちこっちに行った。異国では人と人のつながりが大事だと思った。こういった縁ができたことに感謝したい。


6月16日 廃用身

 すっかり騙された。新聞の書籍欄で概要を知り、「廃用身」を電子書籍で購入した。購入してから読み始めるまで、結構時間があいた。小説だと思って買ったはずだが、中身はノンフィクションのようでであった。私の思い違いであったかと思いながら読み進めた。

 「廃用身」とは、脳梗塞等で麻痺し、リハビリをしても回復の見込みが無い四肢のことを指す。廃用身を切断することで、体重が軽くなり、介護者の負担が減るとともに、床ずれも治る。両足の廃用身を切断することで、手を使って移動することができ、車いすへの乗り降りも自身の力でできるようになる。精神的にも安定し、健康な老後を送れるという。本書は、廃用身を切断するという、前代未聞の処置に対する是非について、真っ向から問いかける。

 ノンフィクションだと思って読んでいたから、相当に引き込まれた。こんなことがあったのかと思いながら読んだ。本書の最後の方になって、調べてみると、これは小説であった。

 騙されて良かったと思った。ノンフィクションだと思って読んだからこその読書体験が出来た。


6月14日 体調を崩す

 先週、声が出なくなってから、どうも体調が良くなかった。疲れが溜まって取れない感覚である。そして今週の木曜日、咳が止まらなくなった。頭痛と、体の節々が痛む感じがして、会社を休んで病院に行った。家から徒歩圏内にある病院は、日本人スタッフが常駐しており、医者とのやり取りも完璧な通訳で対応してくれた。

 検査の結果、インフルやコロナのような感染症ではないことが判明し、症状を緩和する薬をもらって帰宅した。薬の効果により症状は緩和したので、金曜日は出社できたものの、症状は土曜日まで続いた。土曜日は、一週間分の家事をする日である。体調はイマイチだが、風呂とトイレ掃除、部屋の掃除機がけ、洗濯、買い物と一週間分の食事の作りだめをしてから昼寝した。

 そして日曜日、体調はほぼ復活したように思う。若くないことを自覚して、疲れを溜めないようにしなければならない。


6月7日 題名のない音楽会

 今週の題名のない音楽会は、「フルートの可能性を広げる音楽会」と称して、私の敬愛する変態フルーティスト、多久潤一朗氏が出演していた。という情報をネットで知ったのだが、インドネシアから視聴することはできない。そのような会話を妻とLINEでやりとりしていたところ、日本の自宅では奇跡的に予約録画されていることが判明した。ということで、妻にお願いして動画ファイルに変換してもらい、送ってもらって視聴することができた。

 今回の音楽会は、圧巻であった。まずは縦型の頭部管を特注し、フルートを縦吹きすることで尺八のような音色を出していた。続いて、声を出しながらフルートを吹くことで、ひとり二重奏をしたり、ボイスパーカッションのようなことをしたりしていた。更には、チクワ(チクート)、おちょこ(おちょこート)、けん玉(けん玉ート)、スプーン(スプート)などを吹きこなし、なんでもフルートにしていた。番組の間中、腹を抱えて笑い続けた。やっぱり多久潤一朗氏は凄い。フルーティストであると同時に、真のエンターティナーだと思った。番組を送ってくれた妻に感謝である。

 番組の最後は、「偉人の残した言葉」と称して名言が披露されるのだが、今回は「穴に息を吹き込んで音を出す楽器をフルートと定義したい 多久潤一朗」であった。


6月6日 声が出ない

 水曜日、仕事を終えて自宅に着き、送り迎えをしてくれるドライバーに感謝の言葉を伝えて、車を降りようとすると、なんと声が出なかった。私はびっくりしたが、ドライバーは、水が足りていないんじゃないかという。インドネシアでは、水分の摂取不足が、あらゆる体の不調の原因とされる。声が出ないので、家族とのビデオ通話も出来ず、就寝した。

 次の日、少しは声が出るようになったが、変な声になった。会社の診療所で、トローチをもらって舐めていると、少しずつ声がでるようになった。そして今日は、すっかり元通りである。声が出ない以外の体調不良は無かったのだが、何だったのであろうか。


6月6日 腰痛

 先週の柔道の練習で、腰を痛めた。あまりに痛くて生活に支障が出るレベルだったので、近くのモールにある「カラダファクトリー」に行った。カラダファクトリーは、ジャカルタにも展開している日本の整体屋さんで、前回赴任時にもお世話になった。施術料金は60分で4千円程度と高めだが、技術力もあって信頼できる。それでも日本では8900円かかるようだから、割安である。

 先週、1回施術を受けただけで、ずいぶんと楽になった。今日、2回目を受けて、さらに軽くなった。私の腰から背中にかけて、筋肉がかなり凝り固まっているという。自宅でもストレッチを入念に行って筋肉をほぐすとともに、もうしばらく通って、体調を元に戻したい。

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