2005年
4月のつぶやき
4月26日 たらい回しになる
今月の給与明細を見たら、なんと「私用電話量」で3万円以上も天引きされていた。「私用電話量」とは、寮からかけた電話料金のことで、毎月給料からの天引きとなる。私は、私用電話はインターネット接続にしか用いておらず、毎月数千円程度であった。
明らかにおかしいと思い、総務部に電話をかけたところ、「寮に聞いてくれ」とのことであった。寮に電話したら、「NTT東日本に聞いてくれ」と言われた。NTT東日本では、「NTTコミュニケーションズに聞いてくれ」と言われ、NTTコミュニケーションズには「会社の総務に聞いてくれ」と言われて、一周した。
再度総務部に電話すると、やはり寮に聞けと言われたので、再度寮に電話すると、今度は賃金業務を請け負うグループ会社を紹介された。そこに電話したがよく分からず、労務部に聞いてくれと言われた。
労務部では色々調べてくれたそうだが、原因は分からないので現在調査中である。それにしても、NTT東日本もNTTコミュニケーションズも「そんな法外な請求はしていない」そうである。では誰が私の大事な給料を3万円も持っていったのか。まさかと思い、海外やダイヤルQ2に接続されていないかを監視する無料ソフトをダウンロードしたが、やはり問題なかった。
とりあえずは、出来るだけインターネットは使わないようにすることと、使用した時間はメモしておくこと、接続していない間は電話線を抜いておくことにして、しばらく様子を見ることとした。
この「つぶやき」をアップするのにいくらかかるのであろうか。
4月24日 ラーメンを食い過ぎる
今日は、自転車でラーメンを食べに行った。コンビニでラーメン雑誌を立ち読みして見つけたのである。地図は何となく頭に入っていたが、多少不安であった。
とりあえずそれらしき場所に行くと、ラーメン屋があったので入ってラーメンを注文した。待っている間にラーメン屋に置いてあったラーメン雑誌を見た。恐らくこの店のことが載っているのだろうと思ってページをめくってみると、なんとどこにも載っていなかった。代わりに私が行こうとしていたラーメン屋が大きく取り上げられていた。地図を見ると、道を1本間違っていることが判明した。
私はがっかりした。ラーメンが来たが、美味しくなかった為さらにがっかりした。何となく悔しくなり、急いでラーメンを平らげ、今度は地図を頭に叩き込んで自転車で目指すラーメン屋に向かった。
ラーメンをもう一杯食べると食い過ぎかと思われたが、ここで引き下がる訳には行かない気がした。そして地図の場所へ行くと、行列のラーメン屋を発見した。風も強く寒かったが、待つことにした。中では壁掛けテレビを見ながら美味しそうにラーメンをすすっている人がいる。それを表から見ていると、マッチ売りの少女の気持ちが少し分かった気がした。
ラーメンは美味しかった。腹が減っていればもっと美味しかったであろう。私のすぐ後ろでスープ切れとなった為、ラッキーだと思った。
4月17日 嫌がらせオバハン考
今日のワイドショーで「20年間に及ぶ騒音等の嫌がらせで向かいに住む主婦を頭痛・めまいに追い込んだ」として鬼瓦のような形相のオバハンが傷害容疑で逮捕されたというニュースが大々的に報道されていた。
テレビでは、このオバハンが24時間大音量で音楽を流し続けたり、布団を叩きながら大声で暴言を吐いたりする映像が流れていた。そして、しまいにはこの騒音を騒音計で測定してみたり、果てはこのオバハンの「ひっこーし!ひっこーし!」(引越ししろ)という嫌がらせコールが携帯の着メロになったという報道までされており、大いに盛り上がっていた。恐らく反日デモと同じくらい大きく報じられていたであろう。
私は面白くなった。完全なる悪役の登場という気がした。テレビでも「なんと酷いオバハンだ」という論調になっており、難しいことを考えなくて良い単純なニュースに皆興奮している様子であった。
そう言えば昨日、笛部の練習後に皆で飲んだのだが、話題の2/3はクミコによる「公務員は辛いよ」トークであった。日頃の鬱憤を、喋ることにより発散しているようであった。クミコは、住民からの嫌がらせの如き問い合せや中傷電話、腐った官僚体質について延々と喋っていた。我々は「マジでー?」「信じられない!」等の反応をしていたのだが、この報道を見て納得した。酷い人はいるものだと思った。
妹からの贈り物
2,3日前、タイに留学中の妹から手紙が届いた。中には手紙と、某メーカーの有名なキャンディ菓子が入っていた。手紙には「兄ちゃんの会社で作ったものかどうか確かめてみて下さい」と書いてある。妹は、私が食品包材の工場で働いていることを知っており、タイで見つけた日本の菓子が気になったらしい。
そのキャンディ菓子は、手紙の流通時に押し潰されたらしく、ペシャンコになっていたが、外観・仕様等からしてほぼ間違いなく私の働いている工場で生産されたものと思われた。
私は嬉しくなった。そして、こんな異国の地に私の工場の製品が出回るいうのが、驚きであった。
4月15日 目から鱗の話
今年のGWは青森旅行に行くことにした為、青森のことを調べているうちに、なんとなく私の好きな青森県民謡「おぼこ祝い唄」のことを調べていた。「おぼこ祝い唄」は間宮芳生の合唱曲として有名?である。
調べているうちに、おぼこ祝い唄のフレーズの最後に唄われる謎のかけ声「ナイェソロトヤ」についての記述を見つけた。それによれば、「イェ」という発音は「ヱ」の昔の発音の仕方で、今は単に「エ」と発音されている。即ち、「ナイェ」は「ナエ(苗)」となり、「ナイェソロトヤ」は、「苗揃とや」と読める事になるという。
田植えがすんで苗が植え揃った田の晴々しさと豊作への願いが、赤子に対する気持ちと重ね合わされ、おぼこ祝いに「苗揃た」と唄われたのではないかと言うのである。
私は、目から鱗が落ちた。この説はなんとなく本当のような気がするし、説得力もある。こういう洞察力がかつての私にもあればと思った。
反日デモのこと
最近毎日のように反日デモについてのニュースをやっている。旧日本軍によるアジア各国の仕打ちについては、さまざまなことを言う人がおり、また私の勉強不足の為もあり何が真実かよく理解できていないのだが、思ったことを少々述べたい。
公民教科書の竹島問題に関する表記についてである。「日韓で領有権を主張し合っている竹島」という表記と、「韓国が不法占拠している竹島」。今の状況を考え、どちらが客観的な表記かと聞かれれば、誰だって前者だというはずである。これを「(前者では)誤解を招く可能性がある」と考えるのは、その人の主観でものを言っている証拠であろう。もし仮に、韓国の教科書が「韓日で領有権を主張し合っている独島」という表現をしたとすれば、なんとなく大人気ない感じがして恥ずかしいではないか。
それにしても、中国のデモの映像を見ていると、みんな活き活きしていて楽しそうである。笑顔ではしゃいでデモに参加している人たちもいる。学祭で神輿をかついで学祭実行を困らせる感覚に似ているのかなと思った。
4月11日 豚丼を飲む
私は、仕事の帰りに駅で10分以上の待ち時間がある場合、駅前の「なか卯」で豚丼を食べることにしている。電車を待っている時間が勿体無いので、その間に夕食を済ませてしまうのである。
今日は駅で丁度10分の待ち時間があったので、「なか卯」に走り、豚丼並と卵を注文した。その時22:30であり、電車は22:40発である。
ところが「なか卯」は混んでおり、豚丼が出てきたのは22:34であった。
私は、豚丼を飲んだ。恐らく、咀嚼された米は全体の1/3くらいであろう。卵は米が喉を滑りやすくする為の潤滑剤に過ぎず、紅生姜は豚丼を冷やす為の冷却剤に過ぎなかった。「カレーは喉越し」のイラハの発言が頭をよぎった。「豚丼は喉越し」では無いと、強く思った。
結局豚丼を食べ終わったのが22:38。会計を済ませて22:39。ぎりぎり22:40の電車に飛び乗ったが、胃の中に米がそのまま存在するという感覚は、なんとも気色悪かった。
4月10日 オバサンパワー
最近年配女性のパワーに圧倒される経験をしたので、いくつか述べたい。なお、年配の女性を「オバサン」と呼ぶことについて、以前に「失礼だ」との指摘を受けたことがあったが、「年配の女性」というのもあまりに回りくどくて逆効果と思われる為、「オバサン」と表記することとする。敬意を表した表記ということでご理解頂きたい。
綱引きオバサン
NHKの「にんげんドキュメント」で、大分の主婦やOLが集まって作った綱引きサークルのことをやっていた。
彼女らが凄いのは、世界大会に出場するほどの強豪でありながら、家事や仕事をしながら搾り出すように時間を作り、綱引きの練習をするような、ごく普通のオバサンの集まりであることである。彼女らは大抵夜に集まり、練習する。内容は巨大な鉛の塊を引っ張り上げたりするようなハードなもので、雰囲気は高校の部活のようである。
私は、布団に入って半分寝ながら番組を見ていたが、思わず泣いてしまった。彼女らの本業は小学校の給食オバサンであったり、銀行員であったり、主婦であったりさまざまだが、そんな彼女らが世界を目指して本気で綱引きに取り組む姿は、とても輝いていた。
リコーダーオバサン
今日はリコーダーのレッスンに行った後、先生に連れられてリコーダーアンサンブルの練習に行き、10人くらいのオバサン方と練習をした。
事前に先生から「レベル高いからついていけないよ」と言われていたが、聞きしに勝るレベルの高さであった。音程がしっかり揃っており、心地の良い響きである。しかも彼女らは、配られた難解な楽譜を、初見でスラスラ弾きこなしていた。練習曲はルネッサンスから現代曲まで幅広く、中には10声という曲まであった。10人いても各パート一人ずつである。そんな中、私は殆ど指が動かず、往生していた。
練習後は、飲み会であった。彼女らは酒も心から好きなようである。そんなごく普通の主婦が、凄いリコーダーの技能を持っていると思うと、なんだか不思議な気がする。私も、いつまでもこういう風に音楽と関わっていたいと思った。
4月3日 ダケヤン・フミエ結婚式
4月早々めでたい事があった。ダケヤン・フミエの結婚式である。当日は朝9時に大学に集合し、余興の練習をした後会場に向かった。一通り準備が済んだらぐったり疲れてしまったが、テンションを上げていかねばと話し合っていた。
式直前になっても現れないのはカオリとイラハであった。カオリは「電車が止まってる」との連絡が入ったものの、ぎりぎりに真っ赤な顔で現れ、タザワの二の舞にならなくて良かったと言っていた(タザワは峯村結婚式で寝坊し話題を呼んだ)。そしてイラハとは以下のメールのやりとりを行った。
伊:羽田着 式欠席 披露宴参加
田:田沢的遅刻?
伊:無念

田沢的遅刻者
披露宴は忙しかった。余興4つのうち3つに参加するため、席に着いたと思ったら次の余興に呼ばれた。それでも披露宴は楽しかった。ダケヤンの目がずっと泳いでいたのが印象的だった。ダケヤンは最高のエンターテイナーだと思った。

二次会は、関内のインド料理屋であった。同期男数人で先行して会場に行きセットアップをしていた。幹事のシゲオは、会場の照明・音響機材について司会のイラハに詳細に説明していた。また、タザワは机・椅子のレイアウトについて熟考を重ねており、普段の仕事ぶりを垣間見た。
二次会では、ダケヤンは披露宴よりもリラックスした表情で現れた。ふたりのところへ行き、一通り話した後、フミエに「披露宴ではきれいだったよ」と言った。すると隣にいたアツシがすかさず「今も綺麗だよ。」と言った。アツシが一枚上手だと思った。
その後、二次会から参加のアユミが珍しくお洒落をしていたので、やはり「今日は綺麗だね」と声をかけてみたところ、アユミは「今日だけですか」と、ムッとした顔をした。すると隣にいたアツシは、「いつも綺麗だよ」と言った。やはり一枚上手である。
二次会ではマシンガンズ・タザワの心理ゲーム・笛部・合唱等民研的なムードのまま進んだが、幸いフミエの友人も喜んでいる様子であった。そして、三次会はダケヤン・フミエも普段の格好で現れ、フミエの友人も帰った為、いつも通りの飲み会となった。
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