2004年
12月のつぶやき




12月29日 2004年最後のつぶやき
 もうすぐ今年も終わる。明日は早朝から新幹線に乗って帰省する為、今日が今年最後のつぶやきになるであろう。

 今年は私は厄年であり、かなり身構えていたのだが、何事も起こらずに一年が過ぎた。これは、携帯電話につけて大事にしていた、神戸の長田神社のお守りのお陰であると、本気で思っている。私は就活をしていた時の一件以来、お守りだけは本気で信じているのである。その件については、また機会があれば述べたい。

 さて、私にとって今年とは、これまで自分の中にあった迷いやわだかまりが吹っ切れ、生きたい道が見えてきた年であった。リクルートの無料雑誌「R25」の行間に込められた「働く若者」に対するアドバイスは、今の私にとってはむしろ懐かしい。

 そう思えたのは、今の仕事を一生続ける決心をしたからではなく、自分の一度しかない人生を生きるにあたっての基本方針が定まり、それに従って生きてゆけばよいと思えたからである。そう思えてからは、下らないことで悩んだりすることがなくなり、自分に自信が持てるようになった気がする。

 不思議な言い方だが、これから人生の分かれ道にて選択を迫られる際、「私情」を挟む余地はなく、私の定めた基本方針にのみ左右される気がする。そして、そうありたいと願う。

 最後の最後で硬い話になってしまったが、明日は早いのでこの辺で筆を置く。ともあれ今年も一年このHPを見て下さった方々に感謝!である。


12月26日 発表会を見て
 一昨日は民研の発表会を見に行った。卒業してから見るのは3回目であったが、演奏は相変わらずであった。決して上手いとは言えないが、その荒削りで本気で必死な演奏は元気を貰える気がする。民研でなければ出せない味であろう。

 思い出せば、発表会の直前期というのはしんどかった。土日も昼休みも練習があったし、授業の合間を縫って練習に来ていない人のフォローもしていた。役職者は活動が終わる度に夜遅くまで話し合いをするし、部会や総会は毎回のように紛糾し、果てしない議論を繰り返した気がする。

 しかし今、民研の発表会を距離をおいて見たとき、そういったことが演奏に個性と勢いを付与していることに気付く。こういうバイタリティは、仕事も勉強もしなくてよい大学生にしか出せないであろう。

 家に帰り、久しぶりに私が現役の時の合唱を、ビデオで見た。私達のときは、どんな演奏をしていたか気になったのである。

 悪くないじゃないかと思った。技術的にはまだまだ余地があったが、我ながら良い演奏だと思った。そして、学生の時に良い経験をしたものだと思った。


写真をクリックすると曲が聴けます。(1.03MB)
ダイヤルアップの方は時間かかるかも。

年賀状を書く
 今日は年賀状を書いた。学生時代は表裏ともに手書き、そして去年までは宛名のみ手書きで書いていたが、今年はすべてパソコンで作成した。どうせ表裏共にプリンターでコピーするだけなら、資源節約の点からも電子メールでいいじゃないかと思うが、日本の慣習だから仕方ない。

 宛名書きソフトは、フリーソフトをダウンロードした。裏面もフリー素材を使用したので、コストはかかっていない。適当に表裏作成し、一気にプリントアウトした。

 一瞬で10枚の年賀状が完成した。楽なもんだと思った。もともと面倒臭がりで、絵のセンスもなく、字も下手くそなので、これでいいと思った。


12月19日
 最近は、ほぼ週一回の更新となってしまっている気がする。今日は、いろいろなことをだらだらやったので、そのことを簡潔に述べたい。

免許更新
 今日は初の免許更新に行った。初回の更新なので、運転免許試験場まで赴かねばならない。試験場では、大量の人を処理する為の合理的な流れが確立されており、言われるがままに進んでいくと、自動的に受付がなされ、視力を測られ、写真を撮られた。

 その後、東北訛りのある早口のオバハンによる講習を受けた。苦痛の二時間ではあったが、たまには交通ルールを振り返るのも重要かもしれないと、素直に思った。

「聖蹟桜ヶ丘」を散歩する
 更新が終わった後、思いつきで「聖蹟桜ヶ丘」に行って散歩した。「聖蹟桜ヶ丘」は、京王線で新宿から八王子に向かう途中にあり、スタジオジブリのアニメ「耳をすませば」のモチーフとなった町である。「聖蹟桜ヶ丘」という名前は、なんとなく清潔で美しい名前のような気がしていたが、一方で私立女子高の名前みたいでもある。

 下車してから、1時間半くらい散歩した。駅から少し行ったところにある住宅街は小高い丘にあり、、静かできれいなところであった。「聖蹟桜ヶ丘」という名前が良く似合うと思った。「いろは坂通り」というくねくねした車道を貫くように設けられた歩行者用の階段は、「耳をすませば」の主人公、雫が着想を得て喜び勇みつつ駆け下りた階段であろうと思われた。ここから朝日を見たらさぞかしきれいだろうと思った景色もあった。

 しかし、その道路の形状から、走り屋の格好のコースとなっているらしく、閑静な住宅街にもかかわらず、コーナーを攻める車がいたのが残念だった。

牛乳と悪酔い
家に帰ってテレビを付けると、「特命リサーチ200X」をやっており、「噂」を解明すると言うテーマで調査が進められていた。

 私が最も興味を持ったのは、「牛乳を飲むと胃に膜が出来て悪酔いしなくなる」という噂の真偽であった。

 残念ながら噂は嘘であった。検証方法はかなり残酷であった。まず、被験者に胃カメラを飲ませ、同時に挿入したパイプを通して胃に牛乳を注入した後、続けて水を注入するのである。すると、胃に貼りついた牛乳はきれいに洗い流されてしまった。水よりも溶解力の強いアルコールならば、結果はさらに顕著であろう。

 器楽コンパで升酒を飲む前に飲んだ牛乳が無意味であることが、科学的に証明されてしまった。

「魔女の宅急便」を見る
 その後は久々にビデオで「魔女の宅急便」を見た。「聖蹟桜ヶ丘」に行ったことで、なんとなく触発されたのである。

 久々に見たが、ジブリの映画はいいなぁと思った。先週は「千と千尋の神隠し」を見て同じような感想を持った。何がいいかというと、私の成長と共に共感できるところが変化していき、何回見ても新たな感動が得られることである。

 初めて見たときは、空を飛ぶことに対する憧れを感じていた程度であったが、年を経るにつれ、初めのシーンで父親が万感の想いでキキを抱きかかえるシーンやら、オーブンが故障して途方にくれるバアサンの為に薪のオーブンを使うシーン、そのバアサンがキキの為にケーキを焼いてくれるシーン、デッキブラシで空を飛ぶシーンなど、至る所に感動が転がっていることに気付く。そしてそれは、アニメと言う、虚構の世界であるはずなのに、私たちが身近に感じる出来事が描かれていることに気付く。

 また数年後に見れば、新たな発見があるかもしれないと思った。


12月12日   長い週末
 昨日は笛部で「ふるさと中村音楽祭」に出場していた。「中村」というのは私の住んでいる寮の近くの地名で、「ふるさと中村音楽祭」は、中村に住む音楽好きの人たちが集まって作るアマチュアの音楽祭である。今回は第10回ということで、ゲストに「となりのトトロ」のメイ役の声優、坂本千夏さんが来ていた。会場は小学校の体育館である。

 雰囲気も内容もまるで夏ステであった。子供達による太鼓演奏、日本舞踊の他に、老人会による「高校三年生」の大合唱、「ふるさと」を一緒に歌おうステージもあった。坂本千夏さんはオリジナル曲を歌っていた。

 最も驚いたのは、「ピアノを始めて2年目」という小学校低学年の男の子による、坂本龍一のピアノソロであった。まるで「海の上のピアニスト」の幼少時代のシーンを見ているようであった。他に中学生の女の子に2人によるピアノ連弾も凄かった。

 私たちは、これまでに何度か取り上げた曲を2曲演奏した。演奏後、声をかけられた。福祉施設を慰問するボランティアをやっている人らしく、「機会が合えば是非慰問演奏して欲しい」とのことであった。自分達の演奏を認めてくれる人がいたことが、純粋に嬉しかった。

 音楽祭が終わった後、体育館の片付けをしている時に、カオリが「坂本千夏さんに声を掛けたい」と言い出した。昔からのファンらしい。坂本千夏さんは子供達にサイン攻めにされている。「折角の機会だから行ってくれば」と言ったところ、「あんた達がいると恥ずかしいから表に出てて」と、全員体育館を追い出された。

 結局、無事声を掛けることが出来たらしく、満足した表情で出てきた。


 その後、ダイスケサンの家に行き、10人くらいで峯村結婚式のDVDを見た。「ダケデダイブ」も久しぶりに見て、爆笑していた。

 その後、マミコ飲み会に行った。マミコの他にタザワ、シゲオ、ダケデ、ミヤチ等、普段見かけない同期も来ていた。飲み会が終わった後、なぜかミヤチ、シゲオ、カンダとともに焼肉屋に入り、牛モツを訳も分からず食べまくっていた。そうやって結局朝まで飲み、ミヤチの車の中で寝た。

 日曜日は、ミヤチと中華街に行き、お粥と餃子を食べて別れた。そして家に帰り、死んだように昼寝した。


12月7日   「HAPPY!」のこと
 昨日、「HAPPY!」を読破した。「HAPPY!」は「YAWARA!」などで有名な浦沢直樹のマンガである。行方不明の兄が残した2億5千万円の借金を、主人公の妹がテニスで返すべく奮闘するというストーリーで、「YAWARA!」ほどの反響は無かったものの、内容は非常に面白い。実は1年くらい前から集め始めたのだが、なかなか売っておらず、今になってやっと全巻揃えたのである。

 面白いのは、主人公に対する歓声はそのほとんどがブーイングというところであろう。主人公は、いくらがんばっても観客から嫌われ、ブーイングを浴びる。それでも生活の為、弟妹の為に必死でテニスを続ける。こんなスポーツマンガはなかなかないのではないか。浦沢直樹の非凡さを感じた。「あとがき」にて作者曰く、「ワー!」という歓声は「YAWARA!」で描き尽くしたらしい。

 最終巻では、ひとりで号泣してしまった。どんな逆境にも負けずに立ち向かう姿は勇気を与えられる気がする。


コンドームの呼び名
 今日の新聞で、「韓国のエイズ予防団体がコンドームの新愛称を『愛必』(エピル)としたところ、全国の『エピル』さんから『名誉棄損』と、猛反発を受けて見直しを決めた」という記事が載っていた。

 確かに、「今日からコンドームのことを『幸一郎』と呼びましょう」と言われたら、私もちょっと嫌な思いをするであろう。小学生なら苛めにあうかも知れない。

 しかし、日本中の「コンドーさん」が大丈夫なのだから、案外大丈夫かも知れないとも思う。

 久しぶりにどうでもいいことを書いてしまった。


12月4日   笛の一日
 今日は午前中はリコーダーのレッスン、午後は来週の音楽祭に向けて笛部の練習と笛尽くしの一日であった。

 リコーダーのレッスンは2回目である。前半に教則本を練習して、後半に練習曲をやるのだが、なぜか日頃の鬱憤が晴れて不思議なくらいリフレッシュされる。

 毎日の仕事での思考回路は、そのほとんどが理詰めでモノを考えることである。私は理論的に考えることが好きなので、それ程苦にはなっていないのだが、毎日やっているとそれなりに疲れる。リコーダーを吹くことで、自分の感性に身をゆだねることが出来る。理屈だけでは言い切れない何かがある。それが楽しい。

 レッスンが終わった後の雑談で、先生が「ZABADAK」の関係者と知り合いだという話を聞いて驚いた。というより感激した。「ZABADAK」の「ポーランド」は、私にリコーダーのかっこよさを教えてくれた曲である。


 レッスンが終わった後はすぐに笛部の練習に向かった。練習場所はドラム担当のマサカワ宅である。音楽祭で演奏する曲は定番のオリジナル曲「秋祭り」と、「神奈川県の合唱曲」として作曲されたものをアレンジした「ふるさとの風になりたい」の2曲である。

 練習は思ったよりも好調で、早く終わった。1年くらい前と比べるとレベルアップしたなぁと思う。以前は「何がいい演奏か」すら分からなかった。それが少し分かりかけてきた。すると楽しいなぁと思う。

 演奏をテープに録音して、聴こうと思いマサカワにカセットデッキがあるか尋ねたところ、「無い」とのことであった。すでにCD、MDの時代さえ終わり、時代は「MP3」らしい。時代の流れは速いと思った。

 練習後、マサカワがインターネットからダウンロードした、エレキギターの凄い演奏を聴いていた。動画付きで、ゲーム音楽を凄いテクで弾きまくっていた。「ファイナルファンタジーX」の「ギルガメッシュとの攻防」が特に凄かった。他にもRPGの有名な曲がたくさんやっていた。弾いている人は、どうやら専門学校生で、アマチュアらしい。相当な変わり者だなぁと思った。

 「ねこ踏んじゃった」もエレキギターでやっていた。本当に猫が鳴いているような音だった。

 その後、懐かしの「天竜」で五目チャーハンを食べ、解散した。   

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