2009年
10月のつぶやき




10月28日 ウォシュレット

 沢木耕太郎はその著書「深夜特急」の中で、インドを旅した中で、素手で便を拭くことが出来た感想を「またひとつ自分が自由になれたような気がした。次第に物から解き放たれていく。それが快かった。」と記している。自分がこれまで育った枠組みを脱することは、開放感を与えてくれる。

 2005年9月の「つぶやき」には、私がハワイに行った際、ウォシュレットを使ったことが記されており、「あまりの気色悪さに我慢できず、すぐに「ストップ」ボタンを押してしまった」と記されている。前述の沢木耕太郎に比べてなんと情けないことか、「深夜特急」に影響されたのも手伝って、ウォシュレットに再度チャレンジしてみた。

 およそ4年越しであるが、ようやくウォシュレットが使えるようになった。以前にも書いたが、尻を紙で拭いても大してきれいにならないことは自明である。それは、手指に便が付着した際、紙で拭いただけで満足するかをイメージすればすぐに分かる。水流で洗い流したほうがいいに決まっていると、頭では分かっていながらなかなか実行できずにいた。

 慣れてしまえば、なんと言うことは無いと思った。とは言え、まだ若干の気色悪さはある。出来るだけ使うようにして慣れていかねばと思った。


10月12日 三連休

 三連休を終え、明日からは本格的に福島で仕事をすることになる。太鼓大好会の半年のプランもほぼ固まり、なんとか活動を続けられそうである。この三連休は、太鼓との終止符を打つ三日間であった。


 土曜日は、としまえんで会社主催のバーベキュー大会に行った後、太鼓大好会の練習へ。自前の太鼓で練習するのは今回が最後である。来週のOBOG総会ステージに向けて最後の練習をした。

 練習後、飲み会であったが、私は車のためノンアルコールビールを飲んだ。普通の生ビールと同じようにジョッキで出されたノンアルコールビールを飲んでいると、本物のビールを飲んでいるような感覚となり、テンションが上がってくる。ウーロン茶などと比べて、「飲めない」という惨めさを感じないのがいいと思った。飲み会を終え、岩手から来たシゲオを乗せて自宅へ。


 次の日、起きたら体が重い。ノンアルコールビールでも二日酔いになるのかと思いつつ、シゲオと疲れた体で小倉祇園太鼓のステージのため代々木公園に向かった。代々木公園では九州の物産展が開かれており、そのイベントとして小倉祇園太鼓の演奏をしてきたのである。ステージで太鼓を叩いたり、ステージ前に先生の目を盗んで酒を飲んだりし、楽しい時を過ごした。イベントが終わった後、打ち上げをして酔っ払って帰宅。


 そして今日、妻と近所の航空公園まで走って行き、そこの2キロのマラソンコースを2周半してきた。秋のすっきりした空気の中を走るのは本当に気持ちが良い。

 公園を走っていると、若者がスネアドラムを叩いていた。スティックを華麗に回したりしながら複雑なリズムを叩く姿はかっこよく、妻と足を止めてしばらく見物した。

 それを見て、福島にひとつ締め太鼓を持って行こうと思った。暇な時に公園に締め太鼓を持っていって練習したら、腕もなまらないし、もしかしたら楽しい出会いがあるかもしれない。もしかしたら、向こうに行ったらそんな気が全然起こらずに家に置きっぱなしになるかもしれないが、それはそれでよい。


 とりあえず、次は福島で何をしようか。今はそればかり考えている。


10月2日 異動

 突然だが、福島に異動になった。本当に突然だったので、びっくりした。9/30に内示を受け、二日後の今日、赴任先に行ってきた。

 通常、異動した1〜2週間くらいというのは、ごたごたしている宙ぶらりんな時期があり、しばらくのんびり過ごせるかなと思っていたのだが、行けばすでに席とパソコンも用意され、職服も更衣室のロッカーもつつがなく与えられ、気付けば普通に仕事していた。

 このように、仕事のほうは順調すぎるほど順調であり、問題はなさそうである。それよりも、太鼓大好会をどうするか、あと私の車に積まれている太鼓をどうするか、このあたりが今回の異動における私の最大の懸案事項である。3人の発足メンバーのうち、ふたりいなくなっては痛手である。

 出来るだけ、活動は続けたい。半年も活動を休止したら、ほぼゼロからのやりなおしになるだろう。よく言えば、団体としてのワンマン体質を脱却するチャンスであり試練であるとも言える。なんとか乗り切りたいところなのだが。

topへ