2026年
7月のつぶやき




7月24日 下痢をする

 昨日の朝、下痢をした。それでも、仕事はできそうだったので出社して、朝のミーティングに参加していると、足の力が入らず、立っていられないような感覚に襲われた。これはかつて経験済みの感覚で、脱水症状の始まりである。このまま耐えているのは危険だと思い、すぐに会社の診療所に行き、経口補水液をもらって横になっていた。しばらくしても症状が改善しないので、早退して病院に行くことにした。

 病院は、自宅のすぐ近くにあり、日本人の通訳がついて診察をしてくれる。一通りの診察を受けた後、「PCR検査は受けますか?」と訊かれたので、もちろん受けることにした。インドネシアでの便の採取は、日本のような便利なキットは無い。フィルムケースのような容器と、ビニール手袋を渡されるだけである。今回の「検便キット」は、容器のふたの裏側が、スコップ状に張り出しており、これで便を受けて容器に入れるらしい。四苦八苦して便を採取し、提出した。

 PCR検査の結果が出たらワッツアップ(インドネシア主流のチャットアプリ)で連絡しますと言われ、抗生物質以外の薬をもらって帰宅した。夕方、検査結果が送られてきた。それによると、「プレジオモナス・シゲロイデス」と「EAEC」の2種の細菌が検出されたらしい。いずれも、汚染された食べ物または水を介して感染するらしい。要するに、東南アジアあるあるの下痢であった。これを治療するための抗生物質は、GoSend(バイク宅配便)ですぐに自宅に送られてきた。便利なものである。日本だったら、再度診察を受けて処方箋をもらわなければならない。薬を飲めば、次の日にはかなり良くなり、通常通り仕事することができた。

 再赴任して4か月、初めて本格的な下痢に見舞われた。むしろ、これまでが順調すぎた。ああ、インドネシアってこんな感じだったなと、思い起こさせてくれる下痢であった。


7月19日 ボカロ曲第4弾

 インドネシアに来て以来、ちょっとしたすき間時間を見つけて、ボカロ曲を少しずつ仕上げている。オリジナル曲を作ろうとしても、今となっては詩やメロディを創作できる脳みそがあるとは思えず、好きであった民謡だとか、昔作ったオリジナル曲をリメイクしたりして楽しんでいる。

 今回は、大学4年生の時に作ったオリジナル曲をリメイクしてみることにした。やはり一番時間を使うのが、初音ミクの歌い方調整である。ただ音符を打ちこんで、発音を加えるだけでは、そっけない歌い方になってしまう。子音の発音を明確にしたり、伸ばす音の強さの調整をしたり、一音一音調整していくのが、時間がかかるが楽しい作業である。

 今回は、フルートの演奏も入れてみようと思い、少しずつメロディを紡いでいった。そして昨日、必要な材料(ボカロ音源、ピアノ伴奏、フルートの演奏録音)が揃い、一気に仕上げたくなったので、夜更かしをして音量のバランス調整、エフェクト調整、動画用の画像作成(AIに指示して作る)、歌詞の入力などを行い、一気に仕上げた。

↓郷愁〜失われた可能性を求めて〜
https://youtu.be/us7LBt7QmCE?si=4_TqMdRTYK4dY3fU


7月19日 夏帆

 村上春樹の最新小説「夏帆」を電子書籍リーダーで購入して、読んだ。

 今回も、非常に奇妙な話であった。主人公の女性の夢に、ありくいの奥さんが出てきて、「武蔵境に引っ越しなさい」と言われ、主人公は現実と非現実の境のような世界に迷い込み、物語が動き出す。奇妙な話なので、村上春樹を読んだことが無い人にとっては、なぜこんな話を読まなければならないのかと思うかもしれない。話の仕方も独特で、登場人物はみな、まるで英語の文章を直訳したかのような話し方をする。だからこそ、翻訳が容易で、世界中で読まれているのかもしれない。

 私は楽しく読むことができた。この世に確かに存在する、邪悪な存在をはねのける話にも思えるし、主人公が仲間に勇気をもらい、成長していく物語にも思える。そして何より、小説に心を揺さぶられ、ぞくぞくし、純粋に読書体験として楽しめる話であった。


7月18日 縁日祭にて

 今日は、南ジャカルタにある日本人向けアパートの敷地内で縁日祭があり、吹奏楽の演奏をしてきた。朝、その旨を妻にライン通話で伝えると、「日本人向けアパートがあるなんて、インドネシアは寛容だなぁ」という答えが返ってきた。確かに、今の日本で「外国人向けアパート建設」などという話が出たら、反対運動が起きかねない。

 アパートの中は、日本のようであった。屋台が出て、和太鼓の演奏があり、子ども神輿が出て、浴衣姿の人たちが行きかっている。日本人だけでなく、日本文化の好きなインドネシア人も多く参加していた。吹奏楽の演奏を終え、ビールを飲みながら和太鼓の演奏を観ていると、フルートを吹いているインドネシア人の友人が、友達が出演している、という。和太鼓の演奏が終わった後、その彼と話していると、和太鼓だけなく、尺八も習っているらしい。奈良の先生にオンラインで教わっており、三味線を弾く別の友人と、デュオを組んで演奏しているそうだ。

 世界がつながっているんだなぁということを、改めて感じた。

↓縁日祭の動画
https://youtu.be/W_mhrUxGfJY?si=xEbiFPb5hNezjBoL


7月12日 優一目覚まし

 私は普段、4時半に起きて支度をし、5時45分に家を出る。それでも、私は眠りが浅く、携帯のアラームが鳴る前には目が覚めている。あるとき、疲れが溜まっていたのか、アラームで目覚めたものの二度寝してしまい、家族がくれたLINEで目覚めたことがあった。

 そのことを知った優一が、私専用の目覚ましを作って送ってくれた。送られてきた音声ファイルを開いてみると、

「早く起きろ おとん! あと僕を止めて二度寝するなよ! なまむぎなまごめなまたまご・・・・」

 みたいな声が入っていた。「僕を止めて二度寝するなよ」というあたりが面白い。すっかり目覚まし時計になりきっている。

 実際に使ってみると、これは決して二度寝することが無いと思った。まず、誰もいないはずの部屋に響く優一の声で驚いて目が覚める。そして、「二度寝するなよ」のあたりで危機感が刷り込まれ、一気に起きることができると思った。素晴らしい目覚ましを送ってくれた優一に感謝である。


7月6日 人新世 ある村にて

 夕食を食べながらテレビでNHK WORLD JAPANを観ていたら、インドネシアが出てきて釘付けになった。「The People Among the Plastic 〜 Excess in the Anthropocene」(邦題:人新世 ある村にて)という番組である。

 東ジャワにある小さな村に、トラックでプラスチックごみが運ばれてくる。村人たちは、そこから金属など、お金に替えられそうなものを集め、残った廃棄物は広げて天日干しにする。数日後、再びトラックがやってきて、乾燥したプラスチックごみを「工場」に運ぶ。

 その「工場」とは、揚げ豆腐を製造する場所で、女性たちが決して清潔とはいえない薄暗い室内で、プラスチックごみを火にくべて油を熱し、大量の豆腐を揚げている。プラスチックの高温によりカラっとした仕上がりになると言っていた。工場の煙突からは、大量の黒煙が噴き出ており、周囲からは「煙の村」と呼ばれているらしい。環境NGOの調査によれば、現地の鶏卵に含まれるダイオキシン量は、EU規制の上限値の80倍に達するという。

 プラスチックを扱う仕事をしている身としては、他人ごとではいられなかった。もちろん、プラスチックには正と負の側面がある。そんな中で、今の自分にできることは何か、常に考え続けなければならないと思った。

 番組では、インドネシアでも最下層にいる人々に焦点があてられる。そんな中でも、彼らは陽気に笑い、おちゃらけてみせる。それでも、ふとした拍子に表れる彼らの素顔を、カメラは見逃さない。身体が不自由になったの妻の世話をしながらプラスチックを仕分けて日銭を稼ぐ男性は、カメラの前で泣いてしまったことを詫びる。豆腐工場の工場長は、「悲しみを隠すために、敢えて明るく振る舞う」と言っていた。インドネシア人がニコニコしているからといって、能天気な人たちだと勘違いしてはいけない。彼らとっての笑顔や明るいふるまいは、一種の礼儀作法である。

 番組の最後、村ではプラスチックごみを固形燃料にして、有毒な煙が出づらいように加工できないかを研究する村人の姿があった。ネットで調べて試行錯誤しているという。たくましい人たちだと思った。


7月4日 英語

 英語を勉強し始めたことは、以前に書いた通りで、行き帰りの車中で主にYoutubeの英語の動画を観て、リスニングの習得に努めている。家では、テレビでHNK WORLDを観ている。こちらは、海外向けに作られた番組で、英語のニュースや、専用の英語の番組を観ることができる。

 そのほかには、母に進められて「会話が続く!リアル旅英語」を聴いている。ネイティブの話す、速い英語をどう聴けば良いか、理論立てて解説してくれるので参考になる。番組は、日本語ペラペラの英語講師「サマー先生」と生徒役のウエンツ 瑛士氏とpeco氏の3人で進められる。ネイティブが言っていることを聴いて、生徒二人が何を言っているかを書き出していく。早口の時は、何を言っているのかわからず、滅茶苦茶なことを書き出すと、サマー先生がニヤニヤしているのが面白い。

 更に、妹に勧められてスマホアプリ「スピークバディー」をインストールして学んでいる。こちらは、英語が苦手だった日本人が開発したアプリで、毎日10分程度のレッスンを続けている。AIとの会話も実装されており、話すメニューが多い。これまでリスニングに特化して練習していたが、話すことで聴くこともできるようになるのかなと、感じ始めている。


7月4日 無題

 この世界は、知らない間にすでに壊れてしまったのではないかと思うことがある。私の知る少し前の世界は、多少の争いがあっても、それを解決しようとする動きが働き、しばらくすると正常に戻った。ロシアとウクライナが戦争を始めたあたりから、何かおかしくなってきたように思う。その後、戦争がなかなか終わらなくなった。ガザ、イランについても然りである。

 大体、核兵器が何の役に立つというのか。持っていても、誰も使えない。いつの間にか、核兵器以上に実用的で破壊力のある、AI兵器がなし崩し的にどんどん開発され、戦場で実戦投入されている。北朝鮮もイランも、本心ではもはや核兵器を持ちたいとは思っていないのではないか。

 トランプ大統領は、原因ではなく結果であると、何かで読んだ。その通りだと思う。世界が正常であれば、トランプのような男に、世界が振り回されるはずが無い。

 そんな中、地球規模の問題については、後退している。地球温暖化問題よりも、目下の電力を確保すべく、原料の確保が最優先で進められ、石炭発電に回帰しさえしている。残念ながら、温暖化はこのまま加速するだろうし、現にヨーロッパやインドで異常な熱波が観測されている。

 私がすべきことは、世界がどのようになっても、自分と家族を守り抜くことである。そして、いずれ巣立つ子どもたちには、ひとりで生きる力を授けなければならない。それと同時に、ひとりの社会人として、仕事を通してこの壊れかけた世界を戻すために貢献したいと思っている。

topへ