2008年
11
月のつぶやき
11月30日 ヤス、クミコ結婚式
昨日は、民研の後輩、ヤスとクミコの結婚式であった。朝7時に起きて市営地下鉄の「センター南」へ向かった。「センター南」と言えば、発表会を行っていた都筑公会堂がある場所である。10時に集合し、余興の太鼓を準備したのだが、シゲオの車を誘導したり、会場の人と器材の動きなどについてテキパキとこなすケイジが印象に残った。
式はとても素晴かった。ヤスは、多くの新郎に見られるような挙動不審な動きや泳いだ目つきが全く無く、終始堂々としていた。スピーチも滑らかに話し、ファーストバイトも、難なく一口で食べ、終始落ち着いていた。ヤスといえばジャージ姿の印象が強いが、タキシードを着こなしたヤスは驚くほどいい男であった。
クミコが挨拶で話した「私は人に恵まれている」という言葉が忘れられない。クミコの人柄がそのまま言葉になったような感じがして、印象に残った。披露宴で同席した、クミコと小、中、高が同じで塾まで一緒、という2人の友人は、どことなくクミコと印象が似ていた。
また、学生時代の恩師である柴田先生ご夫妻とも同席だった。旦那さんは84歳、柴田先生は76歳で、結婚53年目だという。途方も無い年月である。「はずみで結婚しちゃった」と語る旦那さんだが、どことなく新婚夫婦のようなみずみずしさを感じる。結婚生活の手本のひとつだと思った。
二次会への道のりは、私は全く分からず、嫁はかなり曖昧であった。結局、たまたまセンター南駅で前述のクミコ友人に出会い、連れて行ってもらった。会場に着けば、あたり一面ほとんどが民研で埋め尽くされていた。
久しぶりに会っても、みんな変わらないなぁといつも思う。卒業しても、変わらない仲間と集まって、変わらず騒ぐ。こういう機会をくれたヤス、クミコ夫妻に感謝である。
と思ったら、ナグモが激ヤセしていて驚いた。この「激変した仲間」に女性たちから質問が殺到した。アユミの「どうやって痩せたんですか??」という質問に対し「まあ、痩せたから」と、質問の答えになってない感じで答えるあたりは変わらないなぁと思った。
その後は、3次会の途中まで行き、終電近くの電車で帰った。心地良い疲れの中で、よい一日だったなぁと,
心から思った。
11月25日 鍋スパイラル
寒さが厳しくなってきている中、我が家の食事は昨日から鍋である。具の主役はまぐろのアラである。あんこう鍋が食べたかったが、あんこうの切り身セット800円に対し、それよりはるかに大量のまぐろアラが150円だったため、嫁の決断によりアラ鍋となった。
さて、我が家でいったん鍋を作り始めると、鍋スパイラルに陥ることになる。すなわち、
11/24夜 鍋いっぱい作り、食べる。
11/25朝 前日の残りの鍋を食べる。
11/25夜 具が減ってきたので大根、しめじ、ねぎ、きりたんぽを入れて鍋一杯にして食べる。
11/26朝 前日の残りの鍋を食べる。
11/26夜 残りの大根、きゃべつ、ねぎと冷凍うどんをいれて鍋一杯にして食べる。
11/27朝 前日の残りの鍋を食べる。
・・・以下続く・・・
鍋は、作るのが簡単で、安価で、かつ美味しい。一度鍋を作ると、家では朝も夜も鍋を食べることになってしまうのである。今回の鍋スパイラルはいつまで続くであろうか。
11月24日 掃除機を買う
昨日、久しぶりに掃除機をかけたところ、ごみを全く吸わなくなった。掃除機のパックを見たところ、パンパンに膨らんでいる。この掃除機は、嫁が大学に入ったときに買ったものらしく、パックを探すのも一苦労である。
掃除機を買い換えようかと嫁に言ったところ、少し悲しそうな顔をした。掃除機が可哀想だ、という。嫁は万物に心が宿っていると考えており、まだ動く掃除機が捨てられるのはしのびないと言う。よって、古い掃除機は、二代目が来たからといって経営責任を問われない会長職に退くだけで、クビになるわけではないということになり、新しい掃除機を買いに行った。
私が最も気になったのは、やはりダイソンの「吸引力が衰えないただひとつの掃除機」であった。カタログを見ていても、その独特の技術力は面白いと思ったし、メカニカルな外観もかっこいい。売れてるんだろうなぁと嫁に話しかけたところ、意外な答えが返ってきた。
ダイソンの掃除機の広告戦略は、どちらかと言えば男性向けであり、女性にとってはそれほど惹きつけられるものではない、と言う。女性にとっても勿論性能は重要だが、どちらかと言えばルンルン気分で鼻歌を歌いながら出来るような掃除機の方が良く、いかついモンスターマシーンで徹底的に吸い込む必要はない、と言う。
結局、シャープのサイクロン掃除機を買った。価格.comで1位だったものである。家に持ち帰り、早速掃除をしてみたところ、その性能に驚いた。吸う勢いがこれまでの掃除機と格段に違う。瞬く間に我が家はきれいになっていった。サイクロン掃除機は、吸われたごみが渦になっている様子が見えるのが楽しい。掃除が終わったあと、かなりの量のごみが溜まっていた。心なしか、フローリングの白さが増し、我が家が明るくなった気がしたが、嫁は「大して変わらない」と現実的であった。
しかも、掃除が終わったあと、くしゃみと鼻水が出なくなった。ハウスダストアレルギーのある私は、年中くしゃみをしており、掃除の後は特に酷かったのだが、今回は全く無い。これがHEPAフィルターの力かと、思った。
それにしても、テレビに続き我が家の家電の世代交代が進む。我が家の家電の多くは、嫁が学生時代に揃えたものであり、そろそろ寿命かと思った。
11月22日 ドンくさい私
私は、短髪な風貌と痩せ型の体型から運動神経が良いと思われることが多いが、実はドンくさい。小学生の頃は吹けば飛ぶようなひょろひょろの体格で、ハンドボール投げなどは女子よりも飛ばなかった記憶がある。中学、高校と柔道を続けたおかげで、何とか人並みの体力はついたものの、いまだに全般的にスポーツは苦手である。
先日、職場の人たちと「ROUND1」に遊びに行った。太鼓とマラソン以外で体を動かすことが久しぶりだったのだが、ここで改めて自分がドンくさいことを思い出した。
はじめにダーツをやったら、ひとりボロ負けであった。後輩の女性にさえ負け、「真面目に投げてんですか?」と舐められる始末である。それにしても、ダーツが趣味という新人の技には驚きであった。ダーツなんてくじ引きみたいなものだと思っていたが、狙ったところに投げられるということ自体に驚いた。
ROUND1は、ボウリング以外では初めてだったが、実に色々なものがある。パターゴルフから釣り堀まで、あらゆる遊びが凝縮されている。テニス、サッカー、ミニボウリング、キックボクシング(?)のほか、レースゲームや太鼓の達人を慌しくプレイした。釣り堀については、釣った魚をどうしていいか分からないため、やめた。
最後は、屋上でバスケやらサッカーやらバドミントンをやった。私は特に球技が苦手である。そう言えば自分は球技が苦手だった、ということを改めて痛感しつつ、みんなでへとへとになるまで遊んだ。
ともあれ楽しかった。ROUND1の「ここで何をしてもいいんだ」という贅沢感がいいと思った。
11月20日 こうの史代氏の漫画
最近、寝る前にこうの史代氏の漫画を少しずつ読み返している。こうの史代氏は、今年映画化された「夕凪の町、桜の国」の原作者である。
私は、こうの史代氏の漫画が大好きである。少し古風で暖か味のある人物と、風のにおいや肌触りまで感じさせるようなタッチはいつまで見ても飽きない。こうの史代氏は、空気を描ける稀有な漫画家だと密かに思っている。
現在読み返しているのは「ぴっぴら帳」。「ぴっぴらさん」という文鳥とその飼い主、キミ子のほのぼのとした4コマ漫画である。
実に癒される。これで一日の嫌なことが忘れ去られ、下らない夢を見て明日を迎えられる。
11月18日 無題
最近、自己嫌悪が強い。自分が下らない人間に思えるし(実際そうなのかも知れないが)、趣味も仕事もいまひとつ、面白くない。会話も楽しめず、悶々としている気がする。
昨日のNHK「トップランナー」に出演していた女優の宮崎あおい、今日の「プロフェッショナル仕事の流儀」に出ていた介護のプロフェッショナル、大谷るみ子氏などを見ていると、その人間的な輝きに驚く。あんな風にありたいと、強く思う。
走れば、そういった憂さが晴れる。走るということは、純粋に体を使う作業である。走っていると、鬱々としている余裕すらなくなるらしい。
なんとなく、思いつくままにずらずら書いた。これらをまとめる力は、今は無い。
11月17日 先週のこと
先週、酷い風邪をひいたことは下に書いたが、丁度峠を超えて快方に向かいつつあるとき、母から以下のメールが来た。
件名:「元気?」
本文:「トモコ(妹)からのメールで『立て続けに兄ちゃんの悪い夢を見たので心配や』ってメールが来たので・・どう?元気にしてる?」
妹は海外協力隊でグァテマラに住んでおり、たまにメールでやりとりするものの、風邪をひいたことは知らないはずである。あとで見てみると、私にも同じメールが届いており、まさに一番苦しんでいる頃に届いていた。
不思議なこともあるものだと思った。
11月16日 上尾マラソン
今日は、ジンさん、タザワとともに「あげおシティマラソン」ハーフの分に出場した。去年は途中で失速して歩いてしまったので、今年の目標は完走である。
走り始めたら、足が重い。昨日の太鼓大好会で木遣り太鼓を延々とやったのが効いているらしい。マラソンも控えているので、軽く叩いて帰ろうと思っていたが、太鼓を目の前にするとどうしても本気になってしまったのである。それでも、病み上がりの割りに体力的には全く問題なさそうであり、むしろ膝が持つかのほうが心配だった。しかし、去年歩いてしまった14キロ地点を過ぎても、問題なく走ることが出来た。結局タイムは1時間58分。なんとか2時間を切ることが出来た。
久しぶりに、心から嬉しかった。去年のトラウマが解消された。私にもハーフが走れるということが純粋に嬉しかった。その後は、みんなでビールを飲んで解散した。階段を登る速さは、普段の半分以下になった。
この日記を書くために、去年の上尾マラソンの日記を見ていると、どうやら去年の私はマラソン前日に11時まで飲み、終電を乗り過ごし、2時に家に着き、6時に起きて会場に向かったらしい。ろくに飯も食べておらず、酷いコンディションだったようだ。
去年完走できなかったのは、私がマラソンを舐めていたからだということが分かった。
11月12日 風邪をひく
薄着を心がけていると書いた矢先に、風邪をひいた。寒気がして、体が重い。11月中は2枚まで、の目標は守れるだろうか。というより、守ることに意味があるのか。ひとり自問自答している。
薄着を心がけて風邪をひくなんて、典型的なアホである。ともあれ、今週末のハーフマラソンに向けて、必死で治さなければならない。
もう寝よう。
11月11日 賢く走る
今週末に出場する上尾マラソンに向け、最後の調整を行っているが、職場の陸上部の先輩が本を貸してくれた。タイトルは「賢く走るフルマラソン」(田中宏暁著)。忍耐、根性を要する練習(がんばりペース、しかめっ面ペース)を行うことなく、無理のないトレーニング(ルンルンペース、ニコニコペース)のみでフルマラソンを好タイムで走るという、非常に興味深い本である。内容は非常に科学的であり、著者による多少の自慢話も含まれているものの、全体的には非常に納得できる内容である。
私が真っ先に読んだのは、レース1週間まえの調整について。ここでは「グリコーゲンローディング」という方法が提唱されている。例えば、日曜日にレースに出場するとしたら、以下の様に調整するのが良い、という。
「前の週の日曜日 まずはニコニコペースで30キロほど走る」
すかさず、「そんなに走れるか!」と突っ込んだ。要するに、一旦体内のグリコーゲンを空にするらしい。
↓
「月〜水は高タンパク、低炭水化物の食事を行う」
↓
「水曜日、また20〜30キロ走る」
↓
「木〜土は高炭水化物の食事を行う」(ここで炭水化物を取れば、通常の2倍程度のグリコーゲンが体内に蓄積されるらしい)
↓
「レース当日は、高脂肪、高タンパク質の食事とし、アップは行わない」
アップを行わない、というのが意外であったが、納得である。アップした分だけグリコーゲンは減少する。短距離、中距離なら必要なアップだが、スタミナがものを言うマラソンでわざわざスタート前にスタミナを消費してはならない、というのである。はじめの5キロをアップと思えばいいと言う。
また、レース前に体重が1〜2キロ増え、スタート時に体が重いと感じるくらいがベストコンディションだというのも意外であった。仕事もありなかなか上記のようには出来ないが、少し心がけてみようと思う。
上記の話を嫁にしたところ、昨日はチャーシューの塊を、今日はアナゴの蒲焼を買ってきてくれた。木曜日からは食後に餅でも食おうかな。
11月10日 薄着を心がける
前にも何度も書いているが、私は寒さに弱い。夏のカンカン照りでも苦痛を感じることはないが、寒いのは苦痛である。
だからこそ、今年は薄着を心がけようと思う。今のうちから防寒をし過ぎれば真冬の寒さが身に凍みるが、今のうちに寒さに強くなっておけば、真冬もあまり苦しまずに済むかもしれない。
というわけで、12月に入るまで重ね着は2枚まで、という目標を立ててみた。Tシャツ+なにか、だけで11月は乗り切ろうと思っている。
11月9日 とことん走る
来週末は、上尾マラソンのハーフに出場する。去年の上尾マラソンで初めてハーフに出場したのだが、途中でスタミナ切れとなり後半のほとんどを歩いてしまった。10キロまでならどんなコンディションでも走りきれるが、ハーフは怖いと思った。今年はなんとかリベンジしたいと思っている。
昨日、最後の調整として16キロ走った。15キロ走ろうと思って走り始め、16キロで限界となった。かなりきつかったが、これでハーフは走れそうな感触を得ることができた。あとは、職場の陸上部の先輩に教わったとおり、当日の3日前までは高タンパク、そして直前は高炭水化物を摂取することでベストなコンディションが作ろうと思っている。
そんな話をシゲオとしていたら、シゲオ曰く
「16キロで限界だったらハーフは厳しいんじゃねぇか」
冷静に考えたらそのとおりであった。あとの5キロは祈るしかない。
11月8日 テレビを買う
下に書いたように、テレビが壊れた。「クラシックの次はグレゴリオ聖歌でも聴くか?」、などと言っていたが、やはりテレビが欲しく、今日買いに行った。
テレビを買うにあたり、嫁と議論になった。私が液晶テレビを買おうと主張したのに対し、嫁はアナログテレビの方がよい、と言う。嫁いわく、アナログテレビの方が安く、映像もまろやかでやさしい。速い動きに強いのもアナログテレビであり、2011年になればチューナーを付ければよい、と言う。私の「なんとなく液晶の方がよい」という主張は、嫁の完璧な理論の前で沈黙するしかなかった。
しかし、近くのアウトレットショップに行けば、あたり一面液晶テレビしかなく、アナログテレビはほとんど無かった。嫁の厳しいチェックにより、液晶テレビを次々と品定めし「ブラビア」や「ヴィエラ」が振り落とされた。「現品限り」で目星を付けたものは、わざと地デジ放送からアナログ放送に変えることで画質を落とし、他人に買われないようにするという、悪どい手口も使いつつ、結局「アクオス」の32型を買った。
問題は、地デジが映るかどうかであったが、我が家のマンションはすでに地デジ用アンテナが取り付けられていたらしく、ちゃんと映った。画質はきれいだし、音もよい。しかもでかい。汚い我が家に不釣合いなテレビに向かい、嫁と五体投地の礼をした。
しかし、きれいな液晶テレビを見ていると、まるで電気屋にいるような錯覚に陥った。
11月5日 クラシックと明石焼き
ついに、我が家のテレビが壊れた。7年前にリサイクルショップで買ったテレビなのだが、電源を入れてもうんともすんとも言わない。おかげでここ数日、食事中は静かである。
今日の夕食は明石焼き(だし汁で食べるたこ焼き)を作ったのだが、あまりに静かなので、音楽でも聴こうということになった。優雅にクラシックでも聴けば、上流階級の家庭の雰囲気を味わえるかもしれないと、嫁と意気込んだ。
クラシックの優雅な音色が5.1chスピーカーから流れてくれば(我が家はブラウン管テレビなのになぜかスピーカーだけは充実している)、クラシックとその他全てのミスマッチぶりに驚いた。
・クラシックと明石焼き
・クラシックとごま油
・クラシックとだし汁
・クラシックとちゃぶ台
・クラシックと汚い我が家
クラシックと合うものが、我が家になにひとつ無いのである。それでも、嫁と悪乗りして「まあ、すてきな明石焼きですこと」「お熱くなっておりますことよ」「だし汁を取ってくれ給へ」など、上流階級ぽい言葉を発することで雰囲気を出そうと努めたが、ますますミスマッチぶりは深まるばかりであった。所詮は庶民である。そのうち、この曲はボラギノールのCMで流れていたとか、ボラギノールのCMは秀逸だとか、誰が屁をこいたとか、そんな話をして夕食は終わった。
そんなことをしている間も、世間はオバマ勝利と小室逮捕で湧いている。早くテレビを買わなければ。
topへ