2004年
11月のつぶやき
11月30日 「ドラクエ」のこと
「ドラクエ[」の出荷本数が、発売からわずか3日で300万本を突破したらしい。これはプレステ2発売以来の快挙であるという。私の上司も購入しており、面白いと言っていた。電気屋でプロモーションビデオ(?)を見たが、とにかく凄いと思った。まるでアニメを見ているようであった。今どっちを向いているか分からなくなりそうである。
しかし、「ドラクエ[」で遊んだ子供は、画面に写っているもの以上にイマジネーションを膨らませることはないのかなと思った。昔の「ドラクエ」は、物足りない画面を補う為に想像力を働かせていた気がする。「ドラクエ[」にはそういう余地はない気がする。
先週末の笛部の練習の後に、「シラト、ホシノの就職祝い」と称して飲んでいたところ、「ドラクエXではビアンカとフローラのどちらと結婚するか」という話題で大議論になった。カオリ、クミコ、私などは、「幼馴染みのビアンカを捨てるわけにいかない」と言い、シラトは「強い呪文が使える」という理由からフローラを選んだ。
こうなっては歩み寄りの余地もないと思った。
11月23日 「ZABADAK(ザバダック)」の音楽
最近、「ZABADAK」の音楽を聴き返している。「ZABADAK」とは、私の最も好きなアーティストのひとつで、「遠い音楽」「Harvest Rain」等の曲が有名・・・でもないが、知る人ぞ知る。
私が「ZABADAK」を知ったのは、学生時代、同じ学科、サークルであったユリエにCDを借りたことに始まる。彼女は「ZABADAK」が好きで、色んな人に「ZABADAK」を宣伝していた。それ以来、私も「ZABADAK」の音楽にはまってしまった。
「ZABADAK」の音楽には、ポップミュージックにしては珍しく、自然の美しさを歌ったものや、幻想的な世界を歌ったものが多く、ラブソングは少ない。3拍子の曲が多いのも特徴である。「POLAND」という曲は、リコーダーによるインストゥルメンタルで、なんと5拍子を基調としている。リコーダーでこんなにかっこいい表現が出来るのかと、驚いた記憶がある。「笛部」をやろうと思ったきっかけの曲である。
私は、「ZABADAK」の女性ヴォーカル、上野洋子の声がとても好きである。男性ボーカルの吉良知彦は、いい曲を作るのだが、歌はいまいちである。しかし、上野洋子は1993年に脱退しており、それ以前のCDでないと、彼女の声は聴けない。
「ZABADAK」のことをネットで色々調べてみたところ、どうやら未だに健在らしい。上野洋子も、精力的に活動してるらしい。
ヒマを見つけてライブに行きたいと思った。
11月21日 「ハウルの動く城」を見る
「ハウルの動く城」を見に行った。ジブリの作品は、新作が出るたびに映画館に見に行っている気がする。
ジブリの作品はさわやかでいいなぁと思った。主人公の少女は老婆にされても恨み言ひとつ言わず、前向きに生きようとする。普通はこんな気丈な人はいないだろうが、そういう姿をアニメでみると、なんとなく元気になれる気がすると思った。
しかし、ストーリーはいまいちよく分からなかった。原作をかなり はしょっているらしい。内容はどちらかと言えば少女漫画的で、女の子の方が気に入る内容かもしれない。男の子はやはり「天空の城ラピュタ」であろう。
最も印象に残ったシーンは、「荒地の魔女」がぶくぶくに太った体で城の階段を登るシーンであった。醜い首筋の脂肪から だらだら汗をかき、必死の形相で階段を登る顔は、「汚・醜」等の言葉を連想させた。
かっこいいアニメは多々あるが、ここまで醜く汚らしい描写が出来るジブリに感服である。
広島・岩国旅行
この週末は、広島と岩国の錦帯橋を見に旅行に行った。広島では、「お好み村」でお好み焼を食べた。以前に行ったのは大学2年の時であるが、そのとき食べた美味しさが忘れられなかった。とくに変わった材料はなく、何気なく手馴れた手付きで作っているだけなのに、なんであんなに美味しいんだろうと思った。そして、さらに驚いたのは、「お好み村」の隅にある「お好み村村長」の銅像であった。

村長の銅像
村長の銅像は資材とともに隅に追いやられ、埃をかぶっていた。なんとひどい扱いであろうか。ちなみに、「お好み村」のビルの隣には「村長の店」というお好み焼屋があった。観光客が、お好み村村長の店だと、勘違いして入ることを狙ったらしい。そして、お好み村のビルの前には、
「隣接の『村長の店』と『お好み村』とは関係ありません。」
という看板が立っていた。さらにその隣には、いつの間にか「お好み共和国」というのも出来ており、さらに驚いた。
夜の広島を歩いていると、ヤンキー風の男が多いと思った。広島独特のファッションであろうか。そして、「サングラス大安売り」に驚くほどの人だかりができているのにびっくりした。
日曜日は岩国の「錦帯橋」に向かった。「日本三大名橋」のひとつである。美しい景色を堪能し、温泉でゆっくりしてから広島に戻った。
広島ではまたお好み焼を食べ、さらにお土産でお好み焼を買って帰った。
11月19日 風呂で歌う
今私が住んでいる寮は、どんどん人が減っており、ほとんどが空き部屋である。寮の雰囲気はかなり寂しく、夜はなんとなく不気味である。しかし、そのおかげで広い共同浴場がほぼ貸切同然となり、いつもひとりでのびのびと入浴している。風呂は24時間沸いており、いつでも入ることが出来る。なかなかよい生活である。
私は、風呂では口笛を吹いたり、歌を歌っていたりしながら機嫌よく入浴している。
今日は、「おぼこ祝い唄」を大声で歌いながら湯舟に浸かっていると、珍しく人が入ってきた。
私は歌うのを止めた。そして、なんとなく不機嫌になり、風呂を出た。しかし、後になって、こんな大きな風呂をいつも独占できるのは、なんと恵まれた生活だろうと、思い直した。
11月14日 リコーダーのコンサートに行く
今日は立川までリコーダーのコンサートを見に行ってきた。場所は立川の教会で、アマチュアのリコーダーサークルが集まって発表する場である。会社で知り合ったリコーダー好きの人が紹介してくれた。
私はこれまでリコーダーのコンサートを見に行ったことがなかった為、新鮮であった。曲のほとんどが、ルネッサンスやバロックなどのクラシックである。リコーダーをやる人はだいたいこういった曲をやるらしい。リコーダーをやっているにもかかわらず、こういった曲をやったことのない私の方が珍しいのかもしれない。
演奏は、どれも美しかった。それでも和声が上手く合わないこともあり、「リコーダーで正しい音を出す」という、ごく当たり前のことをするのがいかに難しいか実感した。私たちの演奏は打楽器やらピアノやらで賑やかにすることでごまかしているんだと痛感した。
聴いていると、眠くなってきた。アルファ派が教会を満たしているらしい。がんばって聴いていたが、最後の方はうとうとしてしまった。
それにしても、世間にこんなにリコーダーをやる人がいることに驚いた。
11月13日 「クミとクマリバース」にはまる
以前、無料のRPGゲーム「クミとクマ」にはまったということを書いたが、「クミとクマ」をクリアした後、作成者に300円寄付をしたら、「クミとクマリバース」という、おまけゲームを貰った。
「クミとクマリバース」にもはまってしまい、必死でプレイし続け、2日でクリアした。内容は、主人公が一回目の冒険の記憶を持ったまま、もう一回同じ冒険をするというものなのだが、実はストーリーがかなり変わっており、飽きさせない。ラスボスの後に、さらに強い敵と戦うというイベントもあり、とても満喫できた。
ともあれ楽しかった。こんな楽しいゲームを無料で提供してくれた作者に感謝である。
11月10日 小田原マラソン大会
先週の日曜日、小田原のマラソン大会に出場した。メンバーは幹事のナオと筆頭に、ミヤチ、カオリ、マサカワ、私の5人である。小田原マラソン大会には、去年も出場しており、坂だらけの非常にきついコースである。カオリは5キロ、他の4人は10キロ走ることにしていた。
走り始めると、はじめは一緒に走っていたが、最初の登り坂を登り切った時点で、マサカワはペースを上げた。私は次の下り坂でペースを上げた。次の長い上り坂でがんばったら、折り返し近くでトップのマサカワに追い付いた。
と思ったら、すぐ後ろに引き離したはずのミヤチが追い付いていた。息はすでに上がっており、凄い形相であった。これだけ息が上がっていたら、すぐにスタミナ切れになるだろうと思っていたが、凄い執念で走り続けている。その後も、ミヤチとデッドヒートを繰り返した後、最終的にはミヤチが先頭となった。
結局順位は、ミヤチ→私→マサカワ→ナオ の順となった。
・男ミヤチの執念を感じた。
・一回も練習していないマサカワの健闘が凄いと思った。
・ナオは私たちのすぐ後に涼しい顔でゴールしており、そのペースに驚いた。
5キロのカオリはすでにゴールしており、3位であった。「20代女の闘い」があったらしい。ナオも女性3位であり、2人は賞状とメダルを貰っていた。
終わった後は、小田原でカラオケをした。「家族以外とカラオケに行くのは初めて」というナオに何か歌わせようとしたところ、彼女は中国の古い歌を中国語で歌った。初めて歌うカラオケが中国歌謡とは、やはりナオは変わり者だなぁと思った。
ミヤチは、はじめはなかなか歌わなかったが、後半になりやっとノッて来たらしく、色々機嫌よく歌い始めたところで時間オーバーとなった。
その後は牛角で焼肉を食べ、家路に着いた。帰りの電車の中では、ナオの真っ当な人生観に、カオリと私で感嘆していた。
ナオは今時なかなかいない、いい子だと思った。
結局日が変わる直前に寮に着き、寝た。次の日、筋肉痛で月曜を迎えることとなる。
11月6日 レトロな顕微鏡
最近、工場にある最新型の顕微鏡が、他の工場に持っていかれることになった。顕微鏡がなければ手軽に分析が出来ない為、もう何年も使われずに工場の隅で埃をかぶっている、古い顕微鏡を使うことにした。
見に行くと、上部にポラロイドカメラが付いた古い顕微鏡で、「ハイキ願います」と汚い字で書かれた紙が張られている。
私は、このレトロな顕微鏡がなんとなく気に入った。ポラロイドカメラをデジカメに付け替えれば、実用レベルになると思われた。
しかし、それ以前にこの顕微鏡が本当に使えるかどうかが気になった。そこで顕微鏡をセットし、そこら辺にあったものをサンプルにして覗いてみた。すると、反射光の電球が切れている以外は、なんとか使えそうであった。
しかし、大腸菌に似たホコリかキズの様なものが多数あり、非常に見づらい。私は顕微鏡をばらし、あらゆるレンズを溶剤で拭いたが、一向に治らない。顕微鏡をいろいろいじくってみたが、その大腸菌の原因がどこにあるのかも分からない。恐らく、手の届かないところのレンズが汚れているのかと、諦めることにした。
次の日、メガネを外して覗くと、大腸菌はいなくなった。次に、メガネをかけ、レンズを覗きながらメガネを上下させると、それに連動して大腸菌も上下した。大腸菌の原因は、私のメガネのキズであることが判明した。
「灯台下暗し」だと思った。
11月3日 文化の日、RPGにはまる
昨日思いつきでダウンロードした、無料のRPGゲームにはまっている。
「クミとクマ」というゲームで、クリスマスに母親からプレゼントされたクマのぬいぐるみが、少女を不思議の世界に連れて行くという設定で物語が始まる。なぜかクマのぬいぐるみは関西弁で話し、主人公のクミとボケ突込みを繰り返しつつ物語は進む。音楽は幻想的で私好みである。
「はまる」というのはこういうことを言うのかと思った。昨日は明け方の3時半までゲームし続けた。そして今日も2時までやってしまった。RPGなど高校時代に卒業したと思っていたが、久しぶりにやると面白いと思った。
面白いのは、敵を倒すとその死体をまさぐることが出来ることある。そして、「私天国に行けるかなぁ」とか「勇者って辛いなぁ」とか言いつつ死体から金やら毛皮やらをまさぐり取るという、理不尽なシステムが面白い。
それでも、泣かせどころもしっかり用意されており、この2日で3回くらい感涙してしまった。私にはぬいぐるみを愛する女の子の気持ちは良くわからないが、ゲームを通じて少しは分かった気がした。
とりあえず、この2日間で「魔王」とやらを倒した。無料ゲームなので、これで終わりかと思っていたら、まだ続きがあるようだ。さすがに明日は仕事なので、この辺で寝ることにするが、早く続きをやりたい。
topへ