2010年
3月のつぶやき
3月28日 初めてのてんぷら
昨日、初めててんぷらを作った。昨日、土産物屋で買ったふきのとうをてんぷらにしたかったのである。「コツのいらないてんぷら粉」を買おうと思ったが、小麦粉と卵と水で作れたほうがより汎用性が高いと考え、「コツのいるてんぷら粉」すなわち小麦粉でチャレンジすることとした。
色々調べたところ、てんぷらを美味しく作るコツは、小麦粉をいかにグルテンに変質させずにタネを作るかにかかっているようだ。水と卵はできるだけ冷やし、小麦粉を入れた後はあまり混ぜすぎないことが大事らしい。そして、タネとてんぷら油の温度差を大きくしたほうがいいという。
とは言え、あまりこだわりすぎても高くつくだけである。油は数日前にコロッケを作った残りを使い、タネにもベーキングパウダーやら炭酸水やらを使用したほうがいいという意見もあったものの、あえて水と卵と小麦粉だけで作った。
作ったのはふきのとう、しめじ、にんじん、えびの4種。どれも美味しくできた。てんぷらは思った以上に手軽で、美味しい。余った食材なども、てんぷらにすれば大抵は美味しく食べられるだろうと思った。何しろ、アイスやまんじゅうだっててんぷらになるくらいなのだから。
3月27日 ねぎそば
今日は、妻と大内宿までドライブに出かけた。大内宿は、かつての宿場町であり、現在は江戸時代の藁葺き屋根の景観を再現した観光名所となっている。ここで名物の「ねぎそば」を食べた。「ねぎそば」は箸の代わりに一本のねぎで蕎麦を食べる大内宿の名物である。
「ねぎそば」は、普通の蕎麦に太いねぎが一本刺さった状態で運ばれてきた。これでそばをすくって食べるのだが、結構食べづらい。店の人に「具のきのこもねぎで食べるのですか?」と聞いてみたところ、「きのこは食べづらいので箸を使ってください」とのことであった。
私は、半分くらい食べて雰囲気を味わったところで、箸に切り替えた。妻は懸命に最後までねぎで食べ、最後に残った具を箸でつついていた。
さて、箸代わりにしていたねぎをかじってみたところ、非常に辛い。そばの薬味にしては強烈過ぎる。なんとかつゆで辛味を和らげつつ完食したが、ねぎを食べ過ぎた感が残った。寒い日だったが、ねぎのせいか、腹のあたりだけはいつまでも火照った感じがする。
蕎麦じたいは非常に美味しかったので、次食べるときはねぎそば以外のものを食べようと思った。
3月26日 「親鸞」を読む
五木寛之の「親鸞」を読み終えた。浄土真宗を開いた親鸞の物語である。
ひとことで言えば、熱い小説であった。ちょっと陳腐ではないかと思うくらい熱い。これは歴史小説でもなければ、伝記でもない。一番近いのはファンタジーだと思う。読んでいて思い浮かぶイメージは、アニメーションのシーンである。
「善人なおもって往生す。いわんや悪人をや」(善人でさえ往生するのだ。ましてや悪人はもっと往生できる)と、「南無阿弥陀仏」と唱えるだけでどんな悪人でも成仏できると提唱した師匠の教えを一歩推し進め、「ならば念仏を唱えればどんな悪いことをしても良いのか」という難問と向き合いこれに対する答えを身をもって示してゆく。
親鸞は、煩悩の人であった。煩悩を否定することなく、煩悩とまっすぐに向き合った人であろう。「念仏すれば浄土にいけるのか?」と聞かれ、「行ったことが無いからわしには分からん」と答えた親鸞、悩みぬいた親鸞だからこその深みを感じる。
一方、少しばかばかしい。真面目すぎる性格ゆえに一般人が難なくクリヤできる課題にいちいち躓いている感じがする。
今、妻も読んでいるのだが、妻に言わせれば親鸞は「イラッとする」らしい。行きずりの女性に迫られても抱くに抱けずに添い寝するだけの意気地なしの親鸞、欲求に素直になれずゴチャゴチャ余計なことを考える親鸞、言われてみれば確かにちょっと面倒臭いキャラかもしれない。
3月24日 クリーニング屋のポイントカード
先週、スーツをクリーニングに出しに行ったところ、店員に「ポイントカードを作りますか?」と聞かれた。店員によれば、ポイントカードは無料で作成でき、下記の特典があるという。
・全品10%OFF
・3%のポイント還元
・お誕生月は50%OFF
・休前日ポイント2倍
物凄い至れり尽くせりのサービスぶりである。ポイントカードを作らないメリットが全く見当たらないので、作ることにした。支払いの際、カウンターの料金表に書いてある値段と違うので聞いてみると、「この料金表は今は違うんです」とのことであった。
福島は大らかだなぁと、ほほえましく思った。
日曜日、出来上がったスーツを引き取りに行くと、なんと閉まっていた。月曜日(振替休日)にも再度訪れたが、やはり閉まっている。もしや潰れてしまったのかと若干焦り、火曜日の朝、出社前に寄ってみると開いていた。
どうやら日・祝が定休日らしく、クリーニング屋としては片手落ちだなぁと思った。しかし、ポイントカードが凄いからまた訪れたくなってしまうのである。
3月22日 Nコン課題曲発表
今朝、テレビをつけたら、NHK合唱コンクールの課題曲を発表していた。妻も私も学生時代に合唱をやっていたため、見入ってしまった。そして、ああだこうだと議論しながら朝ごはんを食べつつテレビを見ていた。
中学校の部の課題曲は大塚愛が作詞作曲していた。一見それほど難しくなさそうだが、メロディが奇抜でしかも歌詞と合っていないため、意外に歌いづらそうに思えた。これでは歌詞に思いを乗せるのは難しいだろう。妻も、「感情移入しにくい」と、厳しい。2年前くらいの課題曲、アンジェラ・アキの「手紙」のほうがいいと思った。
高校の部は谷川俊太郎作詞、鈴木輝明作曲という合唱業界ではお決まりのコンビである。大抵まともな曲は作らない。どんな変態的な曲かと期待したが、それほどでもなかった。後半の歌詞が少し説明的になってしまうものの、曲としては中学校の部よりもまともに思えた。ただし、やはりピアノ伴奏は変態的で、音取りも難しそうである。
番組は進み、公開用の練習の場に、詩を書いた谷川俊太郎が顔を出した。そして、練習をしている中学生たちに対して、ひと通り話をした。すると、ひとりの女の子から質問が出た。
女の子:「最後の『いのちはうたう』という歌詞は何を表しているのでしょうか?」
いい質問だと思った。彼女はこの「いのちはうたう」という歌詞が好きだという。谷川俊太郎はこの質問にどのように答えるのだろうか。私たちはテレビに身を乗り出して答えを待った。
谷川:「あなたはひとりの人間ですが、それ以前にひとつの『いのち』ですよね。あなたは今歌を歌っている。それが『いのちはうたう』ということです」
がっかりするような詭弁であった。そして画面はすぐに切り替えられて、別の話題になってしまった。上手い具合に煙に巻かれてしまった感がある。あの女の子は納得できたのだろうか。しかしその後、課題曲発表の舞台で、その質問をした女の子とは一番の笑顔で歌っており安心した。
女声合唱、混声合唱と続き、最後は、男声合唱であった。すると男声合唱は驚くほど上手であった。何事かと思ったら、早稲田大学のグリークラブであった。やはり本気でやっている大学生は違う。しかも彼らは、正装でもなく私服でもない、「セミフォーマル」を絵に描いたような格好をしており、好印象であった。もしこの場に民研が呼ばれたとしたら、こんな絶妙なセミフォーマルは出来ないだろう。それどころか、ジーパンが破れていたり、Tシャツだったり、ヒゲも剃らず髪もボサボサだったり酷い状態だろうなぁと想像した。
妻とそんな他愛の無いことを話しつつ、三連休最後の朝を穏やかに過ごした。
3月21日 テレビを見る
NHKスペシャル「命をめぐる対話“暗闇の世界”で生きられますか」を見た。意識ははっきりしており感覚もあるのに体が全く動かなくなってしまうTLS(閉じ込め症候群)という状態に陥った患者たちについて描かれている。延命治療が進歩した現代、このような患者が増えているらしい。
ほほの筋肉の動きだけでぎりぎり意思の疎通をしている人、全く意思の疎通ができなくなった状態でも家族に囲まれて過ごす人、彼らの思いは計り知れず、その苦しみは想像を絶する。何をもって「生きる」というのか、この番組のテーマだが、それを考えるには今の私は幸せすぎると思った。
続いて、「行列のできる法律相談所」を見てげらげら笑った。ほんの少し前まで神妙に「生きる」ことを考えていたのに、次の瞬間には文字通りチャンネルを変えてげらげら笑っている。それでいいのか?と客観的に私を見ていた私が言う。
でも、それでいいのだと思った。
3月18日 有給にて
おとといの話だが、久しぶりに有給を取った。こちらへの引越しを済ませて以来、住所変更の手続きをほどんど行っておらず、それらを一気に済ませた。
住所変更は、面倒臭い。例えば、免許証の住所変更をするには、住民票など現住所を証明するものが必要だが、住民票を手に入れるためにも自分の身分を証明するものが必要であり、タマゴが先かニワトリが先かのようなジレンマを感じる。とりあえず、色々な手段を駆使して住民票を手に入れ、免許証の住所を変更した。
続いて銀行の住所を変更すべくパソコンに向かっていると、「第三暗証を入れてください」という表示が出た。そんな暗証番号が存在することさえ知らない。「パスワードを忘れた方はこちらをクリック」をクリックすると、カードの再発行が必要とのことであり、再発行の手続きを行った。最近、色々な暗証番号が多すぎてついていけない気がする。
意外だったのはクレジットカードで、これは電話一本で手続きが終了した。
続いて、フルート教室を探した。近くのヤマハ音楽教室に電話したところ、やっているとのことであり、さっそく体験レッスンに行ってみた。なかなか面白そうであり、4月から通ってみようと思った。
3月15日 友人挙式
先週末は、高校柔道部の同期の結婚式であった。新郎のほか、同期がふたりと後輩がふたり来ており、恐らく5年以上ぶりの再会となった。
それでも、毎日のようにお互い投げたり首を絞めたり関節技をきめたりしていたのだから、顔を見るだけでその感覚が自然とよみがえる。「高校時代の遠征合宿の辛さに比べたら、なにも辛くない」というのが共通意見であった。練習はプラスチックのバットで殴られつつ怒鳴られながら練習し、吐くほどの飯を食わされ、(吐いたら吐いた分食え、と言われる)寝ている間も練習している夢でうなされていた。あれほど酷い目に会うことは生涯無いだろうというのが私たちの大方の見方であり、大変な目に会ったときは「あれと比べてどうか」というのがひとつの基準になる。
部長だったHは、家業を足がかりに会社を興し、なんと社長になっていた。二つ下の後輩Yがその部下で「営業主任」らしい。Hは相変わらずエネルギッシュで、彼の話は高校時代と同じく壮絶であった。新郎Wはセラピストだし、後輩Eは警察官に転職していた。同期のKは家を売っているらしい。実にバラエティ豊かで面白い。
セラピストの新郎は、幸せそうであった。彼の幸せを祈る。
3月14日 無題
最近、「つぶやき」の更新が滞っている。書きたいことがなかなか思いつかず、筆が進まないと同時に、一体このHPは誰が見ているのであろうかという疑問が湧いてきて、書く意欲が失われていたようである。
もちろん、この「つぶやき」は自分のために書いている日記である一方、常に人に見てもらい楽しんでもらったり、何かを感じてもらうことを意識している。同時に、実名を出すことで自分の書くことに責任を持ち、誰かを不愉快にさせることは絶対に書かないよう心がけているつもりである。「つぶやき」の内容は、たとえ親戚や上司が読んでも問題ない内容となっている。おのずと書く内容は限定されるが、そんな限定された中で文章を書くことが楽しくもあるし、逆に限定的に公開して一部の人にしか見られないようにするのは、性に合わない。
そんな中、タイに住む妹からメールをもらった。妹は毎日見てくれているらしい。「最近更新されていないから、つまらないなーと思って」くれていたらしい。
また、メールには、妹の友人も「つぶやき」のファンだということが書かれていた。妹の友人も、「つぶやき」を見て色々感じてくれているようであった。彼女は、古い「つぶやき」も遡って読んでくれているらしく、自分で書く文章も「無意識にあの文体をなぞろうとしてるのかもしれない」とのことであった。
ありがたいことだと思った。こまめに書くようにしようと思った。毎日書いていると、いくらでも書けるのに、しばらく間があくととたんに下手になってしまう。不思議なものである。
蛇足だが、7年ぶりくらいにMIDIの音楽性も褒められた。妙にHPを褒められる、不思議な週末であった。
3月7日 遊んだ日
昨日は、会社の人とスノーボートに行った。朝8時に集合してスキー場に向かい、夕方まで滑ったあと温泉に入り、飲み会をして解散した。
久しぶりに、何も考えずにくたくたにになるまで遊んだ。こういう感覚は本当に久しぶりである。身重の妻に申し訳ないと思ったが、発散できずに溜まっていたものが全て吹き飛んだように感じた。この日は、以前書いたように仕事のことをごちゃごちゃ考えることもなく、ぐっすり寝ることができた。
今日は、筋肉痛の体でだらだらと過ごした。明日からまたがんばろう。
3月5日 さくらや閉店
2月一杯をもって、「さくらや」が閉店した。これをニュースで知ってすぐにポイントカードを確認したところ、5403ポイント貯まっていた。これはどうなるのかを色々調べると、ベスト電器で引き続き使えるとのことであり、一安心した。
しかし、よく見れば、私のカードには「有効期限 09/12/18」と記されている。どうやら最後に買い物をした日から2年を経過すると、ポイントが失効するらしい。さくらや閉店とは関係なく、私のポイントカードは失効していたらしい。
非常にショックであった。5403円をどぶに捨てたようなものである。
本来私は、ポイントは貯めずに細かく使う主義である。そう心がけるようになったのは、確か「さおだけ屋はなぜ潰れないか」を読んでからだと思う。もっとも、この本はもう売ってしまったらしく、内容を確認できないのだが。
ポイントを貯めるメリットと言うのは、本来あまり無い。ポイントと現金、どちらの価値が高いかと言えば、利便性、リスクいずれにおいても圧倒的に現金であろう。ポイントを使える機会は限られているから、使えるときに使ってしまってその分現金を貯めた方がいいに決まっている。会社が潰れるときは、現金が用意出来ないときである。現金をどれだけ持っているかで生活の安定感が決まる。
と、御託を並べてもポイントは戻らないのである。そういえば、バス共通カードももうすぐ廃止されるそうである。まだ2千円残っているので、気をつけなければ。
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